玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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ブクマレスをマクラに。

僕は、人の発言を枕にして自分の言いたい事や考えている事を吐き出すと言う悪癖があるので、お付き合い願いたい。
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20070604/1180976926
について、

作品を一方的に消費するのか作品と対話するのか、ってこととか。あと言われるとおり、結果さえ出せれば何でもありってのもありますね。(宮崎監督みたいに)

ブックマークを頂きました。


まず、作品を一方的に消費するのか、作品と対話するのか、と言う点について。
僕の意図を書かせていただきます。
僕は対話癖があるんですね。無生物に対しての。
だから脳内恋愛とかをするわけですが、つまりこういうことです。
作品を面白い体験として消費するだけではもったいない、と思うのですかね?
対話、と言うのは僕にとっては、その作品や現象によって自分がどう変わったのか、と言う事が気になると言う事です。面白い体験を面白いと思う自分は何故面白いと思ったのかと言う事です。
だからまあ、自分にしか興味がないんかもしれんのですが。
たとえば、トミノ作品については言わずもがなですが、ホラー作品を見ると、「自分はホラーな状況に陥った時にどうやって生き延びられるか?」と考えるわけです。ガンダムを見ると、「俺は生き延びられるか?」
コメディーを見ると、「今笑われている人はどういう気持ちで笑われているんだろうか?」「僕は笑われたときに大丈夫だろうか?」「島木譲二は毎週寒い事を何年もやっていて、どういう気持ちなんだろうか?(島木はマンネリが売りなのでいいんですけど。それに若手がどう絡むか)」
映画館でZガンダムを最前列で見たときは、ビームを避けます。
レーシングゲームをする時は体が傾きます。ガクト曰く、こういう事をする人は心が綺麗らしいでス。
今思いついたのですが、僕が1999年の17歳のときから鬱病になったのは、「ロランにはなれん」という現実を見たからかもしれません。
「おれ、17歳になってしまった。」


何の話でしたっけ?


ですから、作品を一方的に消費するような、多数派(?)の人にとっては、作品と対話する事によって自分が何がしかの変化を催して、それを楽しむ、と言う事が判りにくくなっているのかもしれません。


それが、「結果さえ出せば何でもあり」という効率主義に繋がるのでしょうね。
僕なんかは、「面白い、という内面の変化だけでも充分利益であり、むしろ面白がれないと死ぬ」という人なので、「現実的に目に見える成果がないことは無意味であり害悪である」と言う風に言われると、しょんぼりしちゃいます。
「死ねというのか!」
まあ、それが祟って、現実的な成果を出さないといけないときやそれに付随する行動をする時に、回避性人格障害が発動するのが、僕の病気ではあります。
じゃあ、やっぱり病気じゃねえか、と言われそうなのですが。
でも、最古の職業は詩人と娼婦だというしなあ。
そこら辺の現実とのすり合わせが今後の私の課題だと思います。とりあえず、就職はしたい。餓死するとアニメ見れんし。


何の話でしたっけ?


それはそうとして、僕は普通に生きていけるようになっても、物事を面白がる人ではありたいと思うのですよね。
そこら辺は、ブレンパワードのように、戦うためではなく遊びながら生きていきたいと思います。
カンヌで「殯(もがり)の森」がグランプリだった河瀬直美監督も
 「私たちの人生にはたくさんの困難がある。お金とか服とか車とか、形あるものに心のよりどころを求めようとするが、そういうものが満たしてくれるのは、ほんの一部。目に見えないもの――誰かの思いとか、光とか風とか、亡くなった人の面影とか――私たちはそういうものに心の支えを見つけたときに、たった一人でも立っていられる、そんな生き物なのだと思います」
とか。


そういう言葉使いができるようになるだけでもアニメや映画はスゲーと思うんですよねー。
まあ、アニメに限らないんですけど。
その、書籍であったり、学問であったり、花鳥風月であったりというのも、アニメと同等に面白いわけです。
ですから、トミノ監督が「アニメをやりたいなら、アニメを見るな」「好きなのは見てもいいけど」というわけなんですよね。
なにしろ、物理的に全てのアニメは見れんし、アニメ以外のものも見たい。
その、自分がどういうアニメが好きか、という事を考えるにはアニメ以外のものも大事なんじゃないでしょうか。
まあ、アニメをたくさん見るのもいいんですけど。
そういう経験をひっくるめていくと、自分に最適なアニメやら事物の処方箋が見えてくるのかもしれません。
たまには悪食をしてみるのも面白いんですけどね。僕は学問や仕事の面白さをもっと大切にするべきです。つまり、勉強してると心身症が出るのは治したい。


ところで、宮崎駿監督は結果を出してるんでしょうか?そして、何でもありなのでしょうか?
ハウルは面白くなかったです。
千と千尋はテレビではもったいないので、画像の綺麗なDVDをいつか見たいと思っています。(あと、今は富野期なので)
僕の印象としては、昔の宮崎さんの方が楽しそうな人だったように見えます。
逆に、富野監督は昔はとっつきにくそうでしたが、最近は面白いです。
もちろん、これも僕の個人的な面白がり方に過ぎないので、ハウルを面白がれる経験をしてきた人の人生もまた、面白い物であるのでしょう。