玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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27日は

もらい物のチケットで南座へおかんと歌舞伎を見に行きました。なにしろもらいもの。
http://www.shochiku.co.jp/play/minamiza/0405/index.html
http://www.shochiku.co.jp/play/
夜の部なので、演目は通し狂言新世紀累化粧鏡(いまようかさねけしょうのすがたみ)四世鶴屋南北 作 「阿国御前化粧鏡」より
を見たよ。
昼の部の熊谷陣屋もちょい見たかったなあ。あと、藤娘も。つーか、志摩子さん。
いません。
 
いまようということでなんか火薬とか光物とかブラックライトとか宙乗りとかプールで格闘して客席に水をかけたりやってた。
あらすじhttp://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/4250/kabukifan/kenbutsu.html
えっと、ぼくは去年は同じく貰い物の券を無くして現・海老蔵の歌舞伎を見れんかったので、歌舞伎は初めて見たのですね。(今回はおかんに券を持ってもらった。俺は無くすし。)だから詳しいことはわかんない。
 
かんそーうー
なんか私が思ったことはアレですよ。阿国御前の顔がただれるところでその召使っぽいおっさんがその顔を見てビビるところがユーモラスに演じられててヒデえなあと思った。病院連れて行ってあげようよ。室町だから無いがな。
お客さんはなんかころころ笑ってたが、うーん。そもそも嫉妬に来るって髪が抜けて顔も火傷して怨霊に成って死ぬシーンやし、もっと怖くして欲しかったなあ。
千秋楽やからちょっとバージョン違いやったのかも知れんが。
なんか感情のバランスがとりにくかったです。宙乗りも私には微妙やった。若君の赤ちゃん(の人形)を怨霊の人が振り回すのも取ってつけたようなギャグになってて微妙だったなあ。
が、
ラストの幕は馬鹿っぽくておもろかったです。
なんかいきなり中村橋之助の衣装がキンキラキンになってる。前の幕のラストで悪党を追って出て行って再登場したらゴルディオンハンマーみたいなオレンヂと金の衣装になっておる。持ってた鎌の大きさが2倍くらいに成ってる。帷子とか着てる。
パワーアップの説明は無い。しかし、見得は格好よい。
ほんで、プールで悪党と格闘する。格闘しながらゲラゲラ笑って客席に水しぶきをかけまくる。前のほうの客はビニールの合羽をもらっていた。和服の人はめんどそうだった。あ、僕は2階の上手袖でした。ので、上手の一部が見えんかった。でも舞台との距離は近くてよかったです。
でかい鎌で斬ったら悪党から血が出る。ブーッて。
滝から不必要に水がガンガン落ちてくるし噴水もある。
もう一人の悪党はなんか知らんけど格闘してる間に自分で鎌で喉を掻き切って血をビュービュー飛ばしながらプールにダイブして絶命した。
そんで巨大な鯉と橋之介が格闘します。またしても喜々として水飛沫を客席にかけながら。そんで鯉を掛け軸に封印したらなんかいろいろあったけどよかったねってなっておしまい。
アホか。
でもそこが面白かったです。トミーノが芸能云々といっていたけどこーいう馬鹿馬鹿しいのんがヤーパンらしいんかなーと思いまった。
馬鹿でいいんだー。と。
それまでの幕は初心者でもあるわけでちょいと入りにくい感じがしてお客さんが見得を切るところでしきりに拍手をしはっても僕はそこまで盛り上がれなかったのだが(もともと舞台で拍手をするのは最後以外は好きではない。拍手するという身体的行動によって虚構世界から物理現実に引き戻される気がして気持ち悪いからだ。)、ラストのショーはヤンヤヤンヤでした。
新しい脚本でもあるので、あんまし堅苦しくなくてセリフも平易だったので分かりよかったですね。中村福助が4役やってたり偽名や変名を使ってる人物もいたが解説読んだら分かったし。
キンゲに匹敵するほど面白いとおもった。
なじなら、歌舞伎は見よう見ようと思いつつテレビでやってても何かしながらだと集中できなくて話わかんなくなって見ないのだが、芝居は劇場で見たら集中せざるを得なくなるのでそうすると面白い。
そーすっと、散らかった部屋でものめりこんで見れるテレビアニメは偉いなあ。と思った。
でもΖの映画は行こう。とか思うのは私がアニオタだからかなあ。でも僕は基本的に虚構ならなんでも好きだし差別しないよ。
 
千秋楽だったので、終わった後舞台挨拶があった。
福助はお姫様の格好をしたまま素のおっさん声(あんまり低くないけど)で「先斗町のおねえさん方ありがとうございます」とか言う趣旨の事を言ったよ。
確かに舞妓さん芸妓さんが結構きてたなあ。着物の着方が綺麗でしたね。その隣の和服の女性が先斗町の何某おねえさんなのでせう。姿勢がよかったよ。
終わったらお座敷にいかはるんかなあ。ええなあ。
橋之助はずぶ濡れの格好で「若手のメンバーで頑張ったにょー」とか言う趣旨の事を言った。多分。うろ覚え。
片岡愛之助氏はずぶ濡れの上に血のりがべったりのままで次の舞台の宣伝をしていた。福助がそれをみて「そんな格好で言ってもみすぼらしいよお前」とゲラゲラ笑っていた。お姫様の格好で。
たいがいだ。
もう一人の悪党役(見世物師藤六)の坂東橘太郎氏はどんどん寒くてつらそうになっていったよ。