Which way should I go to get to the castle?
脚本:雑破業
絵コンテ・演出:倉田綾子
作画監督:河合拓也
雑破先生の脚本なんだが、今回はかなりテクニカルだな。
アイドルマスターシンデレラガールズというのはバンダイナムコとDeNAモバゲーをしょって立つビッグビジネスプロジェクトなので。
だから、そこで登場するアイドルにヘイトが集まらないようにしつつ、しかし対立関係をも内包した人間ドラマも描きたい、というともすれば矛盾しそうなものをギリギリ表現したいという方向性がすごい。
美城常務の新企画『Project:Krone』はシンデレラプロジェクトのメンバー(主に本田未央)から見たら反感がある。
『Project:Krone』の登場した時のBGMとか照明は悪そうに見えた。シンデレラプロジェクトが成果出てなかったら潰すという常務の姿勢も敵対感覚。
しかし、実際その中の人である鷲沢文香や大槻唯とアナスタシアが交流し、渋谷凛もトライアドプリムスの北条加蓮と神谷奈緒と交流して、「悪くない人なんじゃねえの」感が出る。
なので、プロジェクトとして対立するのは困ったことだし、シンデレラの舞踏会の企画としては常務の企画は嫌なんだけど、その中にいるアイドルはいい子、という。
やっぱね、アイドルはいい子って言うのが基本的にこの作品とかモバマスやアイマス界の守るべき世界観なので。
(アニマスで敵キャラっぽかった新幹少女とそのプロデューサーも根は悪い人じゃないという事が、まな版コミカライズで補完されている)
で、そう言う雰囲気を割とシナリオの説明セリフではなくカメラのトリミング具合とか照明とか背景美術による視線の方向性とかBGMとかキャラクターの位置関係とか姿勢のアニメーション作画で、言葉ではなく感覚として描いていくという演出の感じが今回凄く目立っていて、技術的に頑張ってるなーと言う印象。
デレマスのアニメの感想は私の他にももっと濃いPの人が書いてくれてるんだけど。
やっぱり映像の原則ですねー。
という。
だからこそ、ラストシーンでアーニャとプロデューサーから一番遠い位置にいた本田未央がど真ん中に来てソロを宣言するって言う絵的なインパクトが高まるわけなんですね。そのインパクトへの感情的に高める助走としてニュージェネレーションズのミーティングとか、それとパラレルな感じでのアーニャとプロデューサーのミーティングとか、ニュージェネレーションズ3人の寝室のカットとかが配置されている。
今回は確かにシナリオとしてもいろいろと事件が起きているんだけど、それを視聴者が見て好悪の感情を抱かせたり、それを伏線にして驚きや不安や期待を感じさせる感覚的な演出が、今回はとてもよかったと思います。
ちゃんみおはいったいどうなってしまうのかーっ!
あと、THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLSの今回の月初ガチャで僕が推している野々村そらちんが期間限定レアで出て、しかも排出率が高くて微課金でも300円で3枚取りできたので、とてもよかったと思います。でもSR島村卯月やSR新田美波が欲しくて回している人は野々村そらちんばっかり出て辛いという…。ま、まあ、そらちんは特技トレーナーだと思えば…。