玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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サンライズフェスティバルみんなの宇宙世紀ナイト!感想1.Zガンダムと逆襲のシャアの妹至上主義

イデオンナイトとかコミケとか自分の小説とかで、リーンの翼やダイターンの感想もきちんと書けていませんが、みんなの宇宙世紀ナイトに行ってきました。
21時半から明朝31時まで、富野由悠季監督と福井晴敏先生と藤津亮太さんの鼎談を聞き、機動戦士Zガンダム三部作、機動戦士ガンダム 逆襲のシャア機動戦士ガンダムUCを見るという地獄でした。まあ、全部見てるので、話の感想とかはあんまりない。
むしろ、劇場でZガンダムを一気見したり、逆襲のシャアを劇場で初めて見て、その妙な勢いを体感して脳みそをぐちゃぐちゃに掻き回される快感を得ようと思って行ったので、それは満足です。無茶すぎますけど。ストーリーの流れとか、ほとんど頭に入ってなくて、「なんだかすごい勢いの何かを見せられている感覚」に溺れて来ました。福井先生の言うとおり、電波を浴びて来ました。っていうかドラッグムービー。
でも、とりあえず、また新発見があったので、それはちょろっと書きます。まずは1つ目。
  
  
まず、枕。
一気にZガンダムを見ると、グリプス戦役1年間の登場人物の動きが圧縮されて感じられました。
特に、カミーユ・ビダンジェリド・メサの因縁など。
ジェリド・メサは序盤の敵なんですが、終盤までなぜか生き残って絡んでくるので、TV版伝説巨神イデオンの中盤までのダミド・ペッチのしつこい追跡とハーケン攻撃みたいな感じでした。すごくうざい。ギジェ・ザラルよりも出世の道も研究目標もなく、カミーユに嫌がらせをするだけのジェリドが本当にウザい。
女性キャラクターがたくさんいるZガンダムですが、おっぱいの柔らかさと性格の柔らかさが比例すると思いました。主にエマ・シーン中尉のインナーのオッパイを小まめに見たがるヘンケン艦長とか、ファ・ユイリィのおっぱいとか。ハマーン様はスタイルは良いけど体脂肪率は低そうです。
あと、故・鈴置洋孝氏、故・郷里大輔氏、故・井上瑤さんよりも新ファ・ユイリィ新井里美さんの声がたった5年前なのにやたら若い。ファが可愛い。すごく。ちょっとオオカミさんと7人の仲間たち(ナレーション:下からならいける!)な所もありましたが。
それから、ロンドベルとかクラップが月の裏側から地球の裏側のルナツーまでホイホイ移動してて、なんかよくわからんかった。まあ、全体的によくわからん話だが。
  
  
では本題。
Zガンダム逆襲のシャアは妹主義だと思った。なぜかというと、私が妹主義者だからだ。

  • まずゼータのサラが妹。

パプティマス・シロッコってエルガイムのアマンダラ・カマンダラだよねー。重戦機エルガイムは見てないけど。そして、FSSはちょっとしか読んでなくてアニメのファイブスター物語を見ただけだけど、アマンダラってアマテラスのミカドのレディオス・ソープ様だよねー。だから、子飼いのサラ・ザビアロフラキシス的妹キャラだよねー。(論理の飛躍)
  
  
あて馬のシドレ曹長が映画ではいない分、シロッコがサラに頼ってるのが割と強調されてますねー。小説版は一応別物ですが、サラはシロッコにとって妹分だったって書いてあったし。(シロッコは格好付けだから、それを自覚してない。)
で、シロッコZガンダムでキレた唯一のシーンはサラ・ザビアロフがカツ・コバヤシからシロッコをかばって死んだ時だけだよね。
これはもちろん、ファースト機動戦士ガンダムでのララァの死のリフレインなんですが。ここで、「ニュータイプララァの繰り返し」と言う意見が多いし、それも入ってるんだけど、実はファーストでのララァ・スンの戦死にはセイラ・マスアルテイシア・ソム・ダイクン)の突出もかなり重要なんですよ。安彦良和先生はオリジンで、そこは無視したけど。
つまり、ララァアムロに「シャアは私の男よ!アムロには殺させない!」っていうのと同じくらい、セイラさんは「キャスバル兄さんは、私の兄よ!だから、私が殺してあげる!」(出典:密会)っていう女の独占欲があるんですよ!私も脳内妹に取り込まれた妹萌えの男だから、わかるさ!
なにしろ、精神科医に「君の精神エネルギーの暴走による肉体の崩壊を医学で直す事は出来ん。しかし、君には脳内妹が居るじゃないか。二人で人生を楽しむのだ」って、一応科学者であるべき医者に、非科学的極まりない事を言われたくらいの絶対妹至上主義者ですよ。精神エネルギーって何だよ!何ワットだよ!宇宙を支える力とかかよwww。なんでそんな物で俺は熱を出したり血を吐いたりせにゃならんのだ!
僕の話は閑話休題
で、サラ・ザビアロフシロッコに対する反乱は正に、「妹の兄離れ」ですよ。同時に「兄であるシロッコをカツみたいな子に殺されてたまるか」っていう妹の矛盾したエネルギーの発露でもあります。ほんと、妹って困ったものです。
あのピンクの霊体になったサラの大画面での制止はド迫力でした。
そんで、サラを失った後のシロッコは明らかに戦局を見誤って迷走しています。ティターンズ艦隊を率いる事も出来ず、コロニーレーザーで艦隊をやられて独りぼっちになる。
サラはシロッコのもうひとつの目になる妹で、天才すぎるシロッコにある意味、足場とやる気を与える妹で、次世代を託す女としての希望だったんですが、あんな銀河鉄道999星野鉄郎みたいなカツに殺されて……。
レコア・ロンドに「生の感情をむき出しで云々」「人に品性を求めるのは絶望的だ云々」「指導する絶対者が必要だ云々」「それをやれるのはレコア、君かもしれない云々」ってシロッコが言ってるけど、もうシロッコはレコアを見てないからね、そん時。あさっての方向見てるし。そんで、レコアさんもそんなダメなシロッコをガン見して「指導する絶対者とか重いわー」とか思いながら「私はあなたに賭けたんです」って言う。レコアさんも(っていうかZガンダムの女どもは大体男をアクセサリーにするボーダー女が多いんだが)ダメンズうぉーかーだなー。でも、適度にダメな方がレコアさんには丁度いいのかな?でも、シャアが「私だって独り身だ」って甘えたがってるのに「シャア・アズナブルは私よりずっと偉い人だから私を充足させてよ」って「力のバランス」を考えすぎる女なんだよなー。
まあ、レコアさんの話は本題じゃない。
サラ・ザビアロフは、そういう男との距離を計るレコアと違って、妹パワーで全力でシロッコを支えてくれるわけですね。だから、シロッコも妹を守るために張り切る。(出典:マリア様がみてる
シロッコは天才すぎるから、自分を見てくれる妹に自分の見ている物を再確認させて、自己確認してから再度判断するのがちょうどいいんです。天才すぎるから、ジュピトリスのシンパみたいな手駒はあっても、自己確認できんくなる。
でー、シロッコはサラを星野鉄郎に奪われたせいで目の前の現実も見えなくなってカミーユにボコボコにされます。
  
  
それで、Zガンダムのスイカバーで刺殺されるわけですが、その際の幽霊の女たちの行進も、まさに妹至上主義でしたね。
ロザミィっていう「年上の妹」は劇場版では多少省略(笑)されているんですが。
エマ・シーン中尉とかレコア・ロンドさんとかフォウ・ムラサメとか、カミーユの女たちがトリガーになってZガンダムを突き動かしたのは確かにそうなんですが。
妹的に見ると、やっぱりサラですね。
サラはシロッコの妹だからシロッコを殺すことに最後まで感情的に反対するわけです。でも、同級生くらいのカツに「あの人は一人だ。今のサラだって受け入れようとしない」って言われて、「あー、お兄ちゃんはこっちに呼んだ方がいいのかなー」と思って、カミーユシロッコを殺させることを許すのです。
サラがカミーユに「シロッコは女性を戦場で利用するなんて異常だ!死んだら何にもならないじゃないか!」って言われてモテた事も一因でしょう。カミーユの怒りは女たちを戦場に出して殺すのを自分の手段にしているシロッコに対する物で、サラの死に対する怒りもある。カミーユも何パーセントかはサラの事を想ってシロッコを殺す。だから、サラは許す。
(まあ、サラを失って一番ダメになってるのはシロッコだし、サラも半分は自分の意思で戦ってたんだけど、サラは身勝手な女であり妹だから仕方がない)
サラの許可が出たら、パプテマス・シロッコは自分の信者のジュピトリスを道連れに死にます。ジュピトリスの人たちは女たちの怒りの人柱になったのかもしれん。
だから、新訳カミーユシロッコに「女たちの所へ戻るんだ!」と言います。女っていうか、妹の所ですね。これ、カミーユが言ったのか、女たちに言わされたのか、よくわからないです。そして、そんなウェイブライダーフロイト的に言うと、「女の亡霊が宿る機械の男根の体であり、完全な人間=神」です。で、THE=Oも神なんですが。まー、その話はまた長くなるから割愛。アーガマとか地母神とか多神教とか割愛。
シロッコを殺した後「やってしまったのか!?」と言う。半分は自覚がなくて妹の意思にのっとられていたんですね。
「やってしまったのか?」は自分ではなく女たちに対する言葉かもしれん。
  
  
それで、新訳カミーユは死んだ女とか妹の意思に使われることに心底嫌気がさしたので、実体のあるファ・ユイリィを抱く方向に行きますでしょうなあ。いやー、ファもカミーユに意固地について行って、頑張った。それで生き延びたファはすごいわ。チューしてあげよう。ファは他人なのに、ちゃんと普通の女の子なのに、カミーユの連れ合いになるように頑張ったなー。
で、Zガンダムは一回は神になったんですが、ジ・Oを犯した男根と神の翼を捨てて、人の体を取り戻して、カミーユとファの抱擁を祝福する仲人の兄貴のように股間から地球とか太陽とか生む。
その後、妹主義の争いとか女の亡霊とかめんどくさくなったカミーユが除隊してリア充のイケメンになってガンダムを降りたのは言うまでもありません。元々カミーユは目の前の女子をとりあえず口説くイケメンだし。そっちが合ってる。
話の本筋とは外れますが、カミーユがフォウとキスした後「あー、やっちゃった」みたいに離れた時に「優しいのね」って言ったり、カミーユがファの話をした時にカミーユとファの関係に気づいて認めた新訳フォウって懐が広すぎでかわいそうだな。ちょっと取りつくくらいは許す。
モテキのドラマ見てたらキスした後に後悔した顔をしたら絶対キレる菊地凛子だもん。
カミーユはモテるけど。素でリア充
小説版ZガンダムはTV版より酷くて、ロザミィがカミーユの母になってフォウがカミーユの妹になって、ファが取り残されるエンド。
ゼータは主人公が月島兄で野々村兄だからエロゲー的リセット物語だなあ(笑)。幼なじみエンドをやれるようになったトミノも丸くなったな。迫水はまたやっちゃったけど。
  
 

一方その頃、シャア・アズナブルアルテイシアララァの代わりに自分の妹になりたがったハマーン・カーンに追い詰められていた。ハマーンの髪型がセイラさんを意識したものなのは自明のことだ。
ハマーンは他人の癖にシャアを自分の兄にしようとしてくる。マジめんどくさい。妹でもないのにいきなり「私の言うことを聞け!」とか言う。ほんと勘弁して下さい。でも、妹だからわがままで良いんです。「私は妹だからお兄ちゃんは私のわがままを聞くの!」(出典:ヤダモン漫画版SUEZEN)
ファはがんばった。
クワトロ・バジーナ大尉はそれが嫌で逃げた。
ハマーン・カーンはそれでシャアに嫌気がさして新訳ではアステロイドベルトに逃げたり、機動戦士ガンダムZZで年下のジュドー・アーシタ(兄キャラ)のストーカーになって「あんたの存在自体が鬱陶しいんだよ!」ってドS発言をされて満足して死んだりした。
いやー、こじれたヤンデレの妹って最高ですね。ガンダムっていろんな妹の闇があって楽しい!エルピー・プルとリィナとか!