玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

Amazonデイリー1位「Gの閃光」富野福音書黙示録的作詞解説

井荻麟が作詞したこの曲が本日ついに各音楽配信サイトにて配信が開始されました。

「Gの閃光」は、諸事情ありましていまのところ単体でのCD化は予定されておりません。ですので、興味のある方はぜひ配信をダウンロードしていただければありがたいです…。(広報いぬ) #gレコ

配信されているのは以下のサイトです。
https://dargol.blog3.fc2.com/blog-entry-4368.html

アマゾンでは、配信開始から16時間を経てる今でも総合ランキングの1位を占めています。

Gの閃光

Gの閃光

また、iTunesなどでも配信があります。
https://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-1547.html

と言うわけで、各員上記のダウンロードサイトから購入すべし。


放送が始まる前から、富野由悠季監督の新作ガンダムのテーマ曲が電脳チャートで掛け値なしにオマケも何もなしにトップを取ったという事実は、一人の富野ファンとして非常にうれしく思う。
アマゾンでは配信初日で1位、iTunesでは11位である。

売上は正義なんだよ!そして予算は動画の作画の余裕になり作品を豊かにする!これ喜ばしきかな!
このデジタル配信はウォークマンで聞いたりするのにはすごく便利だし、今日も電車に乗ってガンダム Gのレコンギスタを見に行くまでずっとリピートしていたのだが。


しかし、残念なるかな、多分サウンドトラックかBDに収録されるはずだが、現時点ではデジタル配信には歌詞カードが付いていない。
現在、違法コピー以外で歌詞の文字を手に入れるには、映画館に行って「元気のGだ!柄Tシャツ」を買って背中に書いてある経文を読むしかないのだ。


追記 公式さんが歌詞画像をアップしてくださってる

https://p.twipple.jp/eVSV4

なので、井荻麟の作詞がちょっと聞き取れないし、映画館にも行けないけどGの閃光のリリックが気になるな、と言う最新ヒットチャートのリスナーたちに向けて、僕も一つ記事を書いてアクセスを稼いで見ようと思ったのだが。


どうも、何度も何度も聞くうちにこれはかなり宗教的な歌だな、と気づきました。大富野教の復権である。宗教なので、熱狂的にランキングトップを取るのも当たり前なのである。


まず、レコンギスタとはレコンキスタのもじりであるということを押さえて読み込んでみよう。

レコンキスタスペイン語:Reconquista)は、718年から1492年までに行われたキリスト教国によるイベリア半島の再征服活動の総称である。

この時点で宗教的な要素が強い。富野監督本人は「宗教的な意味合いは一切語りません」「語呂合わせで濁点とンを入れたのです」と仰っているし、確かに宗教的用語は取り扱いが難しいので、富野監督ご本人が口を閉ざされて真の言葉を秘めて教えて下さらないというのも当然のことである。
富野監督はオウム真理教の暴徒が起こした事件に深く心を痛められていた時期があったし作品でも新興宗教やシャーマンを描いたことがある。そして、富野監督は日本アニメ界で最も神に近い男である。*1
なので、宗教については非常に本気の人なのだ。


また、この詞は更年期の一時期精神病を患っておられた富野監督が老境を迎えて「元気のG」をテーマに新作を作ることへの決意表明の句とも読めるのだ。


そういうデリケートな宗教と作家の感性の問題の詩だが、私はデリカシーが無いので書く。


井荻麟作詞論はkaito2198さんが全作詞解説をしてらっしゃるのだが、
https://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-1209.html
最新作を私が解説してみようと思う。もちろん、これは私個人が富野監督の氏から受けたインスピレーションの解釈であり、決して歌詞の違法コピーではないので、ジャスラックは怒らないでほしいのだ。


では、

元始、気の力が存在できるからこそ 元始、気の力が存在できるからこそ
神は御手を上げ 行う
神は前後の理を定められ 行う


神は次の日の事が定められていなくとも動かれ 始められる
第一日である


神は大地を定められ 立ち 歩かれる
神は始められ 大気を切って駆ける


その先に未来(アベニール)と言う光がある


神はそれを見て良しとされ 触れられ成功とされようとする


元始の気であるGODは 始まりのGenesis
神の復権である



元素とエネルギーが存在できるなら 元素とエネルギーが存在できるなら
量子力学不確定性原理で試行する 波の方程式で記述される確率的な世界にある
膨大な可能性を孕む多次元宇宙の中での運命を選んでみる
神はそのようにして世界にある存在を観測することが出来るので
カオス理論を用いて力学的に予測できない複雑な世界からも 神は創造物を引き出される
カオスからガイアが発生し現世が発生した


被造物の現実は 地獄である(生老病死六道輪廻)


般若波羅蜜多  (知恵の完成こそが)
是大神呪  (偉大な真言であり)
是大明呪  (悟りのための真言であり)
是無上呪  (この上なき真言であり)
是無等等呪  (比較するものがない真言なのである)
能除一切苦  (これこそが、あらゆる苦しみを除き、)
真実不虚  (真実そのものであって虚妄ではないのである)


羯帝羯帝波羅羯帝 (往き往きて、彼岸に往き、)
波羅僧羯帝  (完全に彼岸に到達した者こそ、)
菩提  (悟りそのものである。)
僧莎訶  (めでたし)


その悟りの境地こそ喜ばしきかな 真に充実した刻である


元素とエネルギーの解脱は 仏門の始まりの権現
権現の再来



人の身ではそのようなことが出来るとは思っていない
人の身ではそのようなことが出来るとは思っていない


だからこそ聖霊のオーラが人の身の肉を持ち、悟りにチャレンジすることが尊い
永遠の過去と未来の中に不確定で無である宇宙の中で、確実にある現在だけが一念発起するとき


現世の人生はつまらなく、また苦しみに満ちた四苦八苦である
それゆえ地上世界の人間の口から語られる教えは信じてはいない
デミウルゴスの創造した世界によって認識が歪められているのだろうか


彼岸、あるいはウァレンティノス派プトレマイオスの神話の
新婦の部屋にいる輝かしき相手、
運命のソーテルと天使を自ら引き寄せる
未来に訪れる宇宙の終焉の閃光 閃光 閃光……


心魂を高める 聖なる結婚を果たす
原初のGは グノーシス主義のG
人類のプレーローマへの帰還



見て良しとしなさい 触れて良しとしなさい


元始の字は  始まりのことば
ことばは神とともにあった ことばはGODであった
神の復権である
Gのレコンギスタ

そういうわけで、Gのレコンギスタの「Gの閃光」は「元気なアニメソング」の詞の中にユダヤ教、仏教、キリスト教グノーシス主義コペンハーゲン解釈古事記バイストン・ウェルなどの人類の数千年にわたる普遍的な思想や神話性を内包した非常に思索的なものなのである。
非常に思想的で哲学的であるのだが、それが衒学的な言葉遊びではなく、世俗の皆も元気になってアマゾンでダウンロード1位になるくらい愛聴する楽しい歌になっている。
若者に向けた応援歌のようでもあり、元老の生き延びた知恵と気力の宣言でもある。
この普遍性が芸能であり、衒学趣味の新世紀エヴァンゲリオンにはこんなことはできないの!

どうだ!!!


しかし、富野作詞をちゃんと歌にする作曲家の菅野祐悟さんは本当にすごいなあ。EOEの庵野秀明作詞を歌にした鷺巣詩郎さんとか。(高畑勲監督は初音ミクで作曲する)
そして、説教臭い部分や毒もはらんでる詞なのに、元気に聞かせてくれるハセガワダイスケさんの歌声もなかなか。G−セルフ専用音姫のハイフン・スタッカートもかなり説教臭いラーメン屋ポエムなんだけど、ハセガワダイスケさんが歌っていて楽しく聞こえるので、芸能ってすごいなあって思う。
元気のGは 芸能のGだ!

旧約聖書 創世記 (岩波文庫)

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グノーシス (講談社選書メチエ)

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歎異抄 (岩波文庫 青318-2)

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リーンの翼 1

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※追記
「つかめプライド」は神が人に命じる感じで、「つかむプライド」は人が自発的に神の悟りの境地を目指すという視点の違いなのかしらん?
でも英語圏ではプライドは誇りと言うより傲慢と言われるので注意が必要なのだー。

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*1:神は入滅した手塚治虫とその旧約聖書をアニメ化した出崎統である