玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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BLOOD-C最終回 水島努への信頼感

まあ、人がリアルに怪獣に殺されるリアルなプリキュアという設定は、魔法少女まどかマギカなどであったし、リアルなドラえもんとか、バトルロワイヤルとか、中二病っぽい感じは凡庸だと思ってたし。
当初はテンポがゆっくりで地味なアニメだなーっておもってたけど。
水島努監督はおおきく振りかぶってとかケメコデラックスとかイカ娘とか、色んな原作を堅実に面白く演出するのが上手いと思って信じて見ていたので、面白かった。やっぱり演出でなんとなくフィルムのテンションを保っていたと思う。話としては【小夜の実験】というワン・アイディア・ドラマっぽかったので、短編としてもうちょっと短く4話くらいで良かった気もするけど。(これはまどかマギカも)
中だるみは正直あったけどね!モザイクとか変だったし、やっぱり小夜が人を守ろうとしているのに、怪獣が人を食ってる時に停止していて攻撃が遅れていたりって言うのは変だったけど。
まー、小夜が強いんだかよわいんだかわからん、って言うのは、一応、文人に弱体化されていたって言う設定とか、暗示をかけられていたって言う設定があったという説明はあったから良いのか。一応。
それと、起承転結の転をテレビシリーズの最終回に持ってきて、結末は映画、というビジネスモデルはずるいけど上手い。BLOODの10年くらいのブランドとパチンコマネーの余裕もありますね。
最終回は更衣唯芳と更衣小夜の戦いの動きなどが面白かった。話はアレだったり、いろいろとピースが欠けていたり(劇場版に持ち越し)、小夜が助けられそうな人を助けずに動いてなかったりしたけど、基本的にバトルの動き自体は面白い。(バトルの内容は変な時もあったが)
そんなんだけど、更衣唯芳と委員長の今際の際に残した言葉がなかなかドラマとして良かったし、劇場版で決着がつくにしてもTV版は決して無駄な茶番ではなかったと思わせる感じで良かった。
一つの町をまるまる消しさる怪獣の大虐殺は筒井康隆の小説のグロテスク趣味をアニメにした感じで面白かった。小夜の助けは遅かったけど、まあ、生存者がいたらリアルな世界観と整合性が取れなくなって、ロウファンタジーではなくなってしまうからなー。続編のために人は死んでないといかんのか。スプラッターホラー映画としてはよくできてる方だと思う。C級ホラー映画は本当にちゃちだからなあ。芝居とか。


文人関係は正直、最初に「ギモーヴの感触って、あるものに似ているんだよ」って言った時からだいたい分かってたけど。すごい権力者だったんだねー。BLOOD+みたいな世界的秘密結社なのかねえ。
でも、権力と犬の正体などはどうなるのかなー。劇場版の小夜のアクションは楽しみですね。っていうか制作にあと1年近くかけるのか・・・。