玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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無敵鋼人ダイターン3第14話 万丈、オーロラへ飛べ タツノコ臭

脚本:星山博之 絵コンテ:斧谷稔 演出:小鹿英吉 作画監督:加藤茂


端的に言うと、パンチラ回。そういえば、斧谷稔はコン・バトラーVでもパンチラ回の担当だったなーとか。
三条レイカのロングスカートが戦いの中でめくれ上がって白いパンツが見えます。
だが、それが本筋ではない。
破嵐万丈が敵の北極基地に一度捕まって、白いビキニパンツ一丁にされて、拘束具を怪力で引きちぎり、零下40度の寒さの中でパン一で脱出して格闘とか銃撃戦をするという、アクション回。
パンイチでも北極でも、万丈は人間を超えた気力で戦うのだ!スゴイ!肉体ヒーロー!
また、ダイターン3も敵のメガノイドに乗っ取られて敵に操縦されて、万丈はパン一でダイターン3に潰されかかるが、すごい運動能力で100mの高さのダイターン3の口まで飛び移り、口から内部に入り込んで奪還する。
それをビューティーが助ける、と言うのも彼女の優しさを表していて心温まる。また、レイカの援護射撃もがんばってた。前回は女性コンビが不協和音って書いたけど。でも、万丈を守るためならビューティーとレイカとトッポは連携できる。なので、ダイターン3も無事に元に戻る。
やはり、万丈は人を結びつける主人公なのかなあ。
また、万丈は自分が拉致されることを承知の上で敵地に赴いたが、その事を知っていたのはギャリソン時田だけだったので、やっぱり真のヒロインはギャリソンなのかなあ。


それに対して、ダイターン3と戦闘中だったコマンダー・ギルドンがコロスの判決により即座に自爆スイッチを遠隔操作されて爆死死刑されて、戦闘が中途半端に終わる。
万丈組の連係プレーが温かく、ダイターン3乗っ取りにも打ち勝つという協力の強さを描いている分、部下を戦闘中に死刑にするコロスの非情さとか、メガノイドの掟の恐ろしさが強調されます。コロスとは何者なのか?単なる秘書ではないようだが、いったい何者なんだ?
(ラストのネタバレは半分知っているが、割かし無視している)
冷血な女幹部と言うだけでなく、ドン・ザウサーに向けるコロスの視線は湿っぽい女の感情を匂わせる。さて、どうなるのだろうか。


ちなみに、メガノイドの中ボスのデカダンの操る雑魚ソルジャーを万丈が流れ作業のカラテで叩きのめしていくところや銃撃戦のシーンは、破裏拳ポリマーの富野回のアクションっぽかった。
ガッチャマンキャシャーンでシリアスをやったから明るいコメディーアクションのポリマーって言う流れは、ライディーンザンボット3でシリアスをやった後のダイターン3に近い。敵の冷凍怪獣ジュラバードに氷漬けにされた人やレイカもあっさりダイターン3の解凍光線で元に戻るので、人間爆弾の不可逆性のシリアスをやったザンボット3とはずいぶん毛色が違う。
今回、何となく作画もタツノコプロっぽい。いや、ダイターン3のデザインの大河原邦男先生自体がタツノコ出身だが。
今回の作画監督の加藤茂氏はダイターンと並行しつつ科学忍者隊ガッチャマンIIとんでも戦士ムテキング未来警察ウラシマンなどのタツノコプロの作画も手掛けた人。
そういうわけで、軌道エレベーターが物語のカギとなるガンダムGのレコンギスタは実質的に宇宙の騎士テッカマンブレード
敵役で子安武人さん、出ないかなあ。キングゲイナーぶりに。富野アニメによく出てるからね、子安さん。