玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

当サイトはGoogleアドセンス、グーグルアナリティクス、Amazonアソシエイトを利用しています

さすらいの太陽 第7話 歌を忘れたカナリア

脚本: 藤川桂介 絵コンテ、演出:斧谷喜幸

gyao.yahoo.co.jp
ギャオでやってるので、以前に見たが富野回だけ抜粋して見直して感想。
作曲家、江川の元で主人公峰のぞみは内弟子未満の家政婦として働き、ライバルの香田美紀は親の金で江川にレッスンをしてもらう。
江川はビジネスとして美紀にレッスンを付けるが、のぞみには厳しくあたる。のぞみが掃除などの仕事中に発声練習をすると怒る。
しかし、江川はテクニックやのどの才能だけでなく、心の歌をのぞみに歌わせるためにあえてすぐにレッスンはさせずに青春の生き様を輝かせろだの云々いう。鼻歌で満足するようでは、のぞみは喉だけでさえずるだけの歌っていないカナリアと一緒なのだ。人間ならさえずるだけでなく心の腹の底から歌うのだ、と。
その説教を聞いた望みもいたく感激し、のぞみの応援団のオッサン達もそれを見守るのであった。


1971年のアニメなのでそんなにクオリティは高くない。特に今回はそれほど大げさなドラマがあるわけではない。
富野絵コンテとしての見どころは、江川の説教シーンの迫力と、香田美紀が自分の金持ちの母親を連れて江川邸にレッスンに来てのぞみを馬鹿にするところのギスギス感くらいだろうか。
ギスギス感は富野アニメの特徴の一つ。セリフの裏で皮肉を飛ばし合う雰囲気の悪さはなかなかいいと思う。