玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

輪るピングドラム第16話「死なない男」に隠された真実とは

何なのだこれ・・・。って言うアニメでしたね。
すげえ笑えるんだけど、やってる事がシュールでキモい。
そして、ギャグのように見せているけど夏芽真砂子と高倉冠葉の過去と現在の「呪い」を描いていたりして、内容は恐ろしいかも。でも見せ方はギャグ。ギャグで何かを隠そうとしているのか?なにこれ。
なんか、最初に見た時はバカバカしくてあんまり感想とか考察を書く気にもならなかったけど、ちょっと思い返してみるとギャグの裏に何かがありそうだから、それをちょっと書く。


しかし、強引である。
時をかける少女アニメ版のような、夏芽左兵衛爺を殺すシチュエーションの事件反復と夢オチの連続が物凄いです。回想の中の夢オチと妄想とか、ストーリーテリングとしてはかなり反則で無茶苦茶な部類なんだけども、圧倒的なギャグとツッコミどころの数と顔芸と作画芸とシュールシチュエーションとダジャレ等などの勢いで押し切るという物凄さだった。そしてエンディングのイカレちまったぜ!で全てかっさらうという強引さ。

  • 作画もすごい。

http://americopun.tumblr.com/post/12040713515/16

星闘士星矢やキャシャーンSinsの荒木伸吾、馬越嘉彦のような瞳のアップとか作画芸も印象的でしたけど、ここら辺は加々美高浩さんの作画監督らしいです。作画豚のピコプンが言ってた。
山内重保っぽくもある。こういう瞳のアップは、13話の幼い多蕗でもやってたよな。
無茶苦茶な内容だけど、絵を見てるだけで楽しいというレベルに押し上げる作画芸とかレイアウト芸はいいですね。
重い過去描写を和らげるためのギャグなんだろうけど、それ自体でもエンターテインメントとして美味しいので、二度美味しい。



  • 真砂子が発狂可愛い

マスコットのペンギン並にディフォルメされた真砂子可愛い。
http://americopun.tumblr.com/post/12039932206/16

能登麻美子のファビュラスマックスな歌を発する日記が燃えて、それで火事になるけど、次の日の朝、カーテンが焦げてるのにしたり顔で「わたくしの朝はいっぱいの紅茶から始まる(キリッ!」「紅茶と男は初摘みに限る」

と、素直クールツッコミ待ちをする真砂子のお嬢さまぶりがスゴイ。
「チャイナマネーにやられチャイナ!」と、真面目な顔でダジャレを叫ぶ世界的大企業の現役女子高生二代目社長が祖父譲りの豪快さですごい!この時の役員達のピクトグラムではない白けた無表情がすごいな。

謎の縦ロール美少女戦士お嬢さまレズ(タチ)暗殺スナイパー元カノ幼馴染クールヤンデレストーカー知的アート系巨乳競泳水着富豪二代目社長ファザコンブラコン(CV堀江由衣)(状態:毒・呪い)(混沌・善)(スタンド名:エスメラルダ)(選ばれし世界の間違いを正す者候補)の女、夏芽真砂子!とか、真砂子って属性が完璧だな!というか、こってり過ぎる・・・。

序盤はただの謎の縦ロール美少女だったのに・・・。ももえサイズ並に属性がどんどん追加されて行く・・・。



真砂子も祖父と同じく、左の乳房に夏目家の家紋のタトゥーがあったらエロイよね!「はやくすりつぶさないと!はやくすりつぶさないと!」(素振り)たゆんたゆん


この、斜めっている真砂子の眼ざめのシーンのレイアウトが実に「夢オチの不安定さ」を醸し出していて、映像の原則的にも「輪る」感覚を出してて、上手いなー。
夢幻ループ繰り返しネタの夢オチで一番安定しているべき「目覚め」の所を一番不安定な「斜め・さかさま」で描いて繰り返すのとか、上手いわー。暗殺シーンのハーモニー演出の異化効果も面白い。油絵タッチの波とか。









ぷりそく! : 『輪るピングドラム』第16話…イカレちまったぜーッ!な究極のカオス回。ロリ真砂子かわいいよロリ真砂子
繰り返しだけど、祖父の暗殺シーンでの真砂子と祖父の方向性が左右に割り振られていて、視線がころころ変わる感じで面白い。



で、夢から目覚める真砂子のシーンが何回も斜めっているのがすごく不穏な感じで面白い。
暗殺も、毒殺、

吹き矢、

幼女のゴルフボール、

波動拳からのキングコブラ

など、どんどん現実離れした方法になっていくのがスゴイ!方法が変化しながら繰り返しつつ、攻撃の方向が毎回違っているのが、目に楽しい。


そして、最後はフグによる祖父の自爆死亡。

自爆からの、数年越しのマリオへの憑依!(真砂子の主観なので、憑依ではなく幻覚かもしれない)

憑依からの、

フグ食からの、


犬神家!


犬神家からの、眞悧コール!(すっごく美人ですよね、アホな理由で死にかけてるけど。食うなよ、捨てろよ)


(たぶん、マリオを操って祖父の人格を植え付けたりフグを食べさせたのは眞悧の薬の仕業だろう。だが、意味不明なギャグのせいではっきりとは明かされない)



眞悧コールからの、異次元列車空間に召喚!


わけがわからないよ・・・。


この冠葉は果たして、実際の冠葉なのか、眞悧が見せている映像なのか、真砂子の勝手な妄想なのか、まったくわからないな!しかも、眞悧も桃果と同じく世界線の書き換えをする能力があるのかもしれないし、どれが本当か全くわからないな・・・。他の演劇媒体と比べて、虚構性の高いアニメの特性をふんだんに生かした構成や作画です。



そして、また夢オチからの、冠葉の肖像画と彫像・・・。もうダメだこいつ。発狂可愛い。ていうか、マリオは常に瀕死で、しかも姉に突き飛ばされて池に犬神家ダイブしたのに、なんか元気になってるんですけど・・・。
なにそれ、わけ分かんない。


そして、三日三晩河豚の毒で意識不明だった夏芽真砂子が現実世界で目覚めたら庭に眞悧・・・。
やはり、眞悧の差し金っぽいけど。
しかし、真砂子がフグを食った時に左兵衛の海外の友人の兼光ダニエル真さんの演じる声がOFF台詞で聞こえるのは意味が分からないよ・・・。ダニエルまで時空を超えちゃったの???

オー!プレジデント!イッツデンジャラース!
っていうか、ダニエル何やってるんだ。

  • 狂人の必死さ

しかし、このような発狂した演出は一見してゲラゲラを笑えたのであるが、思い返すに、その笑いの奥に狂人特有の真剣さがあるのではなかろうかと、私は思うのである。
真砂子のシーンのキモは、発狂している偏執狂的ストーカーの真砂子が、同じ血を引く祖父の自分に似た行動を評して「祖父は人間的に破たんしていた」と主観的に述べる所である。真砂子も祖父も視聴者から見ると精神病者なのであるが、真砂子から見ると真砂子は狂っておらず、祖父が狂っているのである。これが狂人の論理である。
このような狂人による人間の評価における自家撞着、二重否定は、新世紀エヴァンゲリオンにも引用されたR.D.レインの著書に詳しい。

結ぼれ

結ぼれ

いや、狂人であろうと常人であろうと、それぞれの人々の主観は交わらないイマジナリーによって構成されているので、たがいに完璧に理解し合う事はないのである。輪るピングドラムはイリュージョンシーンの多用や、モブのピクトグラム等に代表される演出によって、「個人個人の主観がすれ違う」という事を何度も伝えている。


これは、また、ジャック・ラカンも述べる所である。

どうがんばっても言葉では現実そのものを語ることはできない。「言語は現実を語れない」のである。ところが同時に、人は「言語でしか現実を語れない」。
ゆえに人は、より的確な言葉を探したり、より多くの言葉を重ねていくことによって、少しでも現実に近いものを描き出そうと奮闘する。この誠実さは評価される。それでも、言語活動=現実となる瞬間はない。これが象徴界現実界が分かたれる一面である。


しかし人が事故的に現実を垣間見たり、現実に触れたりすることがある。その一形態が精神病である。

ジャック・ラカン - Wikipedia

精神分析学を学ぶ人のために

精神分析学を学ぶ人のために

世界の現実そのものの真実に直面した時、人は精神病となる。
ゆえに、言語と論理が象徴や常識によって安定している正常人よりも精神病者は現実に近く、世界に対して誠実な態度をとっているとも言える。それゆえ、真砂子は「世界の間違いを正す者」の候補に選ばれたのではないだろうか?
この世界は間違っている、というか、人間一人が理解できる大きさでは無いので、人間からは世界が狂っているように観測される。ゆえに、世界に直接かかわるものは精神病者となるのであり、精神病者こそが世界を取り戻すことができるのである!!!


などと、狂人論理を展開して見たが。このような夏芽真砂子の精神を描写する輪るピングドラムの16th STATIONは、夢野久作ドグラ・マグラに登場する九州大学の精神病棟に存在する「キチガイが自分はキチガイではないと証明するために製作したキチガイ的な芸術作品の陳列棚」に並んだ作品に似ている。真砂子が11話で冠葉に語った「人は嘘をつく」「描かれた物だけが真実」という理論と、彼女の作成した様々な芸術作品も、ドグラ・マグラの狂人の作品集のようである。(祖父もそのような所があったようだ)
狂人は真摯なのである。

その、常人や他の価値基準を持つ狂人から見れば、理解できない程の情熱による行動はキチガイのそれであり、まったくの無意味のように他人からは思われるが、同時に、それゆえにこそ真摯なのである。


この理屈が分からない者は精神病になる資格がない!この世界という精神病棟から退院しチャイナ!DIE!

世界の人間は一人残らず精神病者。
地球表面上は狂人の一大解放治療場・・・・・・。
ドグラ・マグラ

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

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このブログはピンク・フロイドの「狂気」を聞きながら書いております。10周目。
狂気 (30周年記念盤)(SACD)

  • 世界の間違いを正す者たちの暗躍

真砂子が食べたフグは、怪しげな薬を操る眞悧が夏芽マリオを通して送った物と思われる。つまり、眞悧は真砂子を臨死体験をさせて、運命の至る場所への紫色の列車の空間に誘うのが目的だったのだろう。


真砂子は、マリオを池に突き落とし、自らの命が絶えようとする時に「でも、もういいの。これで夏芽の呪いも・・・」と、彼女達姉弟の「死」を受け入れるようなことを眞悧への電話で言った。
しかし、その死に直面した時の真砂子は「お父様、ご覧になって。真砂子は立派にマリオさんを守り切りました」と言う。真砂子にとって、マリオを守る事はマリオを生き延びさせることではなく、殺してでも彼の純潔を保ち、夏目家の呪いから解放する事だったようである。狂っているが真砂子は一生懸命だ。
だが、真砂子はその死の前に、「でも、一言私に『愛している』と言ってほしかった・・・」「いいえ、わたくしは本当はおとうさまより・・・」と、本心をつぶやく。
夏芽家を出て行ったお父様と同じく夏目家の外のKIGAに所属している冠葉を愛しているという。ファザー・コンプレックスと祖父の夏芽家への憎しみが入り混じると同時に若者らしい若者同士の愛情を、真砂子は冠葉に向けているようだ。ただ、その感情は死の手前に行かないと発せられない本心だったのではないだろうか。だから、眞悧は真砂子にマリオを操りフグを食べさせ、死の淵に追いやった。そして、真砂子の心を揺さぶってから、自らの「世界の間違いを正す者」の陣営にスカウトしようとしたのではなかろうか。

眞悧は、機動戦士Zガンダムのパプティマス・シロッコのように「夏芽真砂子はまともだよ。ただ、依存心が強いだけの女なのだ。強がっているから、自分を裏切るような結果になる」と、思っているのかもしれない・・・。
幾原邦彦監督は逆襲のシャア友の会の人だしZガンダムの演出を手掛けた佐藤順一監督の弟子筋でもあるので、富野監督の系譜でもある。眞悧はシロッコのような暗躍キャラかもしれない・・・。色も似ているしね!
秘密結社のKIGAは一般大企業のPingroupの裏にある組織らしい。そして、16年前の地下鉄爆破事件で世界をピースしようとした高倉剣山、高倉千江美も所属していた。
今回の電車に出てきた冠葉は本物か、眞悧が真砂子に見せた幻覚かどうかわからないが、眞悧は冠葉も真砂子もKIGAの会の傘下に置いておきたいようだ。
幼い冠葉が、KIGAのロゴの入った服を着て真砂子の家に現れて「呪いを分かち合う」と言ったのだが、なぜ、冠葉は夏芽家の庭に居たのだろうか?

仮定だが、冠葉の両親の所属していたPingroupとNATSUMEホールディングスが競合しつつ同じくらいの規模の組織で、高倉家も夏芽家に匹敵するほどの家柄で、夏芽家とは親しかったのかもしれない。冠葉も御曹司だったのかもしれない。夏芽の執事の連雀も「冠葉様」って呼んでたし、冠葉は偉いのかも。それとも、真砂子の思い人だから様付けなのかな?連雀は祖父の代からの夏芽の人間だけど、真砂子が冠葉を愛する事は認めているんだよな。うーん。
で、眞悧が冠葉の高倉家のピングループと、夏芽ホールディングスを押さえたら日本を征服できる、と考えて、今回真砂子にちょっかいを出したのかな?
真砂子もKIGAのマークのパチンコを操るし、そこら辺はまだ描かれていないグループの交流があったのかも。


シラセ「スパイではないのですか?」
眞悧シロッコ「それこそ、通俗的な想像だ。見ているがいい、KIGAにとっては、良い世界を取り戻す者になる……」


しかし、今回のラストで目覚めた真砂子は庭の眞悧を見て、「わたくしはその列車には乗らない」と言った。真砂子の意思は固い。


陽毬も眞悧にたぶらかされるのか!


プリンセス・オブ・ザ・クリスタルも冠葉に「世界を取り戻せ」と言ったが、誰が奪い、誰から誰に取り戻そうとしているのか?

  • 重い冠葉

冠葉も陽毬のお見舞いに重箱弁当を持ってきたーっ!!!
重い!想いが重い重箱弁当!

自分で「貰ったら重い」と言った重箱弁当をわざわざ「晶馬に作らせて」持ってきたーっ!
冠葉も無自覚に重いですね!陽毬に対して!真砂子と同じ事をしている!
自分を愛しているストーカーにされたら嫌な事を、自分が愛している妹に対してやっているよ!
そして、眞悧の悪口を言って、陽毬に「そんな冠ちゃんなんか、キライ!」って言われて、重箱弁当は食べてもらえません!
そして冠葉は硬直・・・。冠葉はこないだプリクリに「あれは初恋のような物」って言われたから、ちょっと調子こいてたのかな。その後、陽毬を蘇らせたのは冠葉では無くて眞悧なので、嫉妬してるんだね。冠葉がだんだんめんどくさい事になってきた・・・。
真砂子もめんどくさいので、冠葉とお似合いですね!
真砂子は連雀を通して冠葉の新しい女を調査させたり、手切れ金を渡して別れさせたりしているようだ。まだ冠葉は見えない所で他の女と付き合ってたのか・・・そして別れていたのか・・・。視聴者が見てない冠葉の恋愛まで操作する真砂子のスト―キング能力すごいな。

  • 陽毬はどこまで自覚的?

眞悧に「君ももう、大人じゃないか」と言われた陽毬。眞悧はシロッコとかシャアみたいな事を言うね。
それで、眞悧をいい人と言い、「冠ちゃんはキライ!」と言って袖にしちゃう陽毬である。どこまで自覚的に女として男たちに対して行動しているのかな?それとも、男女の関係だと思っているのは冠葉だけで、陽毬は兄を男として見ていないのかな???
マフラーあげないしね。


それと同時に、
プリクリ様は遠くから盗撮している連雀を見抜いてイリュージョンイマジン世界に引き込んで生存戦略してたりする。
んで、「きっと何物にもなれないお前さんに告げる!」
「一句!」「こそこそと 人のこと隠し撮りしやがって」
と、言った。「人のこと」というのは、自分=陽毬=プリクリ、という同一性なのかな?それとも、陽毬の事を人の事と言っているのかな?
プリクリと陽毬はどこまで同一人物なのかな?ペンギン帽子は陽毬が持っていない時にも突然現れたりしているからなあ。でも、苹果に投げられた時はどっか行っちゃったし、わかんねー。



しかし、プリクリかわいいし、ユーモアがあるなあ。「お前さん」とか、微妙に言葉遣いが昭和っぽいぞ。

  • 晶馬と苹果の相対的正気

相対的に狂気の薄まる苹果である。
脳みそドぐされゲロ豚ビッチ娘なのに。

892 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2011/10/28(金) 02:31:56.86 ID:OIRXVaRy0
ストーカー宣言したりんごちゃんとされちゃった弟が癒し
それ以外はイカれ回ちまったぜふう


937 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2011/10/28(金) 02:35:07.64 id:nINxjyzV0
りんごと晶馬は周りがどんどん狂っていくなかで、二人だけ正気なのが重要なんですよ

いや、正気じゃないだろ。周りが全員狂っているので、比較的安定した二人が正気に見えるだけで。
あと、このシーンは絵の演出としても電車のレイアウトがほぼ真横だし、最初の俯瞰も説明的俯瞰なので、安定して見える。声も静かな感じだしね。
しかし、「私は晶馬君のストーカーだから。運命を変えてみせる」って言う苹果の台詞もかなりのクレイジーである。
ていうか、苹果の恋愛=ストーキングなの?どういう告白だよ・・・。まあ、晶馬は前回の後、苹果とゆりと旅館で過ごしたから、仲良くなったのかもしれんけど・・・。あのあとどうなったんだろうね?

このレイアウトを見ると、苹果の側に空白があるのは、苹果の方が占める上手の領域が大きく、晶馬に対して積極的なのは苹果の方って言う感じですね。

  • 山晶の重要性

っていうか、この電車に山下がいねえ!
13話で、晶馬が苹果に自分たちの両親の起こした事件の事を伝えて、14話で晶馬が苹果を無視するっていう風になった訳じゃないですか。晶馬は人間不信だから世界中の人が灰色の棒人間ピクトグラムに見えているわけじゃないですか!でも、15話で山下が偶然晶馬を二人っきりの温泉旅行に誘ったから、晶馬は捕らわれの苹果と出会う事ができたわけじゃないですか!
山下は顔が無いけど晶馬にとっては唯一世界に色のついた人間の友人という事じゃないですか!(多蕗とか、メインキャストを除いて)
だから、山下洋介は大事なんですよ!山下が仲良くしてくれていたから晶馬は前回、苹果の着信に応えようというつもりになった訳じゃないですか。目立たないけどいつも変わらず晶馬に寄り添ってくれている山下がいるから、晶馬は人間不信の度合いをちょっと弱めて苹果にも応える余裕が生まれたわけじゃん!
つまり、山下は主人公にとってGenjiの惟光、おにいさまへ・・・の智子さん、エースをねらえ!のマキ、ベルサイユのばらのアンドレのポジションなんですよ!(苹果のイリュージョンでは、晶馬がアンドレのように多蕗フェルゼン王子にくっついていたけど)


で、今回山下がいないと、またこのカップルは、特に晶馬がテンションを下げて「やっぱり別れよう。それが運命だよ」とかほざきます。
このカップルは山下がキューピットになってあげないとダメ!!!!
最初に苹果を見初めたのも山下だったしね!!!!
山下は苹果の友だちと合コンを主催するべき!


そして、山下はキューピッドになった後はクールに去るぜ。
そんな切ない山晶って、良いよね・・・。
山晶 (やましょう)とは【ピクシブ百科事典】

山晶で検索したら、pixvの山晶タグの次に私のブログが出る。オレのイチオシカップルは兄×妹なので、冠陽が一番近い。でも、やっぱり俺は俺自身が妹とチュッチュしたいので、あんまり冠葉は要らない。そこで、山晶ですよ。私はナルシストなので、兄妹萌えなのも、自分に似た存在を愛するパラドクスという萌え属性なのね。そこで、冠晶になっても良いんだけど、正直、冠葉と晶馬は双子だけど、むしろ似てない双子で、陰と陽じゃないですか。そこで、顔の見えない山下ですよ。山下を「晶馬の心が作り出した想像上の顔の無い男友達」と仮定すると、冠葉よりも晶馬に近い分身って事になるじゃないですかーっ!!自己愛の繭!!萌える!
山下は晶馬の抑圧された思春期の男の子の性欲の具現化したペルソナなんだよ!

ペルソナ能力は好きな女の子の泊まっている旅館に行って、レズファックを盗聴する事だよ!
最終回ではおそらく、晶馬が山下に「お前は俺だったんだな・・・」って言って抱きしめて、自分のペルソナにするよ!

  • 父性の連鎖の物語?母性は?

で、意外にも長々と書いてきたこの16話ブログだが、この項目が最後。
えーと、真砂子も父親や祖父に執着しているんだね。という。そして、父親と同じように家族を守ろうとしたり、祖父の呪いから出ていったりしたがる。父親と同じように夏芽家の外の冠葉に惹かれる。
まとめると、
高倉冠葉は高倉剣山から家族を守る事を教わり、それを順守するために父と同じようにKIGAの組織に入っている。
晶馬は両親の起こした事件から、罪の意識をすりこまれて他人とはかかわりを深くしない人間になった。
そして、二人は陽毬に執着している。
荻野目苹果は父親の家族を取り戻そうとあがいていた。(しかし、運命日記のピングドラムを手に入れようとして近づいてきた晶馬へのストーキング恋愛に乗り換えることで解消した)
ゆりは父親に改造されていた。(しかし、それは桃果の運命日記によって解消した)


陽毬は母親と口論をして怪我をさせたことで心に傷を負い、両親と友人を失った後、引きこもりになって病気になった。(眞悧と出会ってから変わり始めた?)


陽毬以外の女性陣は、桃果の日記や高倉兄弟や眞悧などの男との関わりで親からの影響を断ち切ったように見える。
一番はやくふっ切ったのは、今のところ苹果っぽいけど。まあ、苹果の親父は単に離婚しただけだからなあ。小物なのかも。
女性にとっての母親は、ほとんど日常なのかな。苹果のママはカレーの日もテキトーだし。


あと、このメインキャストのほとんどが父親に捨てられているという事が面白い。自分を捨てた父と同じような行動をしているのね。しかも、その父親に似た行動も父親そのものではなく、父親自身は家族を捨てて自分の人生を生きている。残された子供たちは父親の残した父親の父親としての一部分を見て、その虚像をトレースしてるのかな。


夏芽の母と陽毬の母の再登場が期待される。


幾原邦彦監督の漫画のノケモノと花嫁でも、ヒロインの父親の世代の物語が描かれたりしている。

ノケモノと花嫁 THE MANGA ~第一巻~

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そして、その利己的な父親たちに子供たちが愛されず、愛してもらおうとしたり反逆したりして振り回されるのが似ている。父親の負の側面の影が大きいのは、少女漫画的であり、萌えアニメには少ない。男の子向けの物語の父親は「倒すべき壁」だったりするし。だが、少女漫画では父親は「自分に理不尽な状況を強いる存在」として設定されるっぽい。
のかなー????


虐待の連鎖、とかの話だと、不在の父親に代わって家を支配する母親(とその間男)の存在が大きいような話が多いけど、ピングドラムでは父親の方が影が濃いよね。
高倉千江美(井上喜久子)はどうなるのか・・・。


そして、輪るピングドラムで一番母性的なのは荻野目桃果だったりする。

keixxx 高橋慶
ゆりさんが桃果を好きっていうのは、桃果のすごく大きな愛っぽい母性っぽいものに抱かれて安心って言う感じがするのね。強い女性だけどそればかりではないし、もし桃果と(桃果は女性が好きではないけれど)そうなるとしたら、抱きあうっていうイメージがすごくあるので。 #penguindrum
https://twitter.com/#!/keixxx/status/127852703190757377

小説版ピングドラムの作者の高橋さんがこういう事を言う。

輪るピングドラム 中

輪るピングドラム 中

桃果のグレートマザーぶりはすごいよね。小学生のまま消えたのにね。
全部を肯定して、子供も肯定する母親だよね。でも、汚いものは世界に要らないから消すよね。ゆりの父とか。
父親は世界の一部の家族を守るために外部と戦うのかな。そんで、外に出て行くのかな。
あ、そしたら、16年前に消えてしまった桃果も子供たちをおいていってしまったっていう事かもしれん。眞悧も捨てられたっぽいし。
多蕗は両親との葛藤はなさそうだが、多蕗も桃果の母性的な所に惹かれていたのかもしれん。そして、新OPでは桃果の靴に口づけを。


それから、桃果は母性と同時に「女」でもある気がするんだよなー。子供たちをあっさり捨てる所とか。そして、少女でもある。
ノケモノと花嫁のヒツジもだけど、花嫁であると同時に「受精している母親」でもあるんだよなー。
女の子は母親であり女でもあるのかなー。そこらへんは人間としての部分と役割としての部分が生物的に絡まってるからかあな。男の場合は父親も個人的関係も、役割として切り離されてるのかなー。


あと、陽毬も「妹」であり「女」でもあるって感じだ。


こーいう男女論は難しいから、こんがらがってきた。


家族を作ることがテーマらしいので、親の因縁を払って新しいカップルを作るというのがセオリーだけど、ゆりと多蕗のカップルが桃果を取り戻すための仮面夫婦だったり、晶馬と苹果、冠葉と真砂子、陽毬と眞悧(?)も、桃果や両親同士の関係があったりしそうだ。特に、ピングドラムの宿る運命日記を作った桃果の存在感があり、カップリングもその運命に導かれている様子。完璧に因縁から自由ではなさそう。
どうなんだろう。
そして、桃果も日記を使って運命の乗り換えをすると、誰かから罰を受けるのだ。それが運命の女神さま?うーん。


んで、今回、真砂子は桃果に近い眞悧の誘いを断ったので、母性を拒否する戦乙女(Vガンダムのカテジナさん)のポジションになる決意をしたのかな。真砂子は一人で戦うのかな?


ゆりは父のダビデ像のペニスを切断するような過去改変を桃果にしてもらってレズになったけど、

真砂子は祖父のペニスのようなビルを手に入れたよな。
ここら辺はフロイト的ですね。

プロデューサー「『世界のはてとは何か』と以前から幾原監督に聞いていた。すると一度答えてくれたのが・・・

 

幾原「裸で宇宙にいたとする

   そのまま大気圏に突入するとしよう

   そうしたら君のアソコは大変な事になるだろう?

   そういうことだよ」
「上半身裸で赤いスポーツカーに乗って大気圏突入するのは世界の果てっぽい!」
ピングドラムユースト! - さめたパスタとぬるいコーラ

アソコってすごいですね!!!!

  • オマケ連雀

タマネギ部隊。

祖父の代から使えている連雀が若々しいので、疑問に思っていたが、パタリロ!のタマネギ部隊のように複数いるという意見を聞いた。髪を解いて眼鏡を取ったら美形。エロい!同性愛!
連雀をいじめるプリクリ様がパタリロみたいですね。夏芽真砂子も金持ちだからパタリロですね。

冠葉がバンコランで、晶馬がマライヒですかー!キャーッ!

  • イカレちまった歌

↑これは原曲。
橋本由香利さんの声優のハッキリとしつつ力が抜けるような声を使った曲は輪るピングドラム とか絶望先生の捉え所のない作風に合ってる。
橋本由香利さんが作曲してる曲が多い絶望先生のアルバムを聞く。絶世美人、デッド・ラインダンス、デス!声優アイドル昭和歌謡曲だなあー

絶望大殺界

絶望大殺界

輪るピングドラム キャラクターソングアルバム

輪るピングドラム キャラクターソングアルバム

  • 小ネタが多い

今回は動きも面白いけど、台詞の小ネタもアホみたいに多いなー。
燃えている日記が「女優を甘く見ないことね」って時籠ゆりさんの声で喋る。「女優」って、AV嬢とAV女優の違いみたいなものか?
祖父と孫娘の「チャイナマネーにやられチャイナ!」という遺伝子のダジャレ呪いとか・・・。
海外の友人もふざけているけど、フグをさばく時に
「フグを他人に捌かせちゃあ、ふくれっ面にもなろうってもんさぁー。フグだけにな!」という夏目兵衛とか・・・。夏芽左兵衛役の糸博さんは78歳にもなって何をやってるんですかって感じでしたね。自ら三角木馬ロデオマシーンに耐えるとか・・・。
ピングドラムの木曜日の夜のUST番組「こっそりピングドラム」で渡瀬眞悧役の小泉豊さんも今回の放送前に「僕の好きな役者さんが出ます」って言ってたけど、糸博さんの事かな?それとも連雀の中原麻衣さん?ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破の英語パートなどで有名で、近年は表現規制問題にもよく言及をしている翻訳家の兼光ダニエル真さん(海外の友人役)?

ホント、このオッサン達は何やってるんだろう。


連雀とプリンセス・オブ・ザ・クリスタルの一句合戦とか、意味もなく脱いで喘いで胸を反らせてアンアン言う連雀とか笑えた。
「そう、口論を。それはいい兆候ね、ってそれはさっき聞いたわよ」という真砂子のノリツッコミとか。
「狼は生きろ、豚は死ね!」っていう真砂子の「白昼の死角」とか石原慎太郎の戯曲とかベン・トーみたいな一言ネタ・・・。

白昼の死角 (光文社文庫)

白昼の死角 (光文社文庫)

狼生きろ豚は死ね・幻影の城 (1963年)

狼生きろ豚は死ね・幻影の城 (1963年)

これ、脚本段階のネタなのか、絵コンテ演出段階のネタなのか、アフレコのレベルのアドリブなのか・・・。色々な所から面白くしようっていう意志を感じますね!
しかし、メイド長執事の連雀のエロシーンは萌える!エロい!中原麻衣だし!舞HiME!

  • オープニングの小ネタ

冠葉だけ、走る方向が晶馬と陽毬と違うんだけど、晶馬は上半身と下半身の向きが一致していない。
さて。

ノルニル・少年よ我に帰れ

ノルニル・少年よ我に帰れ