過労で精神的にかなり傷ついた僕は仕事を辞めて1か月以上寝てばかりいたが、心の栄養を取るためにガンダムを見た。特に2話には感想はないと思ったけど、思いついたので書く。本調子ではないのでほとんど箇条書きで。
今回のサブタイトルのガンダム破壊命令は「サイド7に残っているガンダムやガンキャノン、ガンタンクの部品をスーパーナパームで焼け」と言うブライトの命令。
敵が言いそうな命令だけど、シャアはこの時点で鹵獲を狙っていた。フェイクのようなサブタイトル。
- 破壊の物理と心理
宇宙の戦争で破片はめっちゃ怖い。減速しない。パオロ艦長は全身に破片を受けて重傷。
ホワイトベースの正規のクルーは死亡、重症多数。
破壊される人間。
破壊の隙間を何とか逃げてきたカイ・シデンの態度に腹を立てたセイラが「それでも男ですか、軟弱者!あなたみたいな人、サイド7に一人で残っているといいんです」と「お前なんか破壊されてしまえ」という。
ひどい。さすがシャアのいもうと。血筋は争えない。
破壊された街をセイラとフラウが生存者を探して車で巡回する。日常と思い出が破壊されたことを回想して涙ぐみながら「残っている人はいませんか!」と声を振り絞るフラウ。割とすぐに「生存者はなし…」と見切りをつける。ホント酷い女だ。フラウと違って流れてきたセイラはサイド7には愛着がないのだろうか。まあ、セイラさんはほとんどシャア以外に何も愛着を持たない女だが。そこでシャアと出会う。
シャアはアルテイシアに似ていると気付く。マスクを外す。互いに兄妹ではと言う気持ちを抱く。しかしシャアはセイラを蹴り、逃げる。人間関係の破壊か?「アルテイシアにしては強すぎる」、と思うシャア。離れていた年月は思い出も破壊する。人が変わって成長することも破壊なのだろうか。
サイド7に潜入したシャアにライフルを向けるハヤトやブライト。カメラが破壊される。どうでもいいけどハヤトの方がアムロより人間に銃口を向けることにためらいがないのな。柔道やってたからか?
人間は簡単に破壊されるが、しかし、大けがをしている連邦軍の軍人がハヤトやミライ・ヤシマやセイラ・マスに操艦のやり方を教えていく。人体は破壊されても情報は伝達されるということ?
また、スーパーナパームの長時間高温と思われるものでV作戦の情報は機械と伴に破壊される。
脱出するシャアたちをビームライフルで破壊することにためらうアムロ。しかし、相手がザクなら人間じゃないんだ。
シャアのザクと果敢に渡り合うアムロ。20世紀の戦車の主砲とほぼ同じ威力を持つと言われるザクマシンガンを全身に浴びても傷一つないガンダム。破壊されないガンダム。簡単に破壊される人間との物理的対比。
アムロはスレンダーのザクのコックピットとエンジンをビーム・ライフルで打ち抜いて破壊。核爆発が起こる。一撃で撃破されることにシャアは戦慄し、逃げかえる。
何を破壊し、何を破壊してはいけないのか。何が破壊されやすく、何が破壊されないのか。
ガンダムは破壊されず、破壊する。すごい。
それの修理点検と操縦をブライトに任されるアムロは、しかし無敵のパイロットとは言えない。まだ、機械好きの少年だ。それをブライトに叱責される。無敵のガンダムで敵を破壊したのに褒められず、戦いを有効にやれと怒られる。
ロボットプロレスとしての気持ちよさを折ってくるブライト。破壊が非効率だというのだ。
(また、ブライトは第1話でテム・レイの息子のアムロの写真を見ているので、行方不明のテムの代わりに自分が疑似的な親をやらなくては、などと思って気負っているのかもしれない。また、ブライト自身もホワイトベースの全員もガンダムが破壊されたら即、死なのである。必死だ)
このように「破壊」とか、いくつかのキーワードで心理的、物理的、効率的な障壁なりパラメーターを考えながらアニメを見るのも楽しいと思います。
(記事を書くのに要した時間50分)
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