玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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バビル2世1992OVAと荒木伸吾の萬画

いつの間にか荒木伸吾先生のWEB萬画が3話までできてた。
http://www.arakishingo.com/pc/pieces/
すごい荒木ってるなー。走り方が。色とかすげえ。
往年のモーションコミックの全盛期を思い出す動きの在るマンガだ。ストーリィは夢と時間と絵がテーマで、また荒木ってるなー。


それはそうと、バビル2世1992年版は、TVシリーズで荒木伸吾さんがキャラク設定をしたバビル2世を、荒木伸吾と姫野美智コンビがキャラクターデザインリメイクした作品です。
あと、ポセイドンがちょっとメカメカしくなってて、ロデムが喋らなくてさびしくなってる。ロプロスはでかい。


ストーリーは一話30分弱4話で、バビル2世萬画2部まで。ラストはオリジナルらしい。
ヨミ様は相変わらず可哀そうだけど、ちょっと悪くなってる。バベルの塔で一回ボコられて、チベットでヨミ様の秘密基地がボコられて終わる。
割と駆け足だけど、起、承、転、結、のキーになる部分だけを大胆に切り取って映像化してる判断は潔い。


ヨミ様の秘密結社がオウム真理教っぽいです。
三石琴乃演じるジュジュが、ピンク髪の超能力者メンヘラで、人間に迫害されてヨミ様だけを頼ってる所の中二っぽさがオウム真理教っぽい。
まあ、新興宗教がアニメの劣化コピーだったりするわけだが。アニメはギルガメシュ叙事詩のコピーだったりするわけだが。90年代初頭の時代を感じる。Vガンダムだけじゃないのねー。というか、90年代前半はオウムは結構芸人や超能力特番のゲストとしてテレビに出てた気がする。やっちゃったけどね。
ヨミの部下はこのアニメ版ではヨミにすごくいじめられてた。
バビル2世OVA4巻で、チベットの奥地のヨミ基地の周辺で、ヨミ一味とバビルと国連軍の戦いの巻き添えで難民が発生してるのも民族紛争がアフリカや東欧で続いた90年代初頭を思い出すなー。


演出的には、荒木の絵の割に、レンズやトリミングが平坦だったけど、だんだん濃い演出に成ってきた。
3巻、4巻は突如として画面分割、分身、割れる鏡鏡、3回パン、ハーモニー、T光の夕日など、某出崎統のようなアグレッシブな演出に成ってて面白かった。
最後のバビルとジュジュの別れで、二人にセリフがなくて吐息のアドリブだけだったのが粋だったなー。


あと、渡辺久美子西原久美子が4話の使い捨てライバルヒロイン双子でバビルに殺される美少女役で登場しててよかった。
ヨミの部下の美男美女が特に説明や必要性がないけど荒木美形ですごい髪の色をしてるのが面白かった。


新作の荒木伸吾萬画の主人公もすごい学生服でバビルだなー