玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

当サイトはGoogleアドセンス、グーグルアナリティクス、Amazonアソシエイトを利用しています

映像の原則

映像の原則―ビギナーからプロまでのコンテ主義 (キネ旬ムック)を読んでいて、自分が常日頃漠然と思っていることを富野由悠季氏が明文化していてくれるのを見るとうれしいですね。
しかし、買ってからもう半年以上経つが、半分くらいしか読めていないのは教えてください。富野ですに出てきた斎藤孝先生の三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)を使って読んでいるからです。
トミノの文章は主観的に重要な緑色を引くところが多いので楽しい。
そういう風に解析していくと、富野語の文体が独特なのは、御大の文章が下手というよりは根本的に日本語と言語基体が異なっているためではないかと思うのですよ。
*1
なんか、言葉遣いが数学的です。かなりロジカルな接続詞を使っている印象です。*2
しかし、内容は映像技術の教科書でありながら、いきなりおハゲ様の一人語り部分が混在したりしているのでなんとも珍しいものになってるよなあ。
それはアニメの技術のパイオニアだからこそ自分の経験と技術が不可分というわけですかねえ萌え。
そんな折に、
シャア専用ブログから孫引き

 「映像の原則」重版
 http://anime.2ch.net/test/read.cgi/x3/1116243484/733
   733 :通常の名無しさんの3倍:2005/06/15(水) 23:37:17 ID:???
   書店員です。『映像の原則』着実に売れてます。

   御大本人に重版の知らせが行った時には
   「当然だ」「重版になることははじめから分かってた」で、
   自ら大量の赤を入れ、ほとんど改稿状態、
   担当編集さんはどえらい目に逢ったのだそうです。

改稿かよ。
えーどうしよう。
僕の持ってる分では、割と「現段階では私にはなんともいえません」
という表現が(教科書なのに)多々あったのですが、そこが変わるのかなあ。うーん。しかし、私は遅読だからなあ。
というか、私は映像職につく気はさらさらなく、富野アニメをより面白がるために読んでるだけだからなあ。

*1:もちろん、富野いわく虐げられているから編集者がちゃんと校正してくれないという部分もあると思う。

*2:でも、すべからくとかの個々の単語の使い方は間違っていたりする。