玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

当サイトはGoogleアドセンス、グーグルアナリティクス、Amazonアソシエイトを利用しています

機動戦士ガンダム THE ORIGIN TV第7話『ララァとの出会い』

 ガンダムと冠しているけど、ガンダムに詳しければ詳しいほど解釈違いを起こして大変ですね!


 いいんだ・・・。これはパラレルだから・・・。


 キャスバルララァと初めてニュータイプを感じるのが戦闘の中っていうのが安彦良和先生のニュータイプ思想っぽいなー。



 やっぱり僕は密会原理主義なのでシャアがガルマをボコした後に荒んだ心をなんとなく包んでくれて感動したみたいな売春ララァの方が好きなんですが。
密会―アムロとララァ (角川スニーカー文庫)

 ORIGINのララァの解釈違いは一年戦争編になっても根深いので。単にニュータイプは後ろも見えるってだけじゃなくて、もっと人間的な・・・。いや、安彦良和先生は富野監督のそういうオカルトに近い思想を否定したかったし単なる武器として描きたいんだろうけど。(シャリア・ブルはもっとひどかった)(その割にORIGINの核兵器は悪魔みたいなオーラが出たりする。TV版では水爆ミサイルの設計図をブライトに雑に見せられてできるかーっ!ってキレるけどアムロは天才なのでできる)


 まあ、安彦良和先生は売春とか嫌いそうというか潔癖っぽいので占い師なのは妥協点。Vガンダムのマリア・ピァ・アーモニアも占い師をしてましたしね!売春もしてたけど。


 テレビのORIGINは色々とカットされているらしく、ララァとの出会いとガンキャノンとミノフスキー博士をめぐる戦いが25分でまとまっていてサクサク進むのはよい。キャスバルジオン軍のMS部隊に復帰した段取りとかもすっ飛ばされているけど、サクサク感はある。キシリア・ザビが変装して何をしたかったのか全くわからん変な女になってるけど、まあ、その、サクサク感はある・・・。


 まあ、内容は解釈違いだから腹立つのか、アニメとして糞つまらないからなのか、幼少期からガンダムのオタクとして強化しすぎた自分では判断できない。これまでのガンダム公式年表から違っている部分もあるけど、作画がいいからいいのかなあ。バンダイ的には。


 ガンキャノンはもっと強いんだ・・・。ルナチタニウム合金なんだ・・・。ううっ。

第16話 セイラ出撃

第16話 セイラ出撃



 ORIGINの序盤の漫画版ではガンキャノンがちょっと旧型なので、ガンダムのヒーロー性が高まるっていう演出的な効果は確かにあったんだけど、装甲はルナチタニウム合金にしてほしかった・・・。ホワイトベースに配備されたのは今回出たガンキャノンとは違うのかもしれないけど。



 ORIGIN独自の面白さを考えたいのだが、基本的に顔芸ってことになってしまう。
 機動戦士ガンダムと独立したORIGINを評価したいのだが、機動戦士ガンダムに出てきた手駒のキャラクターの過去を弄っていて、独自の要素が薄い。なんか出来合いのピースでパズルを作って答え合わせをしている感じ。ドラマを作るというより「あれは本来はこうだったんだよ」「あれは昔はこうだったんだよ」という答え合わせをしている感じ。しかもその答えがファーストガンダムと微妙に解釈違い。ORIGINという看板も罪作りだよなあ。



 モビルスーツ実験部隊もランバ・ラル黒い三連星キャスバルっていう一年戦争のスターを並べて旧作ファンのノスタルジーにサービスしてるだけって感じがして、特にリアルでもないし、独自性もない。歴史作家は有名キャラクターと一般人を差別しがちなんですが。やっぱり有名武将の活躍を見せたい、という点で戦国BASARAと大差ないのかも・・・。




 まあ、キャスバルの暴力性というかためらいなく人を殺害する奴だーっていう行動力は描かれていたかなあ。スコップで人を刺すし、モビルワーカーで女の子を横に乗せてギャングを轢殺する。うーん。ララァがなんでキャスバルを好きになるのかわからない感じだな・・・。ヤクザに雇われているよりも謎の軍人に宇宙に飛ばされる方が嬉しいし、惚れる、のかなあ・・・?
 富野版のララァってもっと、女としてシャアに対して王子様を見ているというか、はしゃいでいるところもあったじゃないですか。じゃれつくような・・・。シャアもララァを道具として扱おうと思っているけど、初対面でEDになるくらいララァ人間性に惚れている。まあ、その上でアムロに取られるのでやっぱりひどい話なんですが。
 密会のシャアとララァの出会いは思いっきり白馬(ゲルググ)の王子様だったよなあ・・・。逆襲のシャアの頃まで金塊で何でも解決するけど。本当にシャアの金塊はどこから出るのかって感じではある。グリプス戦役の頃は金塊を百式に使ってしまったので、ハマーンに頭を下げたりレコアに裏切られたりカミーユに殴られたりしちゃったのかなあ。


 ていうか、本当に大槍葦人先生のララァの尻は芸術。大槍版シャアの神経質な白人ロリコン王子って感じも実にエロゲー主人公っぽくていい。(富野監督は優しいのでメカについてはリテイクがなかったそうです!)
 アニメ版とORIGINのララァはちょっとアムロから見ると年上のミステリアスな女性という感じで、演技も落ち着いてて、若干ごつい感じもあったんですが。密会のララァは「少女売春」という感じが出てていいよな・・・。
密会―アムロとララァ (上) (角川mini文庫 (82))
密会―アムロとララァ (下) (角川mini文庫 (83))



 あと、V作戦は地球連邦軍を挙げての一大反抗プロジェクトだと思っているんだけど、ORIGINの描き方だとテム・レイ個人の執着でガンダムを作った感じになってて、なんか、こう・・・。絵描きってエゴイストなんですよねって感じです。でも、ORIGINのマンガ版第1話はガンダム一号機とザクとの遭遇戦を描いてて、そこでは組織的な戦闘が描写されてたんだけど、うーん。ジャブローか過去編をやり始めた頃から萬画としても変節した印象があってなあ。


 うーん。やっぱり語るほどに解釈違いを実感する・・・。


 他にも色々ありそうな感じがするけど、文句ばっかり書いても建設的ではないので、この辺で。他にも色々と録画が溜まっているので、ガンダムの看板をつけてるからって僕がORIGIN信者になる必要性はないのだ。

(この記事が良いと思ったら読者登録お願いします!)