とりあえず、グリッドナイト超かっこいいぜーーーっ!アンチくん!
アンチくんやったじゃないか!
必殺技がいつも持ってたホームセンターで売ってる電気のこぎりの応用光輪というのもしびれる!
いやー、グリッドナイトを持ってくるかー。コピー怪獣だったアンチくんが今までアシストウェポンをコピーしまくっていたので、アシストウェポンのダイナドラゴン枠になるかと思っていたけど、グリッドマンそのものをコピーしてもう一人のグリッドマン、グリッドナイトになるとは、びっくりです。
p-bandai.jp
雑誌展開のグリッドマンシグマとか没設定のカーンナイトなんて覚えてないのに、よくやった。
アンチくんが仲間になりそうとは思ってたのですが、予想は裏切り、期待は裏切らないSSSS.GRIDMANはいい番組ですね。
- アカネの心はどうなる?
で、グリッドナイトが倒したのは、新条アカネの心そのものの中の人(ナナシ)だった。
アカネの心が終盤の問題になるだろうということは私も7話の段階で予想していた。
nuryouguda.hatenablog.com
第7話「策・略」ラストで主人公の響裕太がキーワードを言いました。
「新条さんの心が怪獣を生み出すなら、きっと戦うだけが使命じゃない。おれたちとグリッドマンにはやらなければならないことが、まだあるんだ」
ほらー、ここ、最終回にでるぞー。勉強しとけー
前回の記事
nuryouguda.hatenablog.comで、今回の第七話を見て確信したね。新条アカネの心の闇の正体について。
アカネのダメなところはね、自分を好きじゃないところなんだよ!
>自己肯定感!<
というわけで、終盤のテーマは怪獣を倒すだけでなくアカネの心をなんとかすることだとは思っていたのですが。
アカネの心はボロボロだ
第7話の考察で、アカネが怪獣を生み出すきっかけは「いやなこと、余計なこと」を消すためだとわかった。しかし、アカネは自分を傷つけるかのように、その「いやなこと」(目立つ所ではアンチのパンを潰す)をしている。だからいやなものを消しても、アカネが自分自身を好きになれないので、アカネはどんどん自分で傷つく。
- 今回の怪獣の「いやなこと」
1週間も引きこもってずっと怪獣を作ろうとしていたが、アカネは引きこもっていたので、特に嫌なことはない。また、グリッドマンはずっとアカネにとっていやな存在だったが、倒す方策も浮かばないので、雑な怪獣(ナナシA)しか作れなかった。ついに、なぜ自分が怪獣を作らなくてはいけないのかもわからなくなっていく。
そこで、アカネは夢を見る。殺したはずの人が出てくる夢。問川たち5人だけでなく、第1話より先に殺したであろう大勢の人間がアカネを苦しめる。目覚めたアカネの部屋の窓の外はコンピューターワールド。グリッドマン同盟の襲撃を避けるためにアカネの家の中はコンピューターワールドになっていた。襲撃を避けるためだが、アカネが自らさらに閉じこもることになる。
こうなってしまっては、嫌なことや戦うきっかけも外にはなく、アカネ自身とそれを取り巻くアカネが作った世界全部が「嫌なこと」になってしまう。
だから、ナナシB(ナナシAの中の人)はアカネに意図的にデザインされたものではないが、だからこそアカネの深層心理の無意識そのものとなる。(怪獣の核を貝殻のようなもので隠しているのも無意識の現れっぽい)
その無意識の怪獣がしたことは、街をリセットする毒煙怪獣ベノラの群れを殺したことだった。アカネにとって、もう街を直したり維持したり自分の理想通りにしようとする自分の行為そのものが「いやなこと」になっていたからだろう。
アレクシス・ケリヴは管理怪獣はまたつくればいいといったが、もうアカネは自分となにもかもがいやになってしまったんじゃないかなあ。
自分のために作った友達として生み出した六花も、夢の中でも思い通りにならなかった。自分で街と人を作るのも嫌になった。
- もう直らない街
ナナシAとアンチが倒された後。ナナシBが出ることをアカネは知っているのかどうか、わからないが、アンチがグリッドマンを初めて倒して一緒にご飯を食べた記念のレストランの廃墟を訪れる。
「また負けた。やっぱり怪獣は負けるために生まれて死ぬのかな」と独り言を言うアカネ。そのアカネは怪獣に近づいている。
逆に人間に近づきすぎたアンチはアカネに「しつこく生きてんね」と言われる。アカネはアンチを拒絶する。
そして、ナナシBが出てきて、ベノラを殺していく。これで、街はもう直らない。
ナナシBが暴れているなか、膝を抱えてアカネは「いいのかな…いいのかな…」「あ…私の町がみんな死んじゃった」
日常はもう直らない。怪獣はいるだけで日常を奪ってくれる。廃墟の街が続くことが、アカネの心の望みだったのか?
ともあれ、アカネの心が読めるグリッドナイトはナナシBを倒す。
そして上空のコンピューターワールドが露呈する。
- 取り返しがつかなくなったアカネはどうなる
gridman.net
街は天井に覆われ、いつもと違う朝を迎えていた。グリッドマンを失ったまま、街には大量の怪獣が発生し始める。アカネは静かに街を見下ろしていた。
グリッドマンとジャンクは、アカネにとって「捨てたものの集まり」だ。ツツジ台の街の神であるアカネにとって、ジャンクショップはガンダムビルドダイバーズのサラのような「廃棄データが集まってできた余剰データのバグ」なのかもしれない。そこを糸口としてグリッドマンたちがツツジ台にやってきたのかもしれないが。
アカネは裕太を刺す。おそらく衝動的なものだろう。カッターは怪獣を作る道具としてたまたま持っていただけだろう。アカネの精神はかなり追い詰められている。街はもうリセットされず、コンピューターワールドを隠すこともなくなった。そんな状態のアカネが裕太を刺す。
アカネは正常な判断ができなくなっている。
ただ、「グリッドマンと話してみたかった」と言って、目の前にグリッドマンが入ったジャンクがあるのに、話す前に刺してしまう。混乱しているのか?いや、むしろ、アンチもグリッドマン同盟に加わって、味方がいなくなったと感じて、アカネは自分に、六花やグリッドマン同盟と話す資格がない、と、自己否定してしまったから刺したんだろう。コミュニケーションをとる資格もないと思っている。新条アカネは怪獣を生み出すボスなのに、グリッドマンに負け続けたせいか、どんどん卑屈になってしまっている。行き場を自らつぶしてしまって、町はもう元に戻らない。
- グリッドマン同盟の「2人」は
内海も自分なりに戦おうとしている。
内海のノート、エヴァのロゴ下部にある『God's in his heaven, All's right with the world. 』の他にも、『KS152-H52』という謎の暗号がある。これを調べてみるとある書物がヒットし、内容は「守りきれなかった愛する女性の為に闇に赴く」といったもの。アカネと内海の関係性かな? #SSSS_GRIDMAN pic.twitter.com/16Lvu0LSK6
— 🍀 うばるちゃん 🍀 (@UVERU__CHAN) 2018年12月8日
第9話の「夢・想」で示されたように、グリッドマン同盟は裕太だけでなく、3人が揃って戦えるらしい。
アカネは行き場をなくしているけど、内海と六花には打つ手があるのだろうか?双方、どんどん身動きが取れなくなっていっているような。
しかし、宝多六花は「アカネは神様の世界から逃げてきたのかも」「弱いとかじゃなくて、アカネは繊細なんだよ」と言う。問川たちクラスメイトを殺されたことを恨みに思うのではなく、アカネの心を思いやるような六花。優しすぎる…。JKの姿をした女神かよ。
残り2話。あんな工作用カッターでは裕太は多分死んでないと思うけど、第11話ではグリッドマンを欠いたまま怪獣がたくさん現れるそうだ。
内海の覚悟と、六花の優しさが、アカネに自己肯定感を取り戻させるといいのだが…。
今回、内海のノートに新世紀エヴァンゲリオンのNERVのロゴの英文が書いてあったが、アカネの精神が限界になったのはエヴァンゲリオンの終盤のアスカの精神崩壊を思わせる。アンチがグリッドナイトになったのも、綾波レイと同じ存在の渚カヲルを思わせる。そして、アカネが裕太を刺したのはシンジがカヲルを殺害したことにも似ている。
GAINAXの系譜のTRIGGERとして、エヴァに近い終盤である。終わる世界のように街が死んだ。
しかし、人類補完計画はない。アレクシス・ケリヴという悪人はいる。「同盟を結ぼうか」という歌詞はあるが、アカネは今回グリッドマン同盟に自分が入る資格がないと思っているような行動で、裕太を刺した。どうなる。終盤。
まあ、僕も精神障害者だし引きこもりに近いオタクなのでアカネの気持ちはわかる。だけど、アカネはまだ若いし美少女だし、友達もいる。救われるのだろうか。
それとも、コンピューターワールドから現実という地獄に戻らされてしまうのだろうか。
人を殺すレベルで自己肯定できない人間が、自己肯定感を取り戻すのは本当に難しいと僕も身に染みてわかっているので、アカネは本当に苦しいだろうな、と思う。我がことのように見守りたい。もちろん、グリッドマンのかっこいい活躍も見たいけど。
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nuryouguda.hatenablog.com
このブログは無料で読めるけど、30代無職で、2週間に一回行く精神科と鍼灸院の先生以外と会話をしないでブログを書いている僕の心の穴を満たすために読者の皆さんが物を送って慰めてくれる機能も付いています。
(僕も無条件に自分が肯定されるとは思ってないし、機能不全家族だし母親が自殺してるので、心に大きな穴があって、ちょっと友達と飯を食べに行ったくらいでは満たされないので、こういう文章を書いている…。)
最近、精神科医がアレクシス・ケリヴみたいなことを言うようになった。
— ヌ・リョウグ・ダちん (@nuryouguda) 2018年12月11日
ぼく「しんどい、うまくいかない」
医者「君にはガンダムを批評する才能があるじゃないか」
ぼく「風邪が治らない」
医者「のどが痛くても指は動くから記事は書けるんだよ」
アカネは怪獣を生み出すことで自分の心を守ろうとした。僕はこのブログを書くことで心の隙間を埋めろと医者に言われている。体調が悪くても、それをするように言われた。もう、先に体を休めてうつを直してから物を書くんじゃなくて、鬱を抱えて身体化障害に苦しみながら文章を書いて自分を奮い立たせるしかない。苦しい。しかし、戦うしかないんだ。
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