玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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発明とコモンセンス

出崎演出が若い世代のオタクの大多数に古いといわれる事に付いて、考えた。
出崎が古い世代の監督だという知識による色眼鏡ではないとすると。
出崎統は演出技法の基本を発明した人である。
で、その演出技法が他のアニメでも使われるようになり、おたくの間でもそれが常識となり、アニメを見るときのコモンセンスとして扱われるようになった。
この場面ではこの演出であり、ファンはこういう反応をするものだ、というコモンセンスが広がる。
だが、出崎統はオリジナルを作った物なので、コモンセンス以前の気分で、コモンセンスに従わずに演出する。
その結果として、コモンセンスで鑑賞しているオタクは、現在の出崎演出は常識はずれの物として違和感を感じるのかもしれない。
つまり、最近のアニメがどこかで見たもののつぎはぎと言う事の逆であります。
グレンラガンの紹介を島本和彦のマンガチックに行こう!で聞いたら、いろんなヒット作のヒット要素のつぎはぎかなあと思ってちょっと残念ですが、ネットの評判はいいよね。
コモンセンスに囚われず、自分の生理に従ってニュータイプ的に全てを洞察したいのだが。
しかし、日本語や、人型の絵、と言う物も、音楽のメジャーマイナーも人間生理から派生したコモンセンスであるので、ウーン。難しい。
全く否定するわけでも、頼りきりになるわけでもないんだよな。常識。