あー、就職して社会に出たら、ガンダムで描かれてる人間関係がよりよく理解できるようになった。
うん。
ニートたちよ!
アニメを楽しむためだけに社会に出るべき!
モテとか家族とか社会貢献?そんなもの知るか!アニメのためなら、女房泣かすぅ〜♪
今回のジオン軍のマッドアングラー隊は、なかなか上司と部下の関係が複雑で面白い。
成果主義の雰囲気が強い若いジオン公社で頭角を現した二十歳のエリート課長。
ジオン公社会長の三男、ドズル・ザビ部長の部下、第3事業部ゲリラ掃討課の課長であったシャア・アズナブルは、同期で地球北米課のガルマ・ザビ課長の事業に出向するも失敗、ドズルにクビを言い渡される。
しかし、その才能を惜しんだ第2事業部のキシリア・ザビ部長の下の北大西洋方面課長に転属させられる。
- マリガン
ややこしい転属をしてきたエリート新課長の面倒を見る課長秘書となった真面目君。
- フラナガン・ブーン
北大西洋方面課のユーコン部隊の現場監督。
自分のプライドを優先して無茶ぶりをする新上司の命令を実行させられるおっさん。
実行能力は高いのだが、いかんせん案件(ホワイトベース襲撃)のハードルが高すぎる。
しかも、シャアは彼を捨て駒にして、責任を全部押し付けて使い捨てにして、2手3手先のジャブロー襲撃作戦を考えて、更なる出世をもくろんでいるのだった!
シャアは本当にひどい奴。
http://zmock022.blog19.fc2.com/blog-entry-1480.html
>(ズゴック、ゴッグ各1機損失と言う)第二次攻撃の損失は「まあ、そんなもんだな」と言いながら、「ブーンの責任だ」と、実に非情な管理職のシャア。
なのに、上司にしたいガンダムキャラナンバーワンだったり(笑)
みんな、部下を大事にする調性型のブライトや実力や優しさはあるけど不器用な技術屋のアムロより、派手で出世しているリーダーに憧れちゃうんですかね。成果主義(笑)
で、1話のジーンみたいに暴走して、死ぬ。
あはははは。
ガンダムは面白いなあ。
ここまでが正社員。
↓
- コノリー
中年の癖に、不況とか戦争の影響で職を失ったかなんかで、ジオン公社に入社した派遣社員。
- ミハル
弟妹を養うために、汚れ仕事を引き受けたバイトの女の子。
今までは、写真を撮って送るという簡単なお仕事でしたが、シャア課長が赴任してきたためにスーパー無茶ぶり潜入作戦をさせられます。死にます。
この、派遣で慣れてないコノリーと、バイトだけどそれなりに慣れてるミハルの会話がいい!
ミハル 「こんにちは。お急ぎですか?」 ←スパイ同士の合い言葉を先に言うバイト
コノリー 「え?あ、あんたが」 ←合い言葉を間違える派遣社員
「ああ、いや、別に急いでませんよ」 ←ここで、年上で派遣のコノリーよりバイトのミハルの方が仕事が出来ていると見せている。
ミハル 「こんな所に呼び出して、なんです?」 ←若干キレ気味のバイト女子高生。禿げた派遣社員には冷たいぜ。
コノリー 「いや、慣れてなくってな。あんたみたいな人だとは思わなかった」 ←バイトの女の子に「慣れてない」とか言い訳をいう。だからお前は派遣なんだ。
「これ、カネだってよ。命令は木馬に潜り込んで行き先をしらせろ、ということだ」ミハル 「どうやって?」
コノリー 「そりゃあ自分で考えんだな。とにかく潜り込めってさ」 ←とりあえず、わからないことは相手の自己責任
ミハル 「だいぶあるね」
コノリー 「やってくれるな?」
「成功すりゃあまたカネをくれるってさ。これ」 ←命より金が大事という下っ端たち。
ミハル 「…?」
コノリー 「中に連邦軍の制服が入ってる。間諜の手紙も」
ミハル 「わかったわ、やるよ。弟達を食べさせなくちゃなんないからね」
コノリー 「偉いな。俺は帰るから」 ←偉いな、と感心するけど何もしないでさっさと帰るこの器の小ささよ。
あー、すっごい庶民感覚でいいわー。ぞくぞくする。
ここらへんは、富野が受けた高畑勲の影響かなー。脚本の星山博之さんの雰囲気作りのうまさかなー。
■対して、連邦警備隊では!
- 冒頭から新入社員のアムロがプレゼンをします!
プレゼンをするロボットアニメの主人公!
プレゼンをする時に、あこがれの女上司の写真を手持ちのパソコンにクリップでくっつけて頑張るアムロ!
もう、ここら辺から既に会社っぽさがぞくぞくする。僕が会社に入ったばかりだからかも知れんが。
で、前線最高責任者のレビル専務にアムロのアイディアが採用されて、事業方向が修正されます。
それを見た同期のカイ・シデンは「冗談じゃねえよ。へっ、みんな一生この会社にいるつもりらしいや」と気分を悪くして辞表を提出。
そもそも、連邦警備隊は超ブラック企業で、しかも国がバックについているという組織。
アムロやカイは最初、ジオン公社の起こした事故の被災者で、連邦に保護されたのだが、「君、企業秘密を知ったんだから、刑務所に行くか、連邦警備隊に入って資格を取って娑婆に出るか、選びなさい」という採用フロー。
仕事を教える上司は速攻で死んでるので、若者だけでデスマーチOJT。
でも、アムロは「僕たちは囮なんだ」「また戦わされる」「何をやらされるかわかったもんじゃない」とか言いながら、技術者性格だから仕事を任されると本気でやりまくるし、趣味と仕事を一体化させて、やりたい仕事をやっている分にはすごく元気。
カイはそれが気に食わない。アムロもカイも、ハヤトたちも食うために仕方なくやってる仕事なのに、アムロたちがそこで自己実現を始めようとして、個人がどんどん組織に組み込まれていくのを、カイは目の当たりにする。
で、個人主義者のカイはそれが気に食わない。
さ、最高過ぎる。この心の動き!しかも、これ、テレビの外でのおもちゃの販売促進も兼ねているんだぜ!すげー!
で、警備会社っていうか自衛隊っぽいものをドロップアウトしたカイと、
その敵の組織(自衛隊の傘下の警備会社の敵の会社なら、やっぱ、国家転覆をたくらむテロ集団かなー)であるジオンのバイトのミハルが知りあって、互いの情報と心を交流させると。
もうね、すごい。
ここら辺は、小学3年生の頃に再放送で見てた時や、大学生になって死なないエネルギーを得るために見始めた時には気づかなかったなー。
うん。ガンダムを面白がるためには生き延びたほうがいいらしいですよ。
その程度の人生でいいじゃないですか。
あと、海から攻めてくるズゴックに対して、機雷で警報を出して、ミサイルで防衛して、っていう構図がすごく新世紀エヴァンゲリオンに似てると思いました。
ミサイルの撃ち方とかマジでエヴァ。
高台から怪獣ロボと赤いロボットとの攻防戦を見ているカイ・シデンと碇シンジの構図が…すごく・・・・デジャヴです・・・。
ま、カイは囚人022さん曰く「気心の知れた仲間たち」を守るために行くんだけど。
シンジ君は「母親に似ている美少女を助けるため」に行くんだねえ。
まあ、どっちでもいいけど。
カイはシンジ君より年上だから、女の家はクールに去るぜ。
でも、女の方が追ってきちゃうんだよなー。これが。ガンダムたまらん。
「あんたにあいたかったんだよぅ」
「うそつけぇ!
……ホントか?」
このやり取りがマジでリアルでたまらん。
演出された素人が、カメラの前でぬけぬけと泣いたりキスをしたりするあいのりでは味わえない、このリアルさ!
ガンダムサイコー!
三次元の人間は本当に薄っぺらいですね!
まあ、僕がチョキのような女性と知りあわず、星山さんが見てきた名作映画を見ていないだけかもしれないけど・・・・。
カイの無断脱走は、直接上司のブライトが半日休暇扱いにしてくれてるんだが。ここらへんも浅田次郎の自衛隊小説に似てて面白い。
休日は門限までに戻ってきたら、娑婆での事は不問と言う。
ブライトも一度過労で倒れてチームを危機にさらしたから、カイにガス抜きさせることが必要と感じるようになったんだろうか。
うーん。
ここらへんもすごくキャリア候補生管理職の成長って感じでいいね!
- セイラさん。
カイを送り出すときと迎える時のクールさがたまらん。
っていうか、カイっていまだにセイラさんにぶたれたことを気にして回想しているのね。美人だからなー。
普通っぽい彼女ができて、セイラさんの呪縛を解き放った矢先に。
→カイは一生独身のチョイ悪男へ。
- ミライとフラウ
ブライトに「ミライだって、(カイは)軟弱ものだと思うだろ」と言われる。
あの、カイ=軟弱者って、ホワイトベースの共通事項なの?
アムロもこないだ「またセイラさんに軟弱者って言われますよ」とカイに向けて発言してたし。
ちなみに、カイがぶたれたところを見ていたのは、リュウ、傷を負った軍人、フラウの3人のみ。
フラウ・ボウ、噂話が大好きな女子高生である。
「あのセイラさんって、美人だけどさーっ!すっごいの!カイさんのことをいきなりぶったのよ!『軟弱者っ!』ですって!」
「フラウ、すこし静かにしてくれないかな・・・。ガンダムの説明書を読まなきゃいけないんだ」
すっごいありそう。
- グダちん
コミケの当日の1時に、まだサークルチェックが終わってないと言うのに、ガンダムの感想を、すぐに書けると思って、1時間も書いてる!
こんな時間の使い方では、生き延びることができない!というか、一緒に行く友人が起こしてくれるから、まあ、いいか。
ちなみに、この文章は、「ジオンと連邦を会社にたとえて、シャアやレビルやブライトといった管理職を語る話題」「登場人物の心情がリアルだと言う話題」「エヴァへの影響」「そのほかに面白かったところ」とかが入り組んで書いてあって、非常に分かりにくく、テーマが伝わりにくい悪文です。
一番何を伝えたいのかがはっきりしない。
うるさい!いちばんとかじゃねえんだ!ガンダムは全部、ガンダムなんですよおおおおおおおおおっ!
がんだむをだいじにしないひととは、ぼくはだれとでもたたかいます!
↑いまいちメジャーになりきれない∀ガンダムの主人公のセリフ。僕もいまいちメジャーになりきれないブロガーなんだなー。
もっとテーマを絞って、文章力で炎上させたら燃え上がれガンダムなんだが、でも、テーマが絞られてないのがガンダムなのだよー。