玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

当サイトはGoogleアドセンス、グーグルアナリティクス、Amazonアソシエイトを利用しています

新訳Zガンダムは日本の戦後世代の縮図?箇条書き

なんか、Zガンダムって7年前の一年戦争で人間が半分死んだ割には、戦後の混乱が見えないと思って不満だったけど、むしろ戦後日本40年の縮図だったんかなー。(混乱してる田舎はZZでちょっとやってた)

  • ティターンズ公権力)
    • トップ…ジャミトフ(戦前の急進的若手、戦後に権力を握って、戦中のやり方に憧れてる。一応、戦後処理という名目でティターンズを作ったが、内心はティターンズも含めてエコロジーのために人類の削減を目標。戦争に取りつかれた人。人間をコマや数字としてみる政治家のトップ)
    • 管理職…バスク・オム(ジャミトフが殺人をするために取り立てた人。ジャミトフが人間を消そうとしてる雰囲気を嗅ぎ取ってる?市民をコマや数字として殺すが、自分は消される前に権力を握ってサバイブしようとしてる。富野と同じ世代辺り?)
    • 合併新勢力…シロッコ(ジャミトフがバスクへの牽制で招聘した人。独自の価値観で動く。ジャミトフには測りきれない新人類。むしろ外資系企業?木星帰りだし。女が支配するのが理想と言うのは、傍観者の立場に立つ事で、天下国家を自分のためではなく他人のために動かすという言い訳を欲したからか。時代に要請されていると思い込んだほうがカリスマにもなりやすいし、自分も残虐行為を心理的にやりやすくなる)
    • 現場
      • ジャマイカン(小役人。寄らば大樹でサバイブ)
      • ヤザン・ゲーブル(権力を振りかざすのは殺人を楽しむことを合法的に行なえるから。で、権力よりも直接的暴力でサバイブ)
      • ジェリド・メサエマ・シーン、アジス・アジバ等、ティターンズ士官(エリートとおだてられているが練度の低い若者の集団。新卒の公務員とかかなー。戦後教育の学歴レールに乗った行儀のいいエリートたち?個性を主張する割に人の主張を鵜呑みにする。ジャミトフたち大人に調子に乗せられているが、その実使い捨て。戦争を通じて、自分の視点を手に入れて脱走するもの、権力レースに乗るものとか、いろいろ。新訳ではシロッコとそりがあわず、シロッコが誘導しようとする赤色十文字の光に逆らってコロニーレーザーの射線に集まって全滅。エリートの癖に実力が伴ってない。)
      • レコア・ロンドフォウ・ムラサメロザミア・バタム(社会進出したものの不安定な女性社員)
      • サラ・ザビアロフ(ヤリ手のシロッコに憧れる新人女子)
  • エゥーゴ(反権力NGO団体&経済団体連合)
    • トップ
      • メラニー・ヒュー・カーバイン(戦前の士官学校でジャミトフと同期だったエリート。戦後は工業会者として成功。ティターンズが人を殺したら市場が縮小するので困る。でも、戦争に乗じて武器を売る。財閥系の人)
      • ブレックス・フォーラ公権力の偉い人であるが、個人的人脈で軍隊を指揮する。基本的に横流しが得意。世代的には富野と同じ戦中に子供だった世代。理想派。革命家崩れ?)
      • シャア・アズナブル(高貴な人のご落胤。現場で暴れたい人だが、周りに期待されている。自分も現場で思いっきり暴れるために権力も欲しがって政治にも手を出す。ちょっと戦後の日本では思い浮かばない。ヒーロー?アイドル?に、なり切れているかどうか?まー、会社の2代目を期待されるエリート社員とかか。でも、独立行動したがる傾向あり)
    • 中間管理職
      • ブライト、ヘンケン、ウォン・リー(悪人ではない。ちゃんとしてる。きちんと働いているサラリーマンの人?この人たちが居るから、ある程度エゥーゴは雰囲気がよい)
    • 現場
      • カミーユ、カツ、ファ(視聴者の感情移入対象。子供)
      • エマ(公務員からNGOに転職した人。キャリアウーマン志向から、新訳ではラーディッシュの女将さんに転身?安定した女性)
  • アクシズ(旧軍閥の亡霊)

  

ハマーン様がサイド3で経済的圧力をかけられている人を見て「愚民ども」って言って反乱を起こさせるのがZZ。ニートと生きるために兵力を温存して、ミネバ様には世間を勉強させるのが新訳。
「生きさせろ!経済制裁下のサイド3」とかミネバ様が書いたりするんだろうか。


ジェリドは局所的な戦闘だけを見て決断主義にはしゃいで、「力こそ全て!」っていう若者に成る。ジャミトフに取り立てられたのは、ジャミトフは人を切り捨てる雰囲気が見えすぎてて離反されて、使えるのはバカのジェリドくらいだから。
カミーユはトップたちに突っかかっていったり、トップの癖に現場に居るクワトロに突っかかっていったり、ハマーンと交流したりして、大局を見た上で大局より日常を守る社会人になるのかな。
まあ、政治を日常の業務として自分がサバイブするためにやらなければいけない中川昭一大臣の苦労とかも在るんだろうなあ。


追記、ティターンズは個人のサヴァイブと他への殺意、アクシズは伝統の復権とファッションイデオロギーエゥーゴはグループ生活、を志向しているのかなあ。
高畑勲?うーん。でも、高畑勲も「妹と二人っきりで死ぬのはそれでそれで美しい」とか、アナーキーなところもある。