玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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富野ガンダム小説 味のメモ

ザコソルジャーさんのガンダムユニコーン感想の影響でファーストガンダム小説版について

例えば富野作品なら、フランス料理のフルコースを期待します。
福井作品なら、豚カツ屋とか牛丼屋に行く気軽な気分ですね。


プルクローンのトラウマは、小説版1stに登場したクスコ・アルの過去と殆ど同じで、ガンダム小説では良くあることなのですが。
http://blog.livedoor.jp/zakosoldier/archives/1261887.html

僕としては逆かなーと思ったり。量とか福井晴敏小説の方がフルコースっぽい。基本に忠実に取材してあるし。
富野作品の方がカツ丼っぽいっす。むしろミスター味っ子のカツ丼っぽいっす。
うまいぞーとか言う。桃源郷やでー。
安くて下種な大衆食堂に、これほどの濃厚な味と工夫を込めるとは!あっぱれな精進よ!
まあ、比喩表現の使い方は瑣末ですけど。


クスコ・アルがエッチだった事を忘れてたので、興奮してガンダムを読み返してみた。エッチだった。
性的な事件自体は似てても、書き方のポエムっぽさは富野の方が。
クスコ・アルはトラウマを持ってても最後まで見せないで、抗って見せて戦って、そして歌いながら、『ああ、クスコ・アルさんはこういう人だったのか!』と、思った時にはもう…。
すばらしく、うまいぞー!


うーん。
富野由悠季の小説ってなんで読みにくいって言われるんだろうなあ。処女作の機動戦士ガンダムですら、くそおもしろいんですけど。
トミノ小説は脳から直接描いてる感じが、読者の脳波パターンを選ぶんだろうか。
小説よりは講談っぽいところもあるよなあ。音読っぽいリズムとか、体言止めとか。
で、妙な論文とか主張みたいなところもあって、そこもやっぱり面白い。
うーん。作者フェチか?それだけではない!はずだ!