玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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ラ・セーヌの星35 ベルサイユの危機

いわゆるヴェルサイユ行進の話。
史実とは違うらしい。
雨が降っているのは同じだが、ラ・ファイエットなどの革命指導者がおらず、ほとんど主婦だけの行進。また、ルイ16世も出てこない。男性の脇役がほとんどいない。ミランも。
前回、姉妹とわかったシモーヌマリー・アントワネットの女同士のドラマを描こうとしたからだろうか?


トミノっぽいと思ったところ。
乳飲み子を背中に背負ったおかみさんが大砲を持ち出しながら笑うところ。
ベルサイユ宮殿に入る前にシモーヌがエプロンを外してダントンに渡すところ。
雨に打たれていた民衆が雨宿りをするために暴徒になるところ。
「民衆はマリー様の言葉を待っているのです」という妹、シモーヌに対して
「生まれも育ちも違うものが分かり合えますか!」という姉、マリー・アントワネット
王と民衆だけで無く、この姉妹も分かり合えないというダブルミーニング
「国家は幹で民衆は葉」と言う姉に「葉は実をつけ新しい幹を作ります。いつまでも古い幹ではいけません」という妹。
こういう議論はトミノだな。
っていうか、ルイ十六世は前回はかっこよかったのに、今回は全く出てこない。全部マリー・アントワネットに圧し掛かっている。
あと、やっぱり、ラ・セーヌの星が最強。序盤に比べると強くなったなあ。
スイスの雇い兵に
「良心がひとかけらでも残っているのなら、おとなしくスイスにおかえりなさい!」
スイス傭兵部隊の隊長に
「無駄死にするおつもり?」
で、ジャンプした馬上からの一撃で斬殺。
「哀れな・・・・」
最強すぎる。


エアブラシで描いたっぽい白黒のマリー・アントワネットの止め絵が綺麗で目新しい表現だった。