今日は血界戦線のアニメを4話まで見た。では感想。
- ユーモア
シリアスなバトルマンガなんだけど、ユーモアセンスがある。これは内藤泰弘先生の原作から有ったものなんだろうけど、エンディングでダンスしてる女子の靴が脱げるところとか、アニメーションオリジナルのシーンでも細かく随所にユーモラスな絵や芝居がつけられていてグッド。
- バトル
そんなユーモラスな人間愛はトライガンでもあったものだが、そういう温かみで人の大切さを描いている一方で、それを守るための戦いなんだ、って言うバトルのシリアスな引き締め方もナイス。
4話でやっと吸血鬼と対決するって言う大目標が明かされたんですが。それまでのエピソードで人間を守るためのライブラの方針や主人公チームの性格や関係性を描いているんで、物語目標のために自動的に動くって言う構成じゃなくてちゃんとキャラが生き生きしてる感じがしますね。
というか、単話エピソードでキャラ立てしてからストーリーのロングエピソードを作っていくって言うのはボンズのきっかけにもなったカウボーイビバップに似た作り方で、さーて、どうなることやら。
- 音楽性
バンプオブチキンだねえ。
あと、松本理恵監督が音響監督もしている。
BGMの使い方もグッド。
というか、全体的に音楽的に作ってあって毎回が楽曲のような感じ。
台詞も効果音も、そして絵コンテのアクションの速度も絵の色彩や粗密まで共感覚的に総合して音楽的に作ってある。なので、楽しいし、テンポが計算されているために早送りで見るのには向かない。
- 声も
声優さんの声の演技や声質も音符や楽器の一つとして計算されている。配役も。特に釘宮理恵さんと石田彰さん、銀河万丈さんがキーパーソンで、これは松本監督の前作の京騒戯画から続いているんだろうけど、他の方も主役級、ベテラン級の声優さんがそろっていてすごい。
- 絵
橋本敬史さんのエヘクトはインフラ。
- EDラインダンス
Gレコか
血界戦線―妖眼幻視行― 10 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 内藤泰弘
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/07/03
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ハートキャッチプリキュア!の映画で東映のホープと目された松本理恵監督がボンズに行っちゃったのを嘆く声もあるけど、田中監督のGo!プリンセスプリキュアもウテナっぽい名作の予感があるし、プリキュアは1年シリーズだから誰でも監督のチャンスがあるわけでもないし、1クール作品にチャンスを求めるってのはあるんだろうねえ。
- 総評
と言うわけで、面白いですね。
あと、音楽や作画や俳優の他にも撮影処理とかフォントとかにも金を賭けてる感じなので、何とか黒字になってほしいものです。アニメブログなのに、メンヘラ系煽り記事の方がブックマークされるってのは悲しいことなのだわ。