玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

当サイトはGoogleアドセンス、グーグルアナリティクス、Amazonアソシエイトを利用しています

ラブライブは富野薄め液。原液はさらにくどい

ラブライブ4話にみる「富野流」演出術 - まっつねのアニメとか作画とか
まっつねさんやおはぎさんにラブライブの4話が富野度高いって言われてるがザンボットの方が富野らしいし、ラブライブには富野特有の「外し」や「異形」が少ない。ラブライブは映像の原則の端正な部分。絵コンテの切り方の技法の基本は似てるかもしらんが、内容はちがう。
富野ならもうちょっと微妙で判断しにくい文脈から外した小芝居を入れる。富野はなんか雰囲気に多少、変な違和感や皮肉を入れて場面を動的にするが、ラブライブはそこはあっさりと主人公にフォーカスする。
ラブライブ四話の小芝居は教室のモブ子くらいか?同級生とか世間の視線は富野作品なら重視されるだろう。ラブライブは他人に認められるイベントを部員勧誘か動画の再生数で計るんで、富野的な曖昧なオーガニック的な繋がりはうすいが、ラブライブにも今後、外部の目が入るか?だが、フラワー先生は箱庭っぽいからなあ。学校がエクソダスするわけにもいかんし。(出崎統なら学校内よりも、むしろドサ回りするTARITARIに近い。)
キンゲでは教室に物売りの子供がいたり、微妙によくわからん要素を入れてたので、やはり富野本人は映像の原則を守った上で破、離をしてる。
また、富野は変なポーズも好きなので、ラブライブももっとターンエックスみたいな異形な振り付けでも良いのでは?(ギャグになるにしても)

ラブライブは基本、姿勢自体はおとなしい。表情もそんなにくずさないし。


また、ラブライブは内容もアイドル活動や部員集めという面で整理整頓されてて、キャラクターの倫理感もだいたい揃ってて富野作品のようなガチャガチャした闇鍋感は少ない。(その点ではたまこまーけっとの方が闇鍋)
まあ、ラブライブは短期クールで九人のキャラクター人気をコンテンツ的に高めるという企画なので、世界観や主人公の事件対応を見せて行く富野作品とは脚本段階で毛色が違いますが。
アニメアイドルマスターはバラエティーショーでしたね。ラブライブは声優イベント色が強い。



ただ、戦闘アニメではなく女子アニメのさりげない会話の主導権の移り変わりの表現に富野の映像の原則の強弱表現技法を応用するという観点はおもしろい。


あと、ラブライブは富野が使わなさそうな、ギャルゲ的な止め絵ナナメカメラがあったし、富野だけってわけじゃない。ナナメフレーム多用はむしろ他の人が得意。
富野はビルが吹き飛んだり、メカが揺さぶられたり、カメラよりも被写体自体がナナメになる。煽りの時も実際に顎を上げてますしね。



ただ、ラブライブソーシャルゲーム版がテイルズ・オブ・直進で悪名高いKLab(日経が上がってるのに絶賛株価低迷中)という糞運営なので、あんまり言及したくないんですが、富野アニメの弟子が関わってるからチラ見はしますが。


ただ、ラブライブの後にザンボット3の11話を見たらやっぱりザンボットは予想もつかない楽しさがあった。作画は崩壊してるのに内容と絵コンテでたのしい。やっぱり原液を見た方がたのしい。