玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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輪るピングドラム第三話そして私を華麗に食べて…初のファビュラスマックス!

ファビュラスマックスで検索してくる人が多いので書いておくと、ファビュラス=すごい マックス=最高 ファビュラスマックス=超すごいって意味。時籠ゆりと幾原邦彦の口癖。


案の定小説版を読んで9話までの筋書きは知っているんですが、今回は何回も爆笑したりゾクゾクとしました。
私は「この小説をどうアニメにするんだ?」という楽しみ方で行きますね!で、アニメーションを見たらまた小説を読む。
いや、カレーを作るだけの地味なシーンがキラキラ乙女チックになってたり、緊迫感のある侵入シーンがペンギンの愚かな行為のせいで爆笑シーンになってたり、ガールミーツガールのシーンはもっと夕暮れで惨めなリンゴちゃんをセンチメンタルに描くかと思ってたら、おジャ魔女どれみみたいな陽毬ちゃんの髪形やディフォルメとか過剰な動物アクションとかカレーのアクションエフェクトアニメーション(!)のせいで非常にスラップスティックになってて爆笑!どれみっぽさは馬場充子さん?
カレーを爆発させるとは!
いや、津波や水流のエフェクトアニメーションはあるけど、カレーぶっかけをこんなハイテンションアニメートでやるなんてwww。バカバカしい所に本気モードってのが幾原っぽくてすげえ。アニメーターもやる気満々ですねー。笑えた。


しかも荻野目苹果ちゃんの親父の声が立木文彦(マダオ)さんかと思ってたら、リンゴちゃんがいきなり碇ゲンドウみたいなヤケドをして度胆を抜かれた!この女重い!無茶しやがる!しかもそのヤケドについては次のシーンでスルーするスピード感がすごいな!
ロボットアニメやアクションアニメじゃないし、普通の学園恋愛ドラマでもないのに、意表を突く過剰なネタとアクションアニメートがたまらん!この分だと、板野サーカスも唐突にやりかねない!


あと、牛。幾原邦彦監督とか榎戸スタドラとか、牛にならないといけない宗教でもあるの?
牛には度胆を抜かれたなー!しかもお兄ちゃんズの「牛乳飲めて偉いぞ」みたいな保護者目線がまたかわいい!たまらん!単なる妹萌えではなく、妹を慈しむ兄の目線により、さらに妹萌えという味に深みが増すのだよ!
萌えアニメって色んなキャラがおいしくなるように協力して、カレーみたいだねっ!
あと、あれだ昨日の夜20時に放送されたこっそりピングドラムUST第8回や公式スターティングガイドブックで「バンク」って言われるのが定着してるプリンセス・オブ・ザ・クリスタル時空の「生存戦略シーン」がすっかりバンクというか、お約束のコントになって飽きるかな?と思ってたら三回目でいきなり牛。うわぁー!なんだこりゃー!しかもよく考えたら牛乳を飲むのに牛になる必要はない。が、イクニの謎の説得力。だから牛でも仕方ないね!
かわいいし!
ブヒィ!
しかもこの後に悪夢の死亡シーンが!小説を読んでても展開が予想できない!

輪るピングドラム 上

輪るピングドラム 上

いや、ホント、メディアの違いってあるよなー。


あと、いつも晶馬ちゃんばかりが床に落とされてるけど、生存戦略シーンでの高倉兄弟が閉じ込められてる円筒って床屋みたいな螺旋模様が一本ずつ描いてあるけど、それって染色体の減数分裂や、DNAの二重螺旋塩基の分離を表してるのかしらん?
と、考察ブログぽく書くすると、生存戦略で有性生殖するとしても、二つの遺伝子を混ぜて新しい一つの子にするには、親の遺伝子は半分ずつしか受け継がれない、選ばれない、ってことかしらん?
また、陽毬も普段のかわいい陽毬バージョンとプリクリバージョンの片方ずつに分離してる、とも考えられるんだよなあ。
で、プリクリ様と一回以上生存戦略で契ってしまって命の代償を差し出した冠葉は、晶馬に今回、「お前の良心は陽毬のためにとっておけ。汚れ仕事は俺がやる」って言うんだよなー。かっけ〜!
これを双子や二重人格や遺伝子の分裂や分担と考えたら、なかなか意味が深そう。カットされた一話ラストで、本当に冠葉が陽毬にキスしたのか、あの後どうなったのか、そこら辺も後半に明かされそうだから気にしておこう。
そこまで意味深に考察しなくても、冠葉が長男で、双子の次兄や妹や家族を支えようって気持ちがあって、頼りがいがオデコゴッツンコにあふれててかっこいいと思うよ。
苹果との夕飯の最後の場面で、さりげなく写真を倒して、来客の苹果がうっかり親の話を持ち出さないように配慮する所とかも兄貴分らしい。まあ、苹果ちゃんがいきなり母親の話を持ち出して、場の空気を壊しちゃうわけですが!
そこら辺の親の存在感が微妙にあるのが、ラノベ原作とは違う生っぽさが出てていいよね。


あと、小説とアニメの違いと言えば、ファビュラスマックス時籠ゆり(能登かわいいよ能登)さんの登場シーンですな。
小説だと女性の高橋慶さんが文章担当で、女性らしく、ファッション描写が丁寧で、服飾で相手との感情を描いたりしてるんだが。小説だと時籠ゆりさんのさりげないアクセサリーや綺麗なネイルにリンゴちゃんが目を遣って「嫌な大人の女」って思うんだが。(他の女のファッションを気にするリンゴちゃんってのは、アニメでも二話のトイレのトリプルレースの下着の女性や母のカーラーなどで表現されてるな)
ゆりさんのネイルを描いたりはアニメでやらなかったのは意外。ゆりさんの出番は今後に増えるから、今回は絵的とか時間的に重みを付けずに描くって算段か。
むしろ、ガラスの仮面化するリンゴちゃんや、泥棒猫の幻覚を見るリンゴちゃんの表情やイメージを優先して、テンポよく楽しく描いてるのがアニメ。つーか、ギャグじゃん。小説版はもうちょっとリリカル耽美少女小説っぽかったのに、アニメはエンターテイメントだなあ。両方楽しめるわ。小説はアニメよりちょっと真面目。文字だし。
イクニ監督は、リンゴちゃんの不幸な家庭環境やストーカー恋路や妙ちきりんなデスティニー癖などをアニメで描写した時に、必要以上に重く暗くならないように、キャラクターが愛されるように描こうと配慮してるんだな。キャラクターが視聴者に愛されるのは大事。
オデコサンシャイン絆創膏の陽毬ちゃんかわいい!すぐリンゴちゃんをお友達にする陽毬ちゃん優しいかわいい!
愛しちゃう!
ペンギン三号ちゃんも動物でかわいいな。


でも、ラストの苹果ちゃんは「計画通り」とか口走るので、やっぱりクレイジーだ。オープニングとか生き生きと走りながら焼失するし。デスティニー。
冠葉もなんで直球で計画の話を言うのか?やっぱ、大事な陽毬姫に新しい他人の友だちができちゃうのが気に食わなくて怒っちゃったのかなあ。お兄ちゃんの独占欲としては、それはありますね。
それにピングドラムを荻野目苹果が持ってるとしたら、そこで陽毬がプリンセス・オブ・ザ・クリスタルに変身してピングドラムを奪って解決するかもしれんし、計画の探りを入れるのは悪い手ではないか。まあ、それ以上に苹果ちゃんはクレイジーなんだが。ですてぃにー。

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あと、石田彰の多蕗桂樹の高校生時代がキラキラ美少年でお兄さんで、石田に惚れちゃうリンゴちゃんかわいい。石田はやはりツナシ・トキオ(ヘッド)みたいな変態キャラになるのか?それとも最後まで普通人なのか?
あと、「りんご&けいじゅ」の会い合い傘のトーストが折りたたまれて開いたらロールシャッハ・テストみたいになっちゃってるのが、なんか毒々しくエロティックで、デスティニー。


そして、冠葉の元カノやOPで謎銃を構える夏芽真砂子(堀江由衣)(樹璃さん)とかの今後も気になるなあ。ガンアクションアニメになるのか?冠葉がピッキング道具を持ってたり、冠葉は今後、闇社会に出入りしてしまって壮絶な展開になるかもしれん。ジャンル分けしにくいアニメだわー。


あと、第三話にして思うが、オープニングテーマの、やくしまるえつこが歌う「ノルニル」はスローな曲なのに、妙にアニメーションの躍動感にはまっててすごい。

エンディングの「DEAR FUTURE」もトリプルHと陽毬ちゃんのかわいさを強調しつつ、切なさや陽毬ちゃんの女王様願望をも醸し出してて良いよなー。あーかわいい。

DEAR FUTURE

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