玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

誰がガンダムの核描写に関するコメントの責任を取るのだろう

まあ、コメント欄を読む読者ってそんなにいないと思うのに、コメント欄でエントリーよりも長文を書く僕だから転載。
ホッテントリメーカーでタイトルをつけるのは、特に意味はなく、やってることも変わらんのだが、微妙に変で面白いのでマイブーム。

http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20080524/1211561718#c1211723606
地平線まで広がる焼け野原にひび割れたマリア像、累々たる十字架、焼けたぬいぐるみ・・・。

これは、日本人が見ると、香港の光景と言うよりは原爆投下後の長崎に似て見える。

全く説明は無いが、核兵器を連想させる。Gガンダムのアニメ作中においては核兵器に関する言及は全く無いのだが、ここで、風景描写として、「確実に核戦争後の世界なのだ」という暗喩を植え付ける手法は、熱血スーパーロボットアニメと見せかけて、非常にハードな反戦アニメ。あまりにもガンダム

確かに、!今川泰宏富野由悠季の弟子じゃああああああっ!!!!!

受け継がれていますぞ!ししょおおおおおおおっ!

しかも、核兵器そのものを出さずに反核の雰囲気を作ると言うのは、トミノ以上に技量が高いのかも知れん・・・。

「今更ロボの原子力が怖いって言うんですか!?」

とか言わせる監督でもある!

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id:mattune 2008/05/24 10:21
一応、39話は
絵コンテが須永さんで演出処理が谷口悟郎ですね。
なので、映像的な面(弥勒菩薩とか)は多分、須永さんか今川さんの仕事でしょう。


脚本は、なぜか京アニ・鍵原作アニメの担当脚本家になってる、志茂さんというのも
押えておくべきポイントですねw



kaito2198 2008/05/24 11:29
富野監督の核描写は、お世辞にも良いとは言えないのもあれば、やはり大半は優れるものですよ。それもすべてドーーーンと来るものじゃなくて、ジワジワ来るのも効きますね。
たとえばダンバインやVガンや∀などでは、直接「核の威力ややられた大地の前に唖然」だけじゃなくて、それらの前でなお戦い続ける敵味方のシーンや会話を重ね合わせによって、観客に「また戦うの?」「やめて!これ以上戦ったら人がさらに死ぬぞ!」「やめて!地球はもうメチャメチャだぞ!」「もうやだよ...」みたいな感じを喚起するのは、富野流ですね。




nuryouguda 2008/05/25 16:29
>>mattuneさん
私はいまいち演出と絵コンテの違いが飲み込めていない素人です!
弥勒菩薩は直喩過ぎるだろう!って思いましたが、ガンダムでこういう見せ方は珍しい、というかGガンらしいと思いました。
さりげないカットですが今川らしい、情の濃い、湿度の高い演出だなーと。




>>kaito2198さん
今回のGガンダムの荒廃描写について富野監督よりも技量が高い「かもしれない」と書いた意図は、「やられた大地の前に唖然」としながらも「核兵器の被害である」とは一言も言わずに、ナガサキ的な物を置く事で雰囲気を伝えてくると言う所が上手いな、と感じたからです。僕は長崎に住んでいた事もあります。
核兵器と言うものはそれだけでインパクトの高い物体なので、「核」そのものを登場させると視聴者の興味がそちらの方に注目が流されてしまって、物語から核兵器論にずれるのかもしれないと思いました。
で、やっぱりアニメは物語だと思いますし、核兵器自体は出す必要は無いんですよね。よく考えたら未来世紀で現代と同じ「核兵器」を使っているとは限らないし。僕がアニメで見たいのは「核兵器」という兵器のうちの一種類に過ぎないものの是非論がどうこうではなくって「文明の黄昏を招く人類」とかその一部であるキャラクターの人生の右往左往な訳です。
つまり、核兵器というのも富野監督的に言えば人と「力」や「道具」との関係性を描くとっかかりなのかもなーって思います。
僕自身は核兵器は使いようが無い兵器だからあんまり好きじゃないんですけど。でも、拳銃も同じくらい嫌いです。基本的に怪我とか火傷は嫌です。どんな武器でも死ぬときは死ぬんです。
ダンバインVガンダム、∀、それにブレンパワード核兵器がある世界観だから核兵器も出ますけど。イデオンソードと月光蝶の方が万倍酷い。




あ、なんか自分から「核兵器(のような雰囲気)が出るからGガンダムガンダムっぽい!」って書いたものの、なんか、レスをしてる間に「核だけの問題じゃないかも?」って思い始めてきました。すんません。僕は一貫しません。
まあ、実際問題として、現代現実世界では核兵器が現状最強という事に成っているので、そういう世界に住んでいる視聴者に向けては核兵器を見せる、と言う事もインパクトを増大させる手法としてはアリなのかなーっていう気もします。




ただ、Gガンダムは「戦争」を描くアニメではなくて「戦争を隠蔽してスポーツのフリをしている世界」を描いているアニメなので、「核兵器」を出さずにその雰囲気だけを醸し出す、と言う描写の取捨選択のレベルがGガンダムと言う作品に非常にマッチしているのが良い、と言う事ですね。キノコ雲を出したり「核兵器」って言う事は簡単だと思うんです。それをしないのが上手い。
うまい事「子供向けロボットプロレスアニメに偽装した最終戦争ガンダム(技術的には∀の一個前の時代)」になってる!
そこに感嘆したと言う事です。




富野監督の作品でいいますと、ガンダムの「戦場は荒野」がまさに「核兵器という説明のない核戦争」だったと思います。
まさに、『直接「核の威力ややられた大地の前に唖然」だけじゃなくて、それらの前でなお戦い続ける敵味方のシーンや会話』でした。
Gガンダムにもそれは受け継がれていると思いますが、いかがでしょうか?
(チコ・ロドリゲスは「海は甦りつつある」って言いましたけど)
軽々しく「富野よりも技量が高いか?」って書いた僕も筆が滑ってますね。反省です。
作品ごとの世界観の違いがあるんですから、核と言うものを出すかどうかにもおのずと違う尺度があるはずですものね。





なんか長くなってすんません。
やっぱり核兵器(と、それを行使する人類)はいろいろ難しいです。




宇宙が舞台のイデオンとかマクロスでは核兵器はあんまり問題扱いされてない気がするなあ。イデオンでは核爆弾は自爆装置でしかなかったし。
まー、恒星自体が核爆弾ですからね。宇宙の大部分は核爆弾みたいなものですからねー
そこでガンドロワですよ!




kaito2198 2008/05/25 22:53
まさにグダさんの仰るとおり、「核」そのものでなくても戦いの怖さを伝えるのが十分ですな。
結局、大地を傷つくのも人々を殺すのも、人間自身の愚かさですからね。



そういう意味では、
バカなノリで燃え上がるのと、人の感情を飾りなく表すのを互いに干渉なく同時に表現できるのは、
まさに今川監督ならではの演出力ですね。

核兵器はダメ!絶対!
もちろん戦争にも反対だ!
人の英知が生み出したものなら、人を救ってみせろ!