月軌道を中心にした数億枚のスペースコロニーの鏡とサイキック能力を使った超大規模ソーラ・システムで宇宙細菌を焼き尽くす作戦の中で戦うガンダムたちというのもすごいし、高熱の光の圧がすごい。
ソーラ・システムを支える多くの人の意志の力もすごい。まさかあのキャラが再登場するなんて!盛り上がる!
というか、今巻は敵も味方も各々がそれぞれの思想の元「絶対やり遂げる」という意志の「圧」が高まっている。具体的に書くのはしんどいのでやめるが、敵も味方もそれぞれの立場なりに説得力とパワーのある意志で「絶対これをするぞ!」という意気込みで殺しあっているのですごい。
敵のキゾ中将も結構追い詰められているが、それでも「絶対やるんだ!」という気迫がすごい。
ヒロインのベルの「絶対キゾのいいなりになんかならない!」という言葉も、長谷川先生らしい宇宙SFの世界観、人間観の思想に立脚していて、「強い」。
次が最終巻なのでクライマックスに向けて盛り上がっている。
そして、クロスボーンガンダムらしい主人公の世代交代だが、このタイミングでカーティス・ロスコや先輩たちが戦闘不能になり、若い主人公のフォント・ボー君は「助けを借りないで絶対やらなきゃ!」という状況に追い込まれていくけど決然としていて、かっこいいなー!
というわけで、発売から1か月くらいと感想を書くのが遅れたが、長谷川裕一先生の宇宙世紀ガンダム最新作はとてもおもしろいんですよ!