玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

オールナイト劇場で機動戦士ガンダムII哀戦士編

最前列で見たから巨大感や立体的なレイアウトが良く分かった
平面アニメで、CGでもないのに工夫がある
現代のアニメよりよっぽど重層的で立体的




話は編集が巧みで流れるように進むけど、マチルダが死んだ後にリュウ・ホセイが死ぬのを待ってからオデッサ作戦の戦死者全員を悼んでるのはマチルダの哀しみもリュウ・ホセイの哀しみも流れてしまっていて残念
テレビ版では両方の死を目一杯哀しんでいたから
劇場版では少々技巧に走ったように見える
それでもヱヴァンゲリヲン新劇場版よりもガンダムの方が段取りがないというか落ち着きがないというか感情に幅がある
ガンダムと比べたらヱヴァは理詰めで作ってると思うなあ
昔のエヴァよりはよっぽど感情が豊かになったけど
エヴァンゲリオンの悩み方は悩みを認識しすぎて囚われる悩み
ガンダムは状況そのものがどうしようもないから感情が揺れる感じ

だが劇場版のニュータイプに関する新セリフは説明的だしガンダムXクロスボーンガンダム∀ガンダムを経験した後ではやや説明的すぎるし肩に力が入り過ぎてる
僕がそれほどニュータイプ理論に入れ込んじゃいない世代と言うこともある
もちろん、ニュータイプの話をレビル将軍から聞かされてカイ・シデンがイラついたり、セイラがシャアにニュータイプはオールドタイプから生まれると言ったり、アムロ以外のゲルググの少年兵は活躍できずに死んで逝ったり、レビル将軍が「ニュータイプは戦争なんてせんですむ人間だよ」と言うことで一面的な思想布教にならないように作品のバランス感覚はとってある
その事で世界観に実在感を与えてるしガンダムシリーズの礎としては充分
しかし、やはり、アニメ新世紀宣言や新人類世代という時代の空気は感じたな
それを当時のヤング層のファンダムやマスコミが煽って果てしなく調子に乗り富野がカリスマとして自縄自縛になったという歴史もあった
まあ、今の僕は未来への希望があると善いな、というレベルで解釈しています。
哀・戦士の範囲から出たな
閑話休題


富野マジックのツギハギ編集バンク使いはすごい
技だなと感じた


コンタクトレンズが痛くなったし、哀戦士編が一番眠かったし実際少し寝た
オデッサ・デイもテレビ版ほど盛り上がらずに水爆落ちたしエルランも活躍せんかった
でも、さすがに哀戦士の歌がジャブローでかかった時は目覚めたし、たぎった
音楽が良いところは興奮する
しかし、劇場版はテレビ版のように同じ音楽を何度も使えないから無理して新曲を当ててある感じの場面があった
そこはノリが悪かった
新訳Zガンダムヱヴァンゲリヲン:序は旧曲のアレンジと新曲が上手く使ってあったと思う
ラストのエンドクレジットに入る音楽は良かった
ホワイトベースの大気圏離脱能力はガンダムシリーズ中で最高過ぎる


ゴップは嫌な人だが能力はある
少年兵Eは美形
クランプは阿部寛に似てるな


アムロが脱走する辺りのひねくれ方は共感できて泣けた
古谷徹さんの震えた声の演技も良い
音響監督は1作目の松浦さんからトリトンVガンダムとかの浦上さんに変わってる
だから演技的にはテレビ版の方が迫力があるのはそういう理由かも