玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士ガンダム4ワッケインの失策

うつ病なのでブログ書けない。でもガンダムは心の栄養。僕は長文書きすぎ。吐き気がひどくて布団から出られない。
タブレットで箇条書き


第4話「ルナツー脱出作戦」テーマはワッケインの失策
ルナツーの設計、運用方針がミノフスキー粒子下の有視界戦闘に適応していない
大鑑巨砲主義
ルナツーの岩盤が装甲
戦艦は基地内部に入れておく
など先入観。というよりはミノフスキー戦闘のノウハウが蓄積されていない。
見張り台が目立ちすぎ、すぐに斥候が射殺される。(電波が届かないので殺されても本部に反映なし)ミノフスキーのせいでドローンや監視カメラは無効
巨大な砲台の影を行くシャア

大鑑巨砲主義がミノフスキー忍者に翻弄されるのは宇宙戦艦ヤマトのアンチ?


フラウボウに「安全なところに移して」と抗議されても「司令から指示がない」「司令は(マゼランの指揮で)手一杯」と言うだけでなにもしない兵士たちの練度の低さ。
そもそもワッケインがマゼランに乗るのが人材不足


ワッケインは有能かも知れんがワッケイン以外にラインを動かす副長以下、スペア指揮官の不在



まずワッケインがすべきだったのはガンダムの封印ではなくガンダムの戦闘データのコピー(これはコアファイターの設計思想であり、教育型コンピュータについては今回アムロが講釈した)

MS同士の戦闘という歴史的転換事件の重要さを誰も認識していない。
ワッケインは戦闘は戦艦と戦闘機でやるもの、という前ミノフスキー時代の戦法に凝り固まっている。(おそらく士官学校


ノーマルスーツとモビルスーツと戦艦を巧みに使い分けるシャアとの力量の差
(この描写がTV版で既にあるのでORIGINでルウム戦役を描く必要性は?)


「寒い時代」は人類が半分死んでいて人材不足で、ワッケイン自身も本来はもっと訓練が必要なのにルナツー司令のポストに入れられたことの愚痴だろう。ワッケインもブライトと大して変わらず、軍規に従うことで背伸びしている。


しかし軍規を守るワッケインガンダムとWBは自分の権限外なので調べたりデータのサルベージもしない。(ガンダムの本来の運用方を知っている人間がここには一人もいないのである)

ここはシャアが攻めてこないでV作戦の本来の担当部隊を待つ余裕があるのなら正解。しかし、シャアはそんな優等生の裏をかいて狩りをする。(1話で「若さゆえの過ち」と自嘲したのに)ジオンにも人材いないので、シャアは自分でやる。ただ、シャアには副長のドレンがいるしシャアは軍規ではなく天才的NTレベルの冷酷さで部下を配置して恐ろしく素早く使う。

人間はニュータイプを殺し合いの道具にしか使えないと思う。それはシャアが他人を道具としてしか扱えない人間だからかもしれない。シャア自身がそういう認識しかできないので、シャアは「人間はニュータイプを道具にしかできない」と主張したのかもしれない。


 だが、人は道具を使って生き延びてきた動物だ。
nuryouguda.hatenablog.com


シャアは独りの戦士だ。
軍規や士官学校の恩師のパオロ艦長の権威に従う官僚タイプのワッケインがそんなシャアには勝てるわけがない。


そしてマゼランの爆風のショックでパオロ艦長は死ぬ。まあ、これはコン・バトラーVの南原博士とヤマトの沖田艦長の引用だろう。ガンダムではテム・レイも行方不明で後任はいない。
1/1200 マゼラン (機動戦士ガンダム)



WBを少年たちに任せて地球に行かせるのは十五少年漂流期みたいな作劇の都合上でもあり、パオロ艦長を失ったワッケインの放棄かもしれない。
そしてやはり人材不足。


ルナツー防衛や港の再建築の人員をホワイトベースに割くことはできず、途中までサラミスを随伴させるのがやっと


そして、ミノフスキー粒子散布下でのMS対MSのノウハウがルナツーにはない。素人にやらせた方がマシ。



このように、イノベーションで常識や環境が変わる状況がよくわかる第4話



しかし、機動戦士ガンダムはMS対MS、MS対戦闘機と戦車、白兵戦、水中戦、量産機、大規模反攻、NT、と、戦場のノウハウがガンガン変わりまくるので、忙しい作品だなあ。


MS対MSばかりになりがちな後年のガンダムとはまた違う手探り感。作り手も視聴者もキャラクターも。




そう考えると、イノベーションの連続で戦場が変化しまくるGレコは脱ガンダムでもあり、再メッキなんだなあ。(21世紀のファーストガンダムガンダムSEEDはあんまり覚えてない。サイレント・ランだけ好きです)



他にも色々あるけど、まだ病気なので1テーマが限界