- 作者: 永井哲
- 出版社/メーカー: 解放出版社
- 発売日: 1998/07
- メディア: 単行本
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割と面白い萬画の面白い部分は認めて書いているのだが、障害者的に黙っているべきでない所について書いてた。
佐武と市で、市が障害者の盗賊団に対して「おめえらは片輪だ!心の底まで腐ったな!」と言ってたのだが、この本の筆者は「市は障害者なのだが手に職をつけて、健常者の社会で生きるので、障害者というアイデンティティーを放棄した。その彼のこのセリフには障害者が犯罪者にならざるを得なかった社会の責任についての視点が欠けている」という意見で、僕は江戸時代にそれはないぜと思った。
あと、ブラック・ジャックが無頭症児を母親に合わせる前に殺した事に対しても批判的だったのだが、僕はそこら辺は萬画の書かれた時代性とか無頭症が何分生きられるかということとかもあるよなあとか思った。
で、障害という身体性が確実に経験則となり思考ルーチンに影響するので面白いなあと思ったよ。ボクもひ弱で筋肉がなくて日光が苦手なのが思考に影響してるんだろうなあ。
また、筋肉質でイケメンで誰とでもセックスできる優良な遺伝子と体を持っている人が言葉巧みに女の子を脅してレイプとかしちゃうんだろうなあ。
自分の体を客観視しながら精神の自由を保つようにしたいものですが無理だな。
- 作者: 原田武
- 出版社/メーカー: 人文書院
- 発売日: 2001/11
- メディア: 単行本
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妹大好き。
- 作者: クレア・バークドラッカー,Claire Burke Draucker,北山秋雄,石井絵里子
- 出版社/メーカー: 現代書館
- 発売日: 1997/10
- メディア: 単行本
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それに、こういうのを読みつづけて自戒しつづけないとやっちゃうような人間だぞ僕は。モテないし希望もないし。
読まないといけない本は読むのに時間がかかるのに、読まなくてもいいのに、脳内恋愛や描きもしない萬画のネタになりそうな本はすらすらと読めてしまう。