玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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シドニアの騎士アニメ第6話「敬礼」前編終了のネタバレ構成

アニメは全11話を予定している。なので、今回でアニメ第一シーズンの前編終了である。そこで彼女のこのエピソードを持ってきたという構成の区切りっぽさを意識したい。
正直、原作は12巻出ているので、その後にたくさん出てきたヒロインのインパクトが大きく、星白閑は初代メインヒロインなのに、今では印象が薄いという面もある。
だが、アニメ版では前半を星白とのフラグを建てることにきっちり時間を使う事で、彼女のヒロインとしての印象をより強固なものにした。これは評価できる。
アニメは星白ルートか…。
だが、ペース配分として考えたら、紅い彼女とライバルの彼(の元の人格)との決着(小惑星編)まではアニメの一期ではできなさそうだな…。2期あるのか?
CLANNADリトルバスターズ!のアニメが1期でキャラクターを印象付けて、アフターストーリーで決着をつけるって言うテレビアニメ制作をしてたけど、シドニアの騎士もそんな感じですね。ゲームじゃないけど、個性的な(性的な)ヒロインはたくさんいるし…。


以下ネタバレ

シドニアの騎士(4)

シドニアの騎士(4)



しかし、原作でも使われた手法だが、久しぶりに強烈な新世紀エヴァンゲリオン第弐話「見知らぬ、天井」みたいな戦闘シーンの回想演出を見たなー。
うわー。こういう構成にしちゃうんだー。
こういうエヴァっぽさをやっちゃうのが、「村井さだゆき」「ブギーポップは笑わない」「ブギーポップ・ファントム」って感じですね!
エイリアン9ですね!
奇居子は自動的なんですね、分かります。
谷風帰還のテレビ報道がアニメだと、岐神のインタビューと対になる感じに再構成されていて、テレビって言うメディアを演出に使うのもブギーポップのころのゼロ年代前半の学園青少年アニメっぽい。
原作での006がヘイグス粒子砲を撃って005サマリ・イッタンが本体撃破をするってハードなバトル描写は、来週にきちんと描かれるのか?さーて、どうなるのかな。原作の弦打は007ですが、この頃は原作では機体とヘルメットだけで顔は出てないんですね。


あっ、でも、大原さやか艦長が「おまえが不憫でならなかったからだ」って言うシーンを前倒しにすることで本音を隠すツンデレババアっぽさをアニメ版では逆に強調していた感じ。
超おばあちゃんだけど、ババア萌え。
なんだかんだ言って艦長がメインヒロインなんですかね?
弐瓶勉作品では年齢が高くて体を改造してる方がいい女、みたいな価値観があるし。
超ババア掌位してくれ!
あと、ババァの側近がクローンヤクザだった。


艦長の語る「かつてのシドニアの英雄」の話は原作4巻だけど、これも前倒し。「シドニアの騎士」という単語は原作では谷風が艦長に「力を貸してくれ」と言われて、返事した時に自分で言ったことだが、アニメでは艦長が「シドニアの騎士になってくれ」と言うので、セリフが圧縮されてる。
台詞や描写が圧縮してる部分と、付け足されている部分と前倒しや省略があるので、原作ファンとしてもどこまで映像化されるのか読めないですね。


あと、星白と谷風のシーンは原作よりもかなり増えていて人間味があった。また、ヘイグス誘導海遊槽のデートシーンは原作だと動きが少ない止め絵の連続でシュールギャグな印象だったけど、動く3DCGになって、これでも人間味のあるほんわかした雰囲気になってた。やっぱり3Dだしシュールだけどな。
やっぱり、豊崎愛生さんの声のイザナは存在感がありますねー。さすがあいなまちゃん。
佐倉綾音あやねるのモズクも前倒しで登場!


岐神海苔夫の和解提案の時に、谷風長道が一瞬だけ怒った顔をするのはアニメオリジナル。原作だと何も考えてない感じで和解してたけど、アニメ版の谷風はちょっと感情豊かで人間味がやっぱり増量している。
弐瓶勉作品はハードに人が死ぬ中での人のふれあいみたいな所での人情ストーリーは結構うまいんだが、基本的に何考えてるかわからんような奴ばっかり出てる癖がある。(それが魅力でもある)
なので、アニメはそこに対して批評的に作り直されてますね。動きが付いて声が乗ることで、止め絵の連続のバンデシネよりも肉感的になるし、感情表現も上乗せさせる演出ってことですね。