玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ普通の感想6話彼等についてできること

前回まではゆるふわ感想で、作業しながらながら見してたんですが、今回は普通に見ようと思って、飯を食ったりストレッチしながらきちんと見ました。
今回はなんか戦闘が無かったけど、悪い大人を追い出した鉄華団の船の中でグループの結束が高まっていく感じでよかったです。
それぞれの子供たち(まあ、おやっさんとフミタンもいるわけだが)が自分にできることとできないことを開示し合って、出来る人はできない子の面倒を見て助け合って、総体としてできることを増やしていこうという前向きな組織作りがとても好感が持てました。
「悪い大人を追い出したら幸せになれるんだ」という発想なら頭がお花畑すぎるだろうと思ってたけど、「大人はいないなりに自分たちで助け合って成長していこう」という感じはいいですね。ハートフルですね。1話の地上戦はダグラムボトムズ感があったけど、今回はバイファム感ある。


ただ、そういう優しい雰囲気の中でリーダーのオルガだけは「俺はできないこともできるって言いはらないとイケねえ」と背伸びしちゃってる所がうわーって思いますし、ドラマとして優しいだけでない発展の予感。
そして、オルガに「もっとワクワクするものを見せてくれよ」っていう三日月の視線が「おれは農場をやれたらそれでいい」と言う三日月の言葉とギャップがあって、これもなかなか面白い。
何んとなく仕事をして貯金して土地を買って農業をしたいって言う三日月の言葉が彼の本心なのか、それとも「クールで人をぶち殺しまくってMSを操縦できてワクワクのためにオルガを突きたてる視線」が三日月に隠された本性なのか。
三日月は普段は仲間に対しては穏やかだが、微妙にキレる17歳で通りすがりのチョコレートの隣の人をナチュラルに絞殺しかけるヤバさをもっていて、多面的な人物ですね。
三日月のそんな視線はオルガの思い込みなのか、オルガが知っている三日月本人も気付いてない本性なのか…。
ラストに登場した前社長のクズっぷりと、おやっさんが語る若いころの前社長の過去話とのギャップも微妙に面白い。


まあ、火星から地球に行きたいのにめんどくさいので木星を経由するって言うのはいまいちよく分からんけど、太陽系の内側に行くより外側に行く方が遠心力的に楽なんですかね。宇宙で航路が独占されてるの何のという設定もいまいち理解できてないんですが。


まー、今回のテーマは「できることとできないことがあるけど、できることを増やそう」って話だと思うので、木星のマフィアの力でどれだけ鉄華団のできることが増えるのかどうかって言う博打的な面もあるんだなー、という面白さはある。文字の勉強は安定して成果が出そうな勉強だけど、仕事面でマフィアの力を借りて飛躍できるかどうか、独立できるのかどうかというハイリスクハイリターンな冒険もドラマとしては面白くなりそう。
リスクしかない手術を乗り越えた上で、三日月が農業というローリスクで平穏な生活を三日月が選ぶのか、MS戦士になって残虐ファイトのハイリスクな人生を選ぶのか、どうなんでしょうねー。


しかし、僕はゆるふわにこのアニメを見てるというか、蒼穹のファフナーもコンクリート・レボルティオもKも楽しく見ている割に設定を半分も理解してない面がある。
だからきちんと鉄血のオルフェンズに向き合っている人には悪いかなーって思ってたけど、主人公の三日月君が「何で地球に行くのかいまいちわかってない」と言うゆるふわ人間だったので安心した。
まあ、ガンダムっていろいろわからない珍設定が多い世界に主人公と視聴者も放り込まれて探り探りという面があるアニメなので、それはガンダムの伝統かなー。


あと、1話でガンダムバルバトスにボコられて師匠のクランクを失ったギャラルホルンのアイン・ダルトン三尉がマクギリスの部下になろうとしたけど。アイン・ダルトン君は見た目も地味だしそんなに強そうにも見えないけど、彼は彼で成長しようとしているのだろうか。それとも彼も捨て駒になって腹黒櫻井の出世のためにいいように使われてしまうのだろうか。
鉄華団以外の若者の成長譚も描くとしたら、群像劇として面白くなりそうだが、どうか。ギジェみたいになるんすかねー。
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