玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

無敵鋼人ダイターン3第20話 コロスは殺せない

脚本:荒木芳久 絵コンテ:斧谷稔 演出:小鹿英吉 作画監督:重塚我子(湖川友謙ペンネーム)
湖川煽りのコロスがチャーミングで後のハルル・アジバ様みたいでよかった。


Gレコまでに沢山富野アニメの感想を上げなければいけないという僕だが、今回は名作との呼び声が高い割に、意外と語りたいと思う所が少なくてあっさりした印象。サブタイトルで「殺せない」と明記しているので決着はつかないのだ。
というか、作中でギャリソン時田が語るように「万丈様に会いたかっただけでしょう」と言う感じの顔見せ的な面が強く、あまりドラマ的に決定だという感じではなかった。全39話の折り返し点でコロスと万丈の初対面だが、二人のドラマがやっと始まったばかりと言う感じ。


とりあえず、いつものように名無し・A・一郎さんのホームページのあらすじ。
http://higecom.web.fc2.com/nichirin/story/story20.html


ほぼ、付け足すことはない。


ただ、やはりジェンダー的な臭いは感じた。
敵の罠だと知っていても飛び込む万丈は男らしい。ビューティ、レイカの二人の女性アシスタントがコロスに人質になっても攻撃の手を緩めない戦士としての万丈も男らしい。
同時に、その万丈を命がけで信頼する女性二人の力強さも女性の強かさを感じさせる。
女性型メガボーグのコロスは片手でビューティーの神をつかんで何度も床にたたきつけて顔を潰そうとする、またコロスはレイカを緊縛したりする。富野コンテらしくSM風味はあるのだが、女性同士のえげつない戦いはかなり子供向けアニメとしてはショッキングかもしれない。
そして、万丈を信じられるから命がけで戦えるし、万丈を抜きにしてもメガノイドは許せないというレイカにコロスは怖れを抱き、人質のレイカを放出してワープする。
その、コロスについてレイカは「ドン・ザウサーに縛られた哀しげな瞳の女性だった」と語る。
万丈と美女アシスタントには明らかに仲間意識や目的意識を超えた男女のつながりがあり、それは恋愛以上に命すら懸けられる覚悟だと示された。
対して、メガノイドのドンは沈黙し、彼を代弁するコロスはコマンダーたちに恐怖政治で指揮をするがコマンダーはいつも反乱して連帯しない。この組織のまとまりの差は何故なんだろうか?コロスとドンの間には男女の関係はあるのだろうか?


今まではコマンダーが一話完結でロボットプロレスをしているのがメインだったが、コロスと言う微妙なキャラクターが本格的に物語に介入してくるのか?と言った予感を感じさせるにとどめて、今回は終わる。
なぜ、コロスは哀しみをたたえているのか。ドンとコロス、そしてその部下たちの関係とはどんなものなのか?
疑問の予兆を提起しつつ、破嵐万丈は夕日に向かってコーヒーを飲んで一服するのだった。