玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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アベニールをさがして読了!

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http://d.hatena.ne.jp/asin/4257767677
富野由悠季氏が書いたジュブナイル小説です。
氏曰く、「病気の時期の作品」です。
たしかに、正直、勢力図や作戦の意味、悪役の行動原理などに分かりにくさを感じました。
というか、膨大なイマジネーションが規定のページ数に治まらなかった様子。打ち切り臭い。と身の氏がやる気をなくしたのかもしれんが・・・。
しかし、よく言われるように富野語の文章が読みにくいとは感じなかったなあ。トミノ的な散文や思想の表出がストーリーの行間に食い込んでくるのも、刺激的なリズム感を作り出してると思ったし。
僕はよく訓練された大富野教信者ですね。
っていうか、泣けました。ラストシーンちかくの、悟りを開くところで、悲しくはないのに、涙がボロボロ出た。黒トミノ的な殺戮もあったし。
やっぱり、富野すげえよ!
なんか、宇宙スゴイ。
やっぱ、こういうオカルティズムが僕は好きなんだろうね。
インティパ効果はガンダムニュータイプの能力を素粒子的にでっち上げて説明する物かと思っていたけど、僕が小説を書く上で参考にしているルドルフ・シュタイナー的な宇宙進化理論にも関連している雰囲気があった。
また、宇宙神と対面した後の主人公が、生身の女の子もそれと同じくらい大切だとのたまうのは、機動戦士ZガンダムIII-星の鼓動は愛-のラストシーンにも通じると思う。
トミノという人は時期によって、大ヒットや病気やパヤオとか白トミノとかで人格がころころ変わる人だけど、それでもアイデンティティーが繋がっている部分もあり、僕はその富野を愛するよ。


∀ガンダムの元ネタになっている部分って言うのは良く分からなかったけど。EMO(有用微生物)がソレル家の農業とかに関係しているのか?
それとも、何万年も人が平和に過ごせるような真のニュータイプの性格(ロラン)を模索したのか?
主人公のオノレは絶対的に無敵のテンダーギアと言うマシーンのアラフマーンに乗って戦うけど、人を殺したくないと言い、ニュータイプ的なテレパシーで敵に戦いを止めようと言いながら戦うんだよな。そう言うところがロランなんだろうか?
でも、ロランはやるときはやる男だ。
オノレもやった。
笛吹慧は僕にとっては何だか分からない右翼の暴れん坊の不良自衛官だったけど、いい男だった。


しかし、アケモちゃんはどうなったんだろう?
サージェイに感情移入して読んでたら、なんだかむごい終わり方だったな。
フリーメーソンは悪ではないのか?
やはり、一筋縄ではいきません。


でも、泣けた〜かなり 最後、かなり泣けた マヂ泣けたァ ちょ〜号泣だよねぇ


俺は富野が大好きだ。


あらすじ紹介はこちらで
http://angel-halo.blogzine.jp/keyroom/2005/01/post_9.html
登場人物はこちらで。(ネタバレ)
http://www.hisakawa.net/gundam/avenir.html