玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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無敵鋼人ダイターン3 第6話 アニマッドの華麗な招待、とホモ

脚本:吉川惣司 絵コンテ・演出:貞光紳也 作画監督:富沢和雄



お世話になっている名無し・A・一郎さんのあらすじ
http://higecom.web.fc2.com/nichirin/story/story06.html

ジャングルにやってきた万丈達だが、ジャングルの動物達を模したサイボーグが次々と万丈達を狙う。
アニマッドはメガボーグの製造技師だったが、自分の研究に没頭していた為に処刑の危機に立たされていたのだ。ダイターン3を倒す事が彼の助かる道だが、万丈達を捕えていても彼は万丈とビューティをケンタウロスへ仕立てる野望に燃えていたのだ。
ギャリソンの手によりようやく整備が終わったマッハアタッカーが到着する。これによりダイターン3とアインヘルムとの戦いが森林で展開される。


ザンボット3の感想は土日に腰を据えて1話につき4時間くらいかけて執筆していたが、ちょっと力が入りすぎた反省がある。
ダイターン3の感想は作風に合わせて軽く15分くらいで書きたい。
以前の感想はこちら。4年前に5話まで見ました。
無敵鋼人ダイターン3 感想目次 - 玖足手帖-アニメ&創作-


今回は19世紀末のジョージ・ウェルズの古典SF小説モロー博士の島にインスパイアされたようなストーリー展開。なのだが、そんなにかしこまった所はなく、むしろ古典SFを舞台にしたパロディー回と言う趣。(ビューティーや万丈の造形はルパン三世やプレイボーイ誌文化やのパロディでもある。無敵超人ザンボット3ディストピアSFハードSF情報工学SFだったのに対し、ダイターン3は、その前の戦前アメリカSFの気楽なエドガー・ライス・バローズの火星シリーズやスペースオペラシリーズのパロディや焼き直しと言う面がある)
動物を改造するマッドサイエンティストに対し、「自然は自然のままで美しい」と返す万丈など、シリアスな面もあるが、基本的にはコメディー回。
万丈を倒さなければドン・ザウサーに処刑される、と言うのにドクターアニマッドには悲壮感が無い。ダイターン3との戦いはそっちのけで「美男美女の万丈とビューティーをケンタウルスに改造するぞ」と意味不明の野望を抱くドクターアニマッドはタイムボカンドラゴンボールやテレビバラエティーのナレーターでおなじみの八奈見乗児さんのおどけた演技と、金田伊功作画(ノン・クレジット)の変顔と合わさり愉快な感じがする。
基本的にとても迫力があってカッコいいのに、金田伊功作画の唐突に入るギャグ顔は無敵超人ザンボット3でも微妙に演出のテンポを崩していて、基本的に金田伊功作画をほめたたえている「20年目のザンボット3」でも地味に苦言を呈されていた。
だが、今回は全体的にコメディー調なので、面白かったです。


機動戦士ガンダムジャブローのギャグ模様の蛇のように、サイボーグ蛇がシャワーを浴びているビューティーのバスト95センチを測ったり、万丈に性的アピールをするビューティーや、ビューティーの裸を見る万丈や、ドクターに裸の筋肉を触られる万丈や、ワックスがけに夢中でなかなか助けに来てくれないギャリソン時田など、ダイターン3を代表するギャグがつまっている。


特に今回の金田伊功作画は、近年で言うキルラキルのような口を大きく開けるど根性ガエルのAプロ的なコメディー顔が多く、楽しい。
また、動物のディフォルメマンガ調のかわいらしい動きもエープロ的。
十字手裏剣ダイターンウェッブの忍者的な動きや、蟹股ジャンプなども金田伊功作画らしく、コメディー回だが、メカアクションにも見ごたえがある。


金田伊功とエープロについてはまっつねさんに。
金田伊功のルーツ - まっつねのアニメとか作画とか


富野喜幸ど根性ガエルについては、アニマックスで視聴中のまきもgpfbさんが詳しい。
https://twitter.com/makimogpfb/status/438334869538484224
まきもgpfbさんの富野とど根性ガエルのツイートはまとめが待たれるところ。


ダイターン3は後半はシリアスになりますが、今回みたいにあまり頭を考えないで見れるエピソードもあり、そういう回はいそがしくて不眠症の私でも軽く感想が書けて良いです。Gのレコンギスタまでにエルガイムも見なくてはいけないし。
急ぎます。


しかし、今回はこんな風に軽い内容でしたが、軽い狂気でメガボーグのドン・ザウサー組織に反抗するメガボーグがいるということに万丈が気付き、敵組織の広がりに危惧を覚える、と言う点でシリアスの釘も指していて、メリハリがある。

富野作品は腐女子向けアニメです。
基本的に、海のトリトン勇者ライディーン無敵超人ザンボット3はぴっちりしたスーツで足を見せている少年や美少年が戦って、当時の若い腐女子にファンクラブを結成させるような路線でした。
機動戦士ガンダムも今でこそプラモデルからオッサンのガノタが忠臣と言われますが、基本的にはシャアとガルマのホモだったり、アムロとシャアの14年にも及ぶホモだったり、カミーユみたいな美少年だったり、そう言うアニメです。ロランも女装したし。ウッソはショタだし。
その他でも基本的にガンダムホモソーシャル(0083)か腐女子向け(SEED)です。
最新作のガンダムユニコーンもマッチョな軍隊ものと見せかけて、ホモのオッサンがショタの主人公に説教したり、ホモの敵がショタの主人公をライバル視することにホモが嫉妬するホモアニメです。
ビルドファイターズも金の玉を男二人がグリグリいじるアニメです。
うん。ガンダムはホモなんだ。ゴメンな。


なのですが、その腐女子向け路線に氾濫するかのように、「男の証明」みたいにプレイボーイ誌文化のマッチョマンで異彩を放つのが、ダイターン3です。
はてな村の村長のid:kanoseさんも「ダイターン3が女性人気があったとは聞かない」と仰ってました。
巨乳金髪美女と知的警官美女を侍らせているモテモテの万丈は、峰不二子に振られ続けるルパン三世よりもさらに男の願望丸出しで、腐女子にはちょっと敬遠されたのかもしれない。
ダイターン3カリオストロの城でルパンが去勢される前年である)


だが、ちょっと待ってほしい。
今回、万丈は美女二人とジャングルにツアーに行き、シャワーを堂々と覗いても許されたり、滅茶苦茶女の子とイチャイチャしていた。これはアニメファンになるような内気な文系女子には敬遠されたかもしれない。
だが、ここで真に注目すべきは「ギャリソン時田」。時田は万丈がピンチでも「マッハパトロールのワックスがけ中です」と言って、なかなか助けに来てくれない。
これは万丈の忠実な執事であるギャリソン時田の焼き餅と読み取れないであろうか?


!!!ジジイ萌え!!!
!!!執事萌え!!!
オノナツメ先生―ッ!
ダイターン3の真のヒロインはビューティーでもレイカでもコロスでもなく、ギャリソンです。


今回、万丈の肉体美に惚れこんで改造しようとした博士も同じ吉川さんの脚本のルパンの映画のマモーみたいな所があるけど、むしろキモ爺ホモっぽかったしなあ。


そういうわけで、無事、ダイターン3も富野腐女子向け作品に収まることが出来た。おめでとう。ありがとう。
たぶん、1978年の若い子が中心のファンダム界隈には老紳士萌えの腐女子は少なかったのだろう。
だが、いまは老紳士萌えもジャンルとして定着しているので、ダイターン3が再評価される日も近いかもしれない。