玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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ガンダムビルドファイターズ6戦う理由・戦いの定義

ガンプラガンダムでも兵器でもない、というラルさんのセリフと、ロボットではできなさそうな派手なブチ壊し合いのバトルシーンの映像がかみ合っていて上手いなーって思いました。実際の兵器としては全然バランスが悪い過当武装だけど、アニメ的には面白いですね。
相変わらず墨入れと輪郭線の区別はない絵柄だし質感は表現できてるんだかいないんだかよくわからん面もあるが、前提知識というかガンプラに対するこだわりを抜いて見ると、迫力があって面白いアニメの動きで面白いと思います。見栄もちゃんと印象的に切ってるし。
やっぱり、ガンダムが好きなスタッフやアニメーターが作ってるんだなーって思っていいです。まあ、それはオリジナリティの欠如かもしれないけど、ガンプラって言うすでにあるホビーとガンダムって言うアニメを融合させて、逆に他に無い者になってるのかもしれん。
ビルドストライクガンダムとザクアメイジングのダブルノックアウトは0083のGP01とGP02のオマージュですね。いろんなガンダムのオマージュ要素がさりげなくあっていい。

また、アニメ一話では簡単だった制作描写も、素人の委員長のゆっくりした上達に合わせて、コンプレッサーの換気の大事さとかエアブラシの並行吹きの芝居とかの描写がちょっとずつ増えて行って、簡単なホビーアニメと見せかけて間口を広くスタートしたけど、模型作りという趣味の奥深さも少しずつ紹介していて、色んなレベルのガンプラファンにも共感しやすいですね。
あと、なんか実際のガンダムプラモデル文化とも違って、学校無期限休学とか三代目襲名とか謎の組織の女とか、謎の異世界とか、ボーグ魔法級の発光とか、キッズホビーアニメらしいホビー中心で人生設計が変わる狂気の世界観の価値観もあって、ドラマとしても面白そうですね。どこにでもいるフェリーニとラルさんとアランの謎もカブトボーグ並みの不条理アニメとしての熱気があっていい。
委員長のチナちゃんもガンプラ趣味で女の子の気持ちを考えるのが下手なオタクのセイくんに対して超チョロく好きになっていくというのもホビーアニメ中心主義で面白い世界観。
その狂気常識に対して「戦争ではなく遊びだからこそ本気に成れるんだ!」というまた別の狂気趣味をぶつけてLBXやイナズマイレブンとかロックンゲームボーイなどのホビーから戦争に発展していくアニメとはまた別のコンビネーションになってるのが面白いな。
かと言って、ギャグというわけではなく、アクション作画のノリの良さとか、過去のガンダム作品の殺陣をうまく引用してアレンジしてる演出はあくまで本気でバカをやってる感じで、面白いですねー。


あと、木村昴さんの演技がジャイアンと高倉冠葉の中間のマッチョイケメンという感じで面白い。


しかし、一番色気があるのがリンコママのジーンズの尻と次回予告の水着巨乳とか、ほんと黒田洋介さんの年上好きはどうしようもないな。ラルさんと絶対不倫してるし。
委員長は本当にすぐにセイを好きになっててチョロいなー。でも、ガンプラがモテる趣味ではないって言う世界観でもある。委員長も地味子だし他の同級生みたいにハデにおしゃれしてクラスのイケメンと恋愛するのはしんどいけど、スクールカースト的に同じくらいの地味な文科系男子だったら好きになってくれるかなー、という恋愛策士的な女子中学生の事情を考えると、少女マンガ的な内向的な心理描写の見方もできますね。

文系男子の恋愛説明書

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ビルドガンダムマークツー、「アニメ設定では旧来の素材が使われていたけど、僕のは最新の素材」って、一念戦争からアナザー黒歴史ガンダムとか、∀ガンダムまで全然規格も動力原理も違うガンプラが入り混じるガンプラバトルで新素材って言うのは、なんかセイの狂気を感じる。でも本当に最新のカーボンナノチューブとか自動車のバンパー用の超高耐衝撃性コーポリマー樹脂とかを使ってるのかもしれないな…。そう考えるとやっぱり狂気を感じる。
MAX WORKS (ホビージャパンMOOK112)

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ブッピガン!
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