玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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今日、誕生日には脳内彼女の夢を見た。

西暦20XX年、全ての戦争は終わり、全ての敵はいなくなった。
政府によって完璧に管理された都市計画によって、軍事基地兼、堤防兼、住居兼、その他インフラストラクチャーからなる都市構造体と、それによって区画整理された田園、自然公園を包み込んだ、住みよいコロニーに人はすむようになった。
そのころ、俺はもう老人に成っていたが、田園の地下を血管のように通る水路の管理人をしていた。
とはいえ、ほとんど散歩をしているだけに近い、老人らしい仕事だ。
今日は雲が白く、空が鮮やかに青い夏の日。
それでも日に焼かれるという感覚は無く、どこまでもすがすがしい。
すると、仕事仲間からすぐに来てくれと言う連絡があった。
異常があった水脈に到着する手前で、大声で呼ばれたので少々駆け足になって見せてしまった。
俺と同じく麦わら帽子と防水のオーバーオールを着たじいさんが、地下水路の入り口から上半身を覗かせて俺を呼んでいる。
どれどれと、俺も水路に入ってみた。とはいえ、8メートル四方もあるでかい穴の脇の階段から降りたんで、白いコンクリートに反射してまだ明るい。
そこから横穴の水路が真っ暗なのだ。
「どうした?」
と問うと、
「化け物がうじゃうじゃいる」らしい。
横穴に入って懐中電灯で照らしてみると、直径1メートルの水色の貝殻から濃紺の触手を十数本うねらせた生き物がびっしりと横穴にへばりついていた。
二枚貝の間の二つの目が電灯の光を反射して黄色く光った。
ぬらぬらと濡れている体は先端は触手だが、胴は胸筋腹筋のような凹凸があってサルのようだ。
と、思っている一瞬間に一番手前の個体が俺に飛び掛ってきた。
貝が開くと、やはりサルのような体と顔で、だが、その口が開くと、胴体までが大きく開き、そこにはさらに無数の触手と牙があり、俺の上半身を一瞬で飲み込んだ。
噛みつかれる瞬間、目玉を見開いて叫ぶじいさんの顔が見えた。
噛み砕かれながら、これは速く上に報告して対策を立てないといけないと思いながら、絶命した。
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七女さん(仮)「で、報告したわけだ。あたしに。現在のあたしに。夢の内容をねー。」
グダちん「どうも、俺には予知夢のように思えるんだよ。
今から対策を立てておかないと、新世界都市計画が完成してもあの怪物に飲み込まれてしまうような気がする。」
七女さん(仮)「ふーん。ま、経験上あんたの言う事は聞くけど。
それだったら、あんたがジジイになるまで生き延びられてるって事の方が奇跡みたいじゃない?」
グダちん「なんだそれ?皮肉?」
七女さん(仮)「フフ・・・。あたしは素直に喜んでるんだけど。」
グダちん「おいー。
ああ言う生物がアレだけ繁殖するにはそれなりの時間がかかると思うから、今から対策を練っておいたらいいんじゃないかって、言ってんだよ」
七女さん(仮)「はっはっは。イヤ、一応ね。分かったわ。
そうね、水脈にコロニーを作るように突然変異しそうな新生物・・・。今の段階なら多分、グロキジューム幼生的な形態かしら?
そういうのに注意するように通達しておくわ。
でも、あくまで、一応だからね」
グダちん「今はそれ以上の事は出来ないだろ」
七女さん(仮)「あとは、あんたが自分の時間に調査するのね」
グダちん「はぁ〜い」

最後に、脳内彼女の夢が見られて良かった。