玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

怪人による仮面ライダークウガ 第17、18話 感想

EPISODE17「臨戦」EPISODE18「喪失」


 まあ、総集編と、メ・ギノガ・デ3部作の序盤の1話なので、割と薄口なんですが。


 Twitterで高寺成紀プロデューサーが語るには、スケジュール管理の一環としての総集編だそうですが。

 1クール目で仮面ライダークウガの基本4フォームを見せて、五代雄介の「正義の味方」ぶりを描いて、前回は、そのバディである一条薫刑事のワーカホリックぶりというか警察官としての覚悟を描いて、(周辺の研究者とか妹とか刑事とか医者とか少女とかも描きつつ)、割と前回で物語のテーマが一周した感があるため、ここで総集編が挟まるというのは当時としてもあまり違和感を感じなかった。(4クールアニメも多かった時代なので)

 むしろ、前年のターンエーガンダムの第16話が「∀のすべて」というサブタイトルの総集編なのに、全くすべてではないという蛮行があったので(この時点では僕はターンタイプや黒歴史のことはちんぷんかんぷんだった)、それよりは大分マシ。


 総集編としては、現在のクウガが未確認生命体第25号ことトラ種怪人メ・ガドラ・ダと戦いながら、過去を振り返ったり、トライチェイサー2000のダサいコンパネが破壊されたり、タイタンフォームに変身しようとして予算の都合で邪魔されて、なんとか赤のままで勝つっていう。

 やっぱりライダーのバイクは細かいところまでかっこよくないとね!


 で、総集編のナレーターは新世紀エヴァンゲリオンの碇ゲンドウや各種テレビバラエティのナレーターとして活躍する立木文彦さん。ていうか、今までの仮面ライダークウガでは立木文彦さんは予告のサブタイトルを一言言うだけの仕事で、ちょっと豪華すぎるのでは?(ラジオDJ役の諏訪部順一さんのほうが台詞が多かった)という感じだったので、ナレーターで台詞が増えてよかった。(まあ、この後はまた一言サブタイを言うだけに戻るんだが、EPISODE31では金の力を中心に再び総集編)
 「なぜ五代雄介=クウガは頑張るのか?(警察や世論に危険視されているのに)」という観点から過去を振り返る。これは僕が今回の再配信で考えている「五代雄介の(Fateの衛宮士郎と共通する)正義の味方性」とも共通していて、個人的に見やすかった。
 それと、「クウガは生物兵器に成るのか?」という観点もある。これは真・仮面ライダーのバイオ兵士の文脈から来てるのかなあ?
 あと、やっぱり一条薫刑事は五代雄介のことを本部長にレポートで提出するべきだと思った。第4号(クウガ)についてはスタンドプレーすぎる。五代雄介を警察組織に巻き込みたくないという気持ちだと思うけど。(その割に、科警研の榎田さんや監察医の椿には正体がバレているという)(一般人の蝶野さんは五代雄介の正体をマスコミにタレこみしないくらいの倫理観はあるのか)(警察との完全な連携はビートチェイサーがもらえるEPISODE33あたりからかなあ)


 メ・ガドラ・ダはトラ種怪人ということもあり、1話だけの登場だが人間態でも強面のパワーファイター。「俺は傷の数だけ強くなる、メ・ガドラ・ダだ!」ってグロンギ語で名乗る。グロンギ怪人はそれぞれキャッチコピーがあるらしい。まあ、プロレスラーが演じていた人もいるしな…。ズ集団ではウミウシ種怪人とかウツボカズラ種怪人とか、どうやって戦うのか謎な怪人も居る。ネズミ種怪人Aは弱いので、クウガに殺害される前に唯一ゲゲルに失敗して自爆している。


 回想シーンを挟んでるけど、ガドラはクウガと2時間位、場所を変えながら、ずっと格闘し続ける。パワーファイターだが、人間が作ったチェーンを武器にクウガを苦しめる。ズ集団は基本的に自分の体だけで戦っていたが、メは道具を使う。
 ハチ種怪人メ・バヂス・バは自分の腕の中で作る毒針を射出する。イカ種怪人メ・ギイガ・ギは自分の腹の中で作った爆発体液で攻撃する。ピラニア種怪人メ・ビラン・ギは口の牙だけでなく、腕の装飾品のカッターも使う。前回のヤドカリ種怪人メ・ギャリド・ギはトラックを使う。と、怪人も「文明化」の方向でパワーアップしているという流れがある。あんまりオカルト要素はない。(ラスボスのダグバも量子力学か錬金術だし・・・)
 ゴ集団に成るとクウガと同じようなモーフィングパワーで専用の特殊武器を生み出すように成るのだが。(それも結構、超低温とか強酸とかの化学兵器だったりする)
 怪人たちも肉弾戦だけでなく様々な武器を使って現代の人間に近づいていく、というのが仮面ライダークウガの裏テーマだったりもする。戦闘怪人に近くなった現代人への問いかけというのもある。やっぱり寄生獣の影響は強いよなあ。


 ちなみに、同じ大型の猫科のライオン種怪人で小説版仮面ライダークウガに出てくるゴ・ライオ・ダはライオンだけど狡猾でパワーよりも計略を使う。(でも火を吹く)


  • キノコパワー

 キノコ種怪人メ・ギノガ・デは「毒」を使う。クウガの怪人って割とパワーファイターよりも毒とかバイクとか脳腫瘍とか、若干卑怯で文明的な戦術のヤツのほうがクウガを苦しめることが多いような印象。(ズ・ザイン・ダやゴ・ガメゴ・レなど、パワーファイターは力を誇示したいからか、マイティキックを正面から受けて封印エネルギーを「我慢」で散らしたり、それに失敗して爆発したりする)メ・ギノガ・デはカメレオン種怪人のメ・ガルメ・デに「虚弱体質」とからかわれるし格闘能力は低いが、一回五代雄介を殺している。メ・ガルメ・デも姿を消すという卑怯能力でズ集団の頃にゲゲルを唯一成功させて出世している。(なので調子こいてグロンギの行動の秘密を人間にゲロする)


 そのギノガの毒の胞子は35度から40度の間の温かいところでしか作用しないらしい。なので、エアコンの室外機とかの近くで犯行が行われる。が、作中でこの事件が起きたのは4月20日。仮面ライダークウガは超全集で出来事の日付が厳密に開示されている。放送は5月28日。
 エアコン、使う時期ですかね????初夏?GWから梅雨にかけて?(脚本が書かれて撮影したのが冬だから、若干スタッフが冬の気分だったのかも)
仮面ライダークウガ超全集 <上巻>


 まあ、そういう細かいところはおいておいて、ドラマとしてはテーマ性が一周して、総集編でちょっとテンションが下がって、怪人とクウガの戦い方も一通りで揃ったところで、「一見すごく弱そうなやつが毒でクウガを殺す」というサプライズ。(犯行場所を特定するのは刑事物の定石でもある)
(しかし、イカ爆弾のときもだけど、超古代の怪人が作る体内の毒素の性質を一日未満で分析するクウガの警察サイドの医者とか科学者ってヤバいな。暴力や警察だけでなく、科学の力もヒーローだ、みたいな感じで男の子としてはそれはそれで楽しかったけど。でも、1日でわかるのか・・・)


 平成仮面ライダー第一作ということもあり、リアルタイムでは本当にどうやって生き返るのか不安だった。オダギリジョーさんが徹夜して目の下に隈を作ったのはよくわからなかったけど、メイクで唇が紫になってたし。瞳孔縮小とか、当時はオウム真理教のサリン事件から5年しか経ってなかったので「毒は怖い」という演技が生々しかった。割と真剣に「ここで番組終わるの?」「主人公交代か?」くらいの不安があった。
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 不安といえば、今回、高寺成紀プロデューサーのツイートによると、オダギリジョーさん、オーディションのときにストンプができるって盛ってたのか。(まあ、従来のヒーロー物のイメージではストンプのシーンが出るとはオーディションのときには予想してなかったのかな)


 でも、リアルタイムでは僕は浪人生だったけど、割と素直に、雄介の妹のみのりの保育園の園児みたいに「五代雄介は戦いだけでなくいろんな芸当ができてすごいなあ」と感心してました。(というか、当時はYou Tubeとかなかったし本物のストンプを見たことなかった)きたろうさんのボケは癒やし。
 そういう保育園の楽しい日常にブち込まれる毒殺。エグいなーーーー。まあ、現実社会もそういうところがあるけど。



 まあ、結局クウガは電気の金の力でパワーアップして、それのお披露目で2周目のお話に入っていくんですが。古代には電気がなかったので、古代のクウガより強いってことらしいけど、アルティメットフォームのベルトには金のパーツが付いているんだよなあ。まあ、アルティメットなので・・・。
(でも一応、古代文字の説明書で「戦士の瞳孔が開いても、ほっといたら蘇生するよ」というすごい雑な注意書きがある。電気ショックがなくても生き返ったかもしれん。あと、ライジングフォームは電気だけでなく五代雄介の「強くなりたい」というお気持ちも作用しているので、アルティメットフォームにはライジング要素も元々あるのかも。というか、ライジング武器には雷の意味の古代文字が書いてあるし、古代人も雷くらいは知ってる)



 あと、細かいところだけど椿医師によるキノコ怪人の毒の被害者の検死報告で「被害者の遺体は内臓が腐食しているし、搬送中に崩れた遺体もある」と、特撮の実写では写せない感じのグロ描写が語られて怖い。一分間に300回咀嚼できるピラニア種怪人メ・ビラン・ギの噛みつき攻撃で死んだ人の解剖では、ベッドで隠れてるけど百ヶ所以上噛みちぎられているという検死報告。エグすぎる。
 そして、椿医師は厭世家の蝶野さんにそういう死体を見せて死ぬことがどういうことか説教する。いやーーーー、一般人のフリーター(心も弱い)に見せるのは、ちょっとひどすぎるような気もするぞ?井上敏樹だから仕方ないのか…?(今回も井上敏樹脚本なので、食事デートシーンで椿医師の変態性が描写される)
 クウガの殺人は平成仮面ライダー第一作ということもあり、どこまでひどいことをしていいかというボーダーラインが探り探りなので。(仮面ライダーの着ぐるみを着たままバイクを公道や岩場で走らせるとか、法律とか安全面も割と探り探り)
 そう考えるとビルドのスカイウォールの惨劇は丸くなったなあ。



 と、20年前の名作という安心感があるのでパワーアップとか戦闘や小ネタを楽しく見返しているのだが、リアルタイムの時は毎週ドキドキしてたなあ。平成ライダーは本当に色々あるからなあ…。(他の作品でもプロデューサーや結末や出演者が変わったりするし)



  • ほしい物リスト。

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 借金30万円を後10ヶ月で返済するので、食料品が一番節約になる。嗜好品は我慢しますが、食料はないと死ぬので。

 でもチェンソーマンのネタバレについていくためにジャンプ+アプリで単行本になってないバックナンバーを数千円で買ってしまった。ワンピースとかも読んだほうがいいのかな。時間が…。


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