玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

避難所で必要な事はガンダムに教わった

東日本大震災発生から一週間経過しましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
足立区に近い私はアパートがひび割れて金土日と避難所におりましたが、冷蔵庫や書籍などが飛ぶくらいのヌルイ被害で済みました。
ただ、先週金曜日は余震が相次ぎましたので避難しました。そこで考えた事をいくつか。

  • サイド7みたいな地震

最大地震の時はパソコンとレコーダーと暖房の電源を落として、データをバックアップして火燵に入りました。
僕は小説書きなので、パソコンが吹っ飛んでも、とりあえず資料さえ持ち出せたら良いと考えました。こういう時は自分にとって何が一番大切か考えますね。小説のデータは他の人には無価値ですが、僕にとっては自分の命と同じにないと困ります。
まるで、ガンダムを持ち出そうとしたテム・レイや、Zガンダムの序盤でファ・ユイリィが慌てて、何故かカミーユのトロフィーを持って逃げ出したような感覚です。
テム・レイの場合はガンダムで戦争を終わらせるという明確な意志があるので違うかな。
ともあれ、非常時に一番に思い浮かぶのが自分が一番執着してるものだという実感はわかりました。そして、ガンダムはそれが実に上手く描けてているなあ、と。


  • ホワイトベースみたいな避難所私が避難したのは地域の小学校でしたが、都心のベッドタウンなので、帰宅困難者の家族の女性や保育所の子供達や保母さんがたくさんいて、ガンダムみたいだなあとおもいました。

特にガンダムみたいだと思ったのは、子供達ですね。あまり状況がわかってなくてはしゃいでる小学生や、余震の机に隠れる地震ごっこをする幼稚園児や、転んで泣く赤ん坊など。
避難してる大人も不安そうでしたが、子供達を見たら笑う人もいて和んだ。伝説巨神イデオンのソロシップみたいでもあった。
こういう場所において、子供達という存在は明確に守るべきものだし、元気付けてくれるものだな、と。
富野以外のガンダムやリアルロボットでは、あまり子供が登場しない印象だが、富野は感情やドラマの幅を持たせるために子供キャラクターを配置してるな、と思った。
劇場版でカツ・レツ・キッカをジャブローに置いてきたり、ゼータでシンタとクムを連れてるのは謎だけど。(テレビの1stガンダムでは、どこにいても危険だと言われてた)Vガンダムでハイランドの子供達が親を置いて戦争するのも謎。
バイファムは子供自体がテーマだからまた違いますね。
ただ、富野は手塚治虫ブラック・ジャックについても「ピノコはアトムみたいな科学の子やキメラという思想的意図より、医療の現実をマンガにする時、ピノコみたいなコメディーリリーフがいないと作品が鬱屈するという理由で、手塚先生は登場させたのではないでしょうか」と手塚眞さんにシンポジウムで言ってた。
そういう気分はある。
避難所でも子供に恥ずかしくない行動を心構え出来たし。

  • 公務員も被災者である。

避難所は学校の職員と自治体の職員が運営していたが、基本的に防災には素人だった。マニュアルはあったみたいだが初体験だろう。(警官は夜に成ってから報告を受けに来たが)
地震当日は携帯電話や有線も繋がり難く、情報がわからず、職員も帰宅困難者であり、家族との連絡が出来ずに心配しながら人の面倒を見ていて大変そうだった。
また、職員会議を盗み聞きしたら、当時は情報が上や他の組織から降りて来なかった様子。
現場が「明日に備えて交代で休みたい」と言うと、市長は「被災者を安心させるために全員現場に残るように」と言い、幹部は「臨機応変に対処するように」という以外の指示を出してなくて、現場が困っていた。私のいた所は怪我人はいなかったので、まだ逼迫はしていなかったが。
こういう情報や指示系統の混乱はガンダム的で、実際に体験できて良かった。
とりあえず、そういう現場では職員も同じ人間として、同じ被災者だと思いやって手助けするのがガンダム的にかっこいいと思ったので、寝床の配備や炊き出し物資の輸送や配膳、老人に声かけ、夜中でも歩いていた帰宅難民にカイロを配り、避難所に誘導する程度の人足仕事はした。
ベッドタウンには若い男でフラフラしててすぐに避難出来るニートは俺くらいしかいなかったし、サボってたらセイラさんに殴られるしな。
免許ないから車やガンダムは動かせないが。

  • 主人公を見習って格好つける

やはり、避難所でもお客さん気分で寝てる男がガンダム基準では一番格好悪いしな。あと、子供の食べ物を盗む爺さんとか。
アムロ・レイほどじゃないけど富野アニメを見習って自分のできる事をしたらよい。
慌てたり騒いだり集団に甘んじるのは脇役だし、主人公ぶりたいなら、慌てずにどんな時も「ちっ!しょうがねえな!」で済ます。
だが、モニターは割れないように保管したほうがいい。
タイヤ付きは空を飛ぶから固定したほうがいい。
それに、クワトロ大尉も言ってたが、動いていた方が怖くなくていい。



ただ、メンヘラニートの癖に調子こいて動いてたら、膝の神経痛が悪化して、ブライト・ノアみたいに熱が出て、大気圏突入した後のアムロほどじゃないけど、糞眠い。地震酔いが気持ち悪い。
適度にミライさんに甘えたい。というわけで停電だしニートだし寝る。

あと、放射線だが、セダン核実験クレーターのユッカ平原はラスベガスから100kmだし、関東は大丈夫かなあ。
しかし、Vガンダムのジャベリンのエンジンは盛大に爆発するなあー。
原子力の専門家によると、ガンダムのソリウムを使ったヘリウム3反応の電力取り出し型の核融合炉は破壊されたら核兵器みたいな大爆発というよりは、高温の放射性物質が破損した炉心から飛び散る感じになるらしい。まあ、ロボットは爆発するのが伝統だが。ジーンのザクの炉心が崩壊してコロニーに穴を空けるくらいは有り得るかな。
F91以降の小型強力エンジンは大爆発しやすいのかな。
ミノフスキー・イヨネスコ型核融合炉は封印が崩壊したら爆発するのかな。まあ、ミノフスキーをだしたら何でもありだが。


ちなみに、二つの縮退炉を併用する∀ガンダムの不連続超振動ゲージ場縮退炉(DHOG)は魔法少女まどか☆マギカの魔法を超越し、異次元にエントロピーをほうり出す事でエネルギーを得るという厨設計です。動くと冷えます。オーバーデビルか。
福井晴敏小説版の「月に繭、地には果実」では撃墜されたターンXは縮退炉から発生したブラックホールに消滅した。
ガンダム魔法少女より無茶苦茶だなー。どこがリアルロボットなのかと。
リアルなのは人間描写の方だな。

ターンAガンダム 月に繭 地には果実(下) (講談社BOX)

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