玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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翻って、星の鼓動は愛では?

えっと、僕がTV版と小説版のカミーユが可愛いなあと思ってる所は、狂っちゃうくらい好きに成ったら一直線な所なんですけど。
他にもブライトさんが来る!と思ったら部活は平気でサボる。ブライトさんに会えなかったら軽口を叩く軍人に空手パンチするほどイライラする。
カミーユって好きなもののことになると頭に血が上りすぎ。ガンダムオタクそのもの。そう言うところに親近感を感じてしまうわけですが。そんで、そういう伽羅が主役を張ってると、自分もそう言う人間でいいんじゃないか?みたいな安心感を感じて、ちょっと怖いね。狂ったとしても。
劇場版3部のカミーユはどうも、そこら辺が一歩引いているというか、大人と言うか、成長したと言うか?
1部の頃は部活をサボるシーンは無いけど、TV版と同じく一年戦争の英雄達にミーハー振りを発揮しすぎだし、嫌いな大人にはとことんバルカンポッド。
そんなカミーユが、3部に成ったら英雄達や死んだ者ではなく無視しつづけた隣の普通の女の子を普通に大事にできる男に成長するとは・・・。そういう感動はすごくありました。
いや、3部のカミーユってクワトロに対してホント冷静に観察してるなあと。
一番印象に残って憶えてるシーンで言えば、シャアがハマーンに頭を下げる所でカミーユの後頭がど真ん中に映ってスクリーンの50%くらいを占めてシャアの顔がカミーユの頭に隠されると言う構図。
あからさますぎるだろ。
っていうか、普通はカメラ位置逆だろ。カミーユのリアクションとか写すだろ。って言うか頭でかすぎ!
と、カミーユがクワトロをニュートラルな立場で観察してると言う事を印象付けようと言う構図なのかなあ?
映像の原則的には。
あ、でも星を継ぐ者で、クワトロがカミーユの肩を愛撫するところが同様にエマ・シーン中尉の後頭で隠されて「エマさん邪魔だよ!」と思ったので、「クワトロとカミーユの愛憎シーンは観客には見せてやらねーぞ!」というトミノの意地悪だったとしたら、ギャフン!なわけですが。
構図は感覚だから、1週間程度ではワカランな・・・。感覚的だからこそグッと来るわけだが。

それで、映画カミーユは壊れたり怒ったりする事無く状況を分かってしまえるニュータイプだと言う風に成ってるんだろうなあ。
クワトロの事を馬鹿にしてるとか尊敬してないとかじゃなくて、「この人ってこういう人なんだ」みたいな。そっちの方が逆に崇拝するよりも愛するってことじゃないか?うーん。ラブい。
パンフレットの富野直筆*1あらすじにもそんな風に書いてあるし、そうかなあと。

*1:おそらく?