玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

超電磁ロボ コン・バトラーV 37〜40 40が富野&ちずる回おもしろかった。

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 登場敵メカ
37 女王の罠! 豹馬危うし 田口章一 寺田和男 佐々門信芳
金山明博 マグマ獣デメカゼラ
38 ロペットは蛙が苦手! 桜井正明 横山裕一塩山紀生
金山明博 マグマ獣フロッギー
第39話 男だ大作!ど根性戦法 山本優 安彦良和 横山裕一郎 金山明博 マグマ獣ダコンダー
40 衝撃! ちずるは偽物だ 辻真先 斧谷稔 マグマ獣マリオネラ
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「40 衝撃! ちずるは偽物だ 脚本:辻真先 絵コンテ・演出:斧谷稔 作画監督:金山明博」
富野監督って、ちずる回が多いね。富野監督は近年(Zガンダム以降あたりから)は萌えアニメを否定するような事を言ってるけど、結構萌え回とかやってるじゃん。
富野のちずる回はなかなか趣深い。私は富野回に注目して、残りは名無しさんの解説に任せよう。




37 女王の罠! 豹馬危うし
超電磁ロボコン・バトラーV 全話解説
主人公たちの食べ物に毒薬を入れずに睡眠薬を入れるというキャンベル星人の中途半端さが光る。


38 ロペットは蛙が苦手!
超電磁ロボコン・バトラーV 全話解説
子供向け。


第39話 男だ大作!ど根性戦法
超電磁ロボコン・バトラーV 全話解説
お虎おばさんが色々強烈です。女性でありながら、加藤修さんの演技。おばさんこわい。
あと、コンVは敵も味方も、割と作戦自体が無茶苦茶で目的意識がよくわからない所がある。でも、そもそも敵は3人しかいないのに地球を改造しようという計画だったり、それくらい大きな目標の割に毎週1つの巨大ロボットを出す程度のペースでしか侵略しないし、いろいろと突っ込んだら負けだな。


40 衝撃! ちずるは偽物だ
というわけで、富野回の感想。辻真先先生との凶悪コンビが光る。ライディーンコンビでもある。
http://higecom.web.fc2.com/nanbara/story/story40.html

 キャンベル星人はコピーマシンを開発。スパイ虫で誰をコピーさせる選んだ所、ジャネラへのへらず口を叩いたちずるがコピーマシンの標的に選ばれてしまう。

富野的見どころ。ヒロインのちずるが敵のボスの女帝ジャネラに対して「本人は美人のつもりなんでしょうけど」「トカゲのような目」などと悪口を言いまくる所が、ヒロインを聖母にしないで等身大の女の子っぽい。こういう女の子の口の悪さを自然に書くのは辻真先先生の黒さなのか、富野の黒さなのか。
あと、スパイ虫が普通にコンバトラー隊の基地に潜入して、彼らの食事風景を実況盗撮中継しているんだが、そこで自爆しろよ!!!!っていうか冒頭からザル警備。ヤバい!まあ、半分ギャグ漫画なのかなー。コンV。シリアスロボットはザンボットとガンダムイデオンダンバイン。間にダイターンとザブングルを挟む。イデオン・・・。

 ショッピング中のちずるはロボット蜂に遭い気を失ってしまう。すぐに救急車がやってくるがその救急車もキャンベル星人の刺客であり、本物のちずるは拉致された状態で豹馬の目の前にはコピーマシンで製造されたちずるが現れたが豹馬達はこれを知るはずもなかった。

普通に豹馬とこどもたちとショッピングを楽しむちずる。デート。
そこで「女の買い物は長い」と言う豹馬に対して「ジャネラみたいな女じゃなくて私が着る服を選ぶんだから慎重になるわよ!」ってちずるが言うの、ちずるが自分が美人だと自覚してる女の子っぽい。富野っぽい。こういう女の子の自己愛は富野っぽい。


デパートで白昼堂々、敵の小型虫ロボットに毒で襲撃され、ちずるが搬送されるが、他の買い物客は全く気付いてないで無関心と言うのが、都会のホラーっぽい演出であり、こういう風にモブ大衆の雰囲気を描くのが富野っぽい。
ロボット蜂がちずるに即死毒を浴びせないで、気絶させただけで拉致する。これは37話の中途半端さへのアンサー?でもないか。なんでちずるを即死させないで拉致したのかと言うと、ちずるに人類が滅ぶ所を見せて精神的に苦しめさせて殺したいから。キャンベル星人は妙な所で情緒的サディストやな。でも今まで負けまくってるのに、そんなに情緒的余裕を出すなよ。まあ、負けるんですが。
でも、こういう風に敵の方も女も性格が歪んでるのが富野っぽい。作戦遂行よりも主人公への嫌がらせを優先させてしまうのが、逆襲のシャアっぽい。逆に言えば逆襲のシャアもコンVレベルのコメディかもしれん・・・。


富野的な見どころ。
救急車でちずるを治療するふりをする医者と看護婦もキャンベル星人によって作られたコピー人間であった、と言うのが怪奇大作戦的なホラーな雰囲気だ。医者が来て助かった、と思わせてホラーと言う、上げて落とす構成は上手い。
で、本物の医者と看護婦が縛られて口にガムテープを張られてころがされてるのが富野のSM趣味を感じさせて趣深い。ちずるも縛られて拉致されます。興奮しますねー。ピンクの膝上プリーツスカートと白いハイソックスが強調されているのも70年代の女子高生SMと言う感じでとてもいいです。古き良き昭和のエロスです。普段のちずるは戦闘服が多いんで、私服のちずるで緊縛とか、良いですよね。


コピーマシンで即席で作られた偽ちずるは、数時間で体が溶けて死んでしまう事以外はちずると全く同じ、脳波すらも同じと言う。だが、若干オテンバで、ちょっとかわいい。ここら辺の人造美少女の描写は、手塚治虫先生の「火の鳥」のムーピーや「ロスト・ワールド」のあやめのような感じがする。溶ける所とか。
富野監督は、『来るべき世界』のポポーニャが好きって言ってた。
手塚作品を語る富野 | ひびのたわごと


結構、この偽ちずるかわいいよね。複製装置のカプセルから服も含めて生み出されて、大きく伸びをする所がかわいい。
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そして、自分を作りだしたコピー装置を操作する医者のコピー人間と本物のちずるを見下して「これが私の本物?目障りだわ!さっさと基地へ連れ帰っておしまい!」って命令するの。人造人間の癖に生まれながらにS!かわいい!自分を作りだした相手に対しても傲慢な態度!生まれてすぐにコンバトラー隊を内部から攻撃するために南原ちずるのふりをする演技力と聡明さ!ここら辺の冷酷でSで女王様っぽい所はポポーニャっぽい。


偽ちずる、数あるヒーローものの偽モノジャンルの中でも、かなりかわいい部類だ。偽ライディーンのように、単に本物の評判を落とすだけではなく、入れ替わりって言うホラーの定番でもありスパイというサスペンスでもあり。
人造人間キャラとしても、任務のために行動しつつも、自分のエゴとか本物への憎しみとかが微妙に演出されていて、とてもいいと思うし、新世紀エヴァンゲリオン劇場版まごころを、君に綾波レイに通じる。アスカ・レイ・マリというエヴァンゲリオンのヒロインの名前は富野の勇者ライディーンのヒロイン達から来ているんですよ。ライディーンはコン・バトラーVの前の年の同じ枠の番組。

 そしてマグマ獣マリオネラが出現した。出動するバトルチームはバトルマシンで牽制するが、その中でバトルマリンは仲間達の足を引っ張るように振る舞う。

この、マグマ獣マリオネラはマリオネットとかけてあるのだけど。なんか機体が分裂しつつ、サイコミュ―的なもので操作するところが、まあ、普通にリモコンなんだけども、ターンXとかパーフェクトジオングに通じる富野的なものを感じる。あと、マリオネラが変なカンフーみたいな構えのポーズでコンバトラーVに対峙するのも、ターンXが変なポーズをするのに似ている。富野絵コンテらしい。

ターンエックスっぽい


んで、バトルマリンに乗ってる偽ちずるは仲間の足を引っ張るように行動するわけだが、「表面的には男子チームに仲がよさそうな事を綺麗な声色で言っているけど、行動的には邪魔をする」というのが、偽物の人造人間で敵のスパイという事以上に、「女の子の陰険さ」っていう感じで、すごく女の子らしさを感じて、自然主義的な魅力を感じた。
「あー、女子ってこういう二面性があるよねー」って言う。
偽ちずるがわざと失敗して豹馬に怒られて「どうしちゃったのかしらー」みたいな。あと、何気に偽ちずるの作画が良い。


あと、ちずるは割と「清楚なヒロイン」「良い子ちゃん」ということで、いまいち個別の性格がハッキリとしてなかったんだけど、偽ちずるが女王様っぽく小介に命令したり爆撃したりするSっぽい所がすごく興奮する。富野演出はこういう女の子のSっぽい所が良い。ガンダムのマチルダさんとかSっぽいし。

 しかし四ツ谷博士はちずるが偽物である事を気付いていた。それを知った豹馬達はバトルマリンから偽物のちずるを追いだそうとする

ここで、四ツ谷博士が、ちずるを拉致した医師と看護婦がすり替えられていたという事を唐突に調べ上げているのは、ちょっと展開に無理がある。が、序盤でちずるがすぐに復帰した事を四ツ谷博士が不審がっていたという伏線があるので、それで四ツ谷博士は戦闘中にも調査をしていたのだろう、という行間を読まなくてはいけない。この行間がある事で、時間的に奥行きが出ている、のかな?
偽ちずるをバトルマリンから追い出すために、豹馬が冷酷にコックピット狙いをして刃を刺すのも容赦のない富野的戦闘って感じで、リョナ的にも美味しい。

富野の悪のヒロインはSもMも行ける。豹馬もちずるが入れ替わっていると気付いたらいきなり即断即決でぶち殺そうとするのが富野的な戦闘のプロフェッショナルを感じる。あと、バトルチームが偽ちずるのバトルマリンと戦っている所にマグマ獣が割り込む所の空中戦闘に富野的な空間演出力を感じる。
上空の偽ちずるの4号機が、低空を飛んでいる小介の5号機に、真上から3号機を落としてぶつける所も空中線の立体感を感じる。富野らしいアクション。

トルマリングランブルへ撤退し、偽物のちずるは体を維持できる時間が迫っている事に気付き、自分のクローンを作る為に本物のちずるの元へ向かう。

ここはちょっとややこしいんだが、十数時間で偽ちずるの体は崩れるんだけど、偽ちずるがもう一度ちずるを使ってクローンを作り直したら、生き延びるらしい。死にかけている人造人間なのに、「死ぬのが嫌だから」ではなく、「この体が気にいったから」って言ってもう一度再クローン化しようとする偽ちずるは不思議に堂々としていてかわいい。偽物なのになー。悪の魅力は悪びれないで酷い事をするのが悪の魅力だなあ。あと、偽ちずるを使い捨てにしようっていう幹部のワルキメデスと偽ちずるが、悪同士でも微妙に互いを利用し合っているギスギスした感じが富野。

が、本物のちずるは偽物のちずるを叩きのめし、偽物のふりをしてバトルマリンへ搭乗し、グランブルから脱出。


ちずるは鋼鉄の鎖で縛られていたんだが、指輪に内蔵していた小型熱線銃で時間をかけて鎖を焼き切っていて、眠ったふりをしていたんだな。他の監視員がいないのは微妙なんだが、まあ、戦闘に兵士を割いていたのだろう。
眠ったふりをしているちずるに「だらしがないわねえ、本物のちずるさん」って言う偽ちずるがSでかわいい。

眠っている女の子を「だらしない」って言っちゃうのが興奮する。だらしなく寝てるヒロインと書興奮する。


でも、ちずるは油断した偽ちずるに、顎への裏拳、みぞおちへのひざ蹴り、顎へのアッパー、後頭部への殴打を加えて昏倒させる。すごいドS!Sを叩きのめすヒロインはドSでかわいい。





↑ここパンチラ

↑ここノーパン


ちずるは優等生的であまり個性がなかったんだが、富野回のちずるは病気になったり、パンチラをしたり、凍傷にかかったり、なりふり構わず頑張る女子、という風に熱血さを増している。今回、自分のクローンを肉弾戦でボコボコにして、偽物になりすましてバトルマリンを奪い返し、自爆覚悟で、敵の空母の中で爆弾を大量に炸裂させて命がけで脱出する。このなりふり構わない突撃少女っぽさが富野のちずるだと思う。


それで、敵陣からバトルマリンは脱出してバトルチームと合流するんだが、それだけでは豹馬はちずるが本物になったと認めてくれない。冷たい。富野っぽい人間関係の冷酷さ。いいね。
で、自分が自分だという事は認めてくれないんだが、本物のちずるは敵の急所を教えるのを手土産にして豹馬たちに認めさせて、コン・バトラーVに合体し直す。人間関係の再構築には手土産や利害関係が大事だという事を教えてくれる富野演出。辻真先先生も割と冷酷だけど。



まあ、再度合体して、急所も分かったので、普通に敵はやっつける。あ、まあ、グランダッシャーと超電磁スピンの2段必殺技、って言うのはちょっと豪華版だった。うん。ライディーンからの続きで、体当たりして相手の胴体をぶち抜いたら殺す、って言うわけだが。


で、ラストシーンでちずるが何故か解放的な自室でシャワーを浴びている所に、豹馬達が「お前が本物か確かめるために背中のほくろを見せろ」と押しかけてくるというお色気セクシーセクハラシーンで終わり。
ちずる回と言えばシャワー。16話以来ですね。ちずるはなんで自分の部屋10坪くらいをまるまるシャワールームにして、ドアを開けたらいきなりシャワーみたいな間取りにしてるのかよくわからんのだが。まあ、しずかちゃんとかヒロインはシャワーやな・・・。


で、風呂を覗きに来た豹馬達がちずるのドアをぶち破るのは割と酷いんだが、怒ったちずるがそのドアを抱えて豹馬達にぶつける、って言うギャグで終わる。サービスサービス!そしてラスト数秒で巻いたタオルがはだけて、ちずるの胸が見えて終わる。サービスサービス!富野はオタク嫌いという割に、オタク文化の下地を作ってるよなー。セイラさんの風呂とかなー。宇宙戦艦ヤマト第4話驚異の世界!!光を飛び越えたヤマトで森雪の服を透けさせたりとかな。
70年代の富野コンテは割とヒロイン脱衣演出を多用していたような気がする。30代の頃の富野ですね。安直ですね。Zガンダムの頃は「アニメばかり見ている奴は嫌だ」と言いながらライラやファやプルのシャワーシーンを入れていたので、富野はなんだかんだ言ってお色気が好きなのだ。


まあ、裸でも戦いでもなりふり構わない、って言うのが富野版ちずるの解釈なのかなー。みたいな。そういう結論で終わる。


あんまりコンVは対して評価してないんだけど、やっぱり富野演出とヒロイン掘り下げ回という事で結構語ってしまった。
富野のヒロインに対する態度は割とSMと「サービスサービス!」と「ありがとうございます!」というサドマゾで語れると思う。

グッとくるフィギュアコレクション38 南原ちずる 完成品フィギュア 『超電磁ロボ コン・バトラーV』より

グッとくるフィギュアコレクション38 南原ちずる 完成品フィギュア 『超電磁ロボ コン・バトラーV』より