玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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無敵鋼人ダイターン3 第2〜5話

機動戦士ガンダム00劇場版の世の中ですが、来月も赤字だと言う事が確定した私は(でも働いてた時より、生活保護を受けた方が貯金が増えて不思議だ)まあ、ね…。家でダイターンをみます。
というか、だいぶ前に見てたんだけど、倒れたり自分の原稿をやってたり家事したりした。
では軽く。

  • 2 コマンダー・ネロスの挑戦

脚本 星山博之 演出 貞光紳也 作画監督 富沢和雄
いきなり絵コンテがいないが、大丈夫か?
でも、富沢和雄作画監督とか、作画がすごく乗っている。
万丈のカエル跳びジャンプがかっこいい。
変なポーズだけどかっこいいアクションが多い回。
1話に引き続き、タツノコとか東映とか空飛ぶゆうれい船的なビル戦闘とか、混ざってる。
妙にパースに凝った構図とか、逆光とか影を多用した万丈のカッコよさとか。背景動画も豪華だなー。ちょうエキサイティン!
ビルの中やビルの間から巨大ロボットの戦闘を見たりねー。部屋の中にいきなり突き刺さってくるダイターンのでかい顔とか。怪獣映画っぽくて楽しいなー。
冒頭の大破壊で大地が裂けて、地下鉄がジェットコースターみたいに飛びだしてしまうのがアクション的に面白かったんだが、それが後半で破嵐万丈が敵の基地に入り込む穴になるっていうシナリオ的な面白さにも繋がってて上手いなー。
演出の貞光紳也さんはスタジオZの人ー。スタジオZはエンディングにクレジットされてなかったが…。美術はメカマン。背景はアート・テイク・ワン。仕上げはシャフト。
あと、コマンダーのオッサンがメガボーグになる時に苦しそうに喘ぐのはキモいというか・・・、ハードコアだな。
あと、トッポこと戸田突太が初登場。いきなり敵の兵力数を兵種別にリストアップして初対面の万丈に報告するとは、なかなかやるな、というか、リーンの翼の小説に出てきたカランボー・シンみたいなはしっこい子供兵士って感じだな。

  • 3 裏切りのコレクター 脚本・荒木芳久 演出・広川和之 作画監督・加藤茂

さっそくメガノイドの中間管理職同士の軋轢が始まってグダグダだが大丈夫か?
この中間管理職同士が、それぞれ自分の現場の理論や自分の作戦とか趣味という、狭い視野同士のぶつかり合いでグダグダになるのが富野だなー。善悪の逆転の富野とよく言われるが、そもそも善悪という倫理観よりも個人は所詮、個人でしか動かないって思う感じの富野イズムだなー。ベンメルにイライラを貯めて行くガスマンの描写が面白いなー。
万丈がトッポごときの言う事を聞いてプレゼントしてやるのは子供アニメっぽいなー。
ソルジャーとコマンダーの階級差別とか、酷い。
あと、荒木さんの万丈ってことわざが好きですね。「目には目、歯には歯。柔よく剛を制する」とか。

  • 4 太陽は我にあり 脚本・荒木芳久 絵コンテ・斧谷稔 演出・貞光紳也 作画監督・中村一夫

舞台とされるシン・ザ・シティは埼玉県新座市らしいが、トッポが初登場した友達の子供と飛行バイクとオートバイで荒野を競争するとか、どういう世界設定なんだよ。大丈夫か。
ていうか、トッポ、友達がいたんだ…。っていうか、トッポの私生活は謎すぎる。
で、その友達の親がメガノイドになってて、息子もメガノイドにしようとするんだけど、息子は親を捨ててダイターン3のような強い男になると誓うと言う感動的だが嫌な話。
親は巨大ロボットに変身しても息子を気遣って戦うが、息子は「お前なんか親じゃない」という。酷い。
で、親父は部下の失策も重なってダイターンに蹴り殺される。万丈はメガノイドの親子関係を知らないで非情に殺す。
救い、無し。
メガノイドは非人間として扱われてるなあ。エリートのはずだが。政治的にはどういう扱いなんだろうか。うーん、それをやったのが次のガンダムか。
ダイターンが他のアニメや映画のオマージュが多いので、そりゃあ、これをやったら、あとはガンダムでガチの戦争をやらないとネタ切れになるよなあ。うん。わかる。
あと、4話にして、早速バンク多用で、2話の背景を使いまわしているが大丈夫か?
だから、絵コンテが斧谷稔トミノ)なんだなー。ツギハギ係。さすが、富野は同じ絵を違う意味に見せる虫プロだなー。
デスバトル(移動要塞)のデザインは毎回面白いなあ。おどろおどろしくて。

星山さんのちょっといい話。脚本のローテーションがガンダムに似てるし、音楽もガンダムっぽい。
赤ちゃんを助ける万丈とビューティーのほのぼのとした話。背景の雰囲気とか、ゲストキャラクターの赤ちゃんの母親がなんか世界名作劇場ぽい。音楽の渡辺岳夫さんも世界名作劇場っぽい。
でも、前振りなしでいきなり事件が起きて出場するテンポが良いなー。
それに合わせて、さりげなく万丈の主張が出てくるのが上手いなー。
「メガノイドは子供をかわいいと思う心が無い!だから愛し合って子供を作れず!人間を超えられないのだ!」というメガノイド差別発言が…。万丈メガノイド嫌いすぎるだろ。なんか、万丈も親子関係で色々うっぷんを抱えてる感じだ。
しかも、そのメガノイドには愛がないっていう理屈は9話で否定されるしな…。メガノイドもすごい普通の人っぽいんだが。ていうかダメ人間…。
あと、クールで仕事のできるキャリアウーマン美女の三条レイカと、保母さんみたいに赤ちゃんと遊ぶバカっぽい金髪美女のビューティフル・タチバナの対比も面白いなー。まー、フェミがどうとかというよりは、作劇上の凸凹コンビって感じで、ダイオージャの助さん角さんに近いかな。ピンクのホットパンツのビューティと、ウェスタン風デニムのロングスカートのレイカって良いデザインの対比だな。
結局、レイカがやきもちを焼いてヘリコプターを墜落させるというギャグで締める。うん。上手いオチだ。
というか、78年だから、21世紀より普通にマッチョ思想が出てるねー。イケメンがキチンと家庭を持ってくれたら草食系も楽に死ねるから、イケメンには昔みたいに頑張ってほしい。
あと、メカとしてのダイターンって全身武器の塊で、ダイターン・ザンバーとか、クロスボーンガンダムみたいな痛快おもちゃだな。
んで、巨大メガボーグが西洋鎧やパンツ一丁のマッチョマンで、鎧武者のようなダイターンより大柄というのが、力道山ブームの頃みたいな外国人レスラーをなぎ倒す日本のプロレスの王道って感じだな。凶器の応酬とか。ロボットプロレスだな。
僕はキン肉マンの時は幼稚園くらいの世代なので、あんまりプロレスっぽいアニメは見てないんだよなー。特撮も最近はスタイリッシュなK−1みたいな一撃必殺タイプが多いし。な、わけで逆にロボットプロレスが新鮮に見れましたです。
でも、マッチョな外人レスラーを日本の科学技術の結晶である所の武装の豊富さでボロクソにするのはなんか反則っぽいというか、販促っぽいというか・・・。玩具の…。
ダイターン武器多すぎだろ。