玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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ルパン三世〜峰不二子と言う女〜をおもしろがりたい

全13話、8話まで見ました。最近はCGや美術スタッフもなじんできたようで、見やすい。
1話、2話は紙芝居と言われた感じもあり、ヤマカンが「技術先行のアニメ」「出崎統ファンの人がこれを持ちあげるのはおかしい」って言ってたことに一定の妥当性もあった。
でも、最近は割と見やすくなってる気がするなー。13話だけど、1話完結で人情話も上手い事こなしてるし、雰囲気も良いし。峰不二子がうちの脳内妹をヤクザにしたような美女でかわいいし。男たちは欠落を持ちながらもカッコいい。(山本沙代監督の前の作品のミチコとハッチンも二枚目の男が非常にダメだったり、カッコいい女が意外と脆さを持ってたりして、面白かった)


ミチコとハッチン オリジナルサウンドトラック CHAPTER-1

ミチコとハッチン オリジナルサウンドトラック CHAPTER-1

アニメの不二子ちゃんはだいたいいつもルパンにセックスを迫られる割にセックスしないので、ファム・ファタールのわりに意外と処女性があったり、スーパーウーマンのような印象がある。
でも、今回の不二子ちゃんは割と普通にセックスする泥臭い女なので、普通の女子っぽくて親近感が沸きます。
あと、ホモの人に「セックスする女なんて男の痰ツボ!不潔!」とか言われて「いやー、男にそれを言われてもなー」みたいな顔をする不二子ちゃんが普通の女子っぽくて面白かったです。
このホモはヤンホモで面白いですね!ファイ・ブレインやヴァンガード!と言い、ヤンデレのホモがブームか?


でも、峰不二子が幼児期に性的虐待を受けていたトラウマ〜という過去設定はちょっと微妙かも。あんまりルパン一味に具体的な過去描写は無い方が面白いと思うんだよなー。永遠の現在を40年前から生きている人たちだし。
それに、不二子ほどの女が幼児期の性的虐待に現在を縛られてるって言うのは、ちょっと弱い女っていう印象がついちゃって、主人公としてはしょぼくなるので、なんとかそういう呪縛を爽快に振り切って、普通にセックスも悦楽も人生もエンジョイ!みたいな美女力を発揮して欲しいものです。


でも、岡田麿里脚本の露悪的な事件の後の安い救いのエンディングが嫌いなので、峰不二子という女には救いがないと良い。まあ、ルパン三世に続くので、エンディング自体がない可能性もあるんだが。


フラクタル (2011年)
放浪息子 (2011年)
花咲くいろは (2011年)
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(2011年)
ブラック★ロックシューター(2012年)
ここらへん、女の子たちにひどい事が起こるけど、そのラストの救いがすごい安易なご都合主義や精神論だったりするんで、最期に肩透かしになる事が多いんすわー。序盤から途中までのサスペンス感があるんだけど、オチがテキトーに救われちゃったりする事が多く、全体的にしょぼい印象を受ける。嘘っぽく見えるっつーか。
あの花のラストのしゃべり場とか。
とらドラ! (2008年)は見てないんですけどね。


だいたいさー、性的虐待を大人になってからも引きずるのは大人に成りきれてない感じがしますね。まあ、僕もそういう所があるんだけど、そういうのはあんまり表に出さない方がカッコいいので詳しくは言わない。


ミチハチではラストでクズ女のミチコを反面教師にするかと思われたハッチンがやっぱりクズ女になるという大らかな作品だったので、LUPIN the Third 峰不二子という女も、小さい枠にとらわれない大らかな泥棒になって欲しい。わんぱくでもいい!

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