あらすじ
http://www.sepia.dti.ne.jp/stillness/ideon/story/television21.html
イデはほんと、ひどいよな。
今回は、ソロシップたちは宇宙の果てにイデを捨てに行く事を決意し、敵方も戦力を喪失したので本国にせめてもの資料を持ち帰らんと、互いに別方向にワープをしました。
が、イデが時空を歪めて遭遇させ、戦わせる事に。
逆襲のシャアのララァを思い出した。
「私はあなたたちを見たいだけ。永遠にあなたたちの間にいたいの」
あるいは、オルファンとか。
エヴァンゲリオンは碇シンジの母親で、イデは他人だ、と書いたわけだが。
こういうイデの振る舞いを見ると、イデは二つの地球人の始祖であり、親なのか、という気もしてきた。
イデは、宇宙開闢からずっと、子ども達とはなれていた親である。
自らの愚かさゆえに宇宙を一度滅ぼし、新たに歴史を繰り返すために子ども達に肉を持たせた神である。
で、あるのならば、
二つの子どもと再会することが出来たのなら、子ども達が自分の目の前で殺しあう事に成ろうとも、その生命の躍動を嬉しく見るものなのか？
輪廻そのものといえるイデの前では個体の死すらもエネルギーの舞踏・・・。
というのは、僕のキリスト教史観の投影なので、イデの本質かどうかは謎です。
キリストが現代に甦ったとしたら、とりあえずみんなが元気な事を喜ぶだろうねえ。
まあ、それはそれとして。
イデは力をもってして人間に関わるが、力のみであり、それは対話にはならず、翻弄されてしまうだけなんだよなあ。
いや、イデは子どもに執着しているのだろうが、あまりにも自分が大きすぎるからhttp://d.hatena.ne.jp/kotohogi_k/20080228/p5
なのかなあ。
パワーが上がりすぎるとイデオンは分離してしまう。
イデオンは人類補完計画的な一つの神ではなく、やはり、小さな細胞が集まったものか？
エンジェル・ハイロゥのサイキッカーの成れの果て？
イデはモノを思うに、モノを思うにはあらず。
夢遊意識を統合する電話交換局に過ぎないのか！
イデも混乱しているのか。
そういうアダルトチルドレン的でSM的な親子、神と人の関係もありつつ、
イデオンに殺されかけるハルルをギリギリまで放置して、ようやく助ける新キャラ・ダラム・ズバもSM的だ。
っていうか、タシロ・ヴァゴとファラ・グリフォンの関係にも似ている。
そうかー。おトミさんは本当に好きなのねー。
一応、身分的にはハングの武人のハルル・アジバが科学アカデミーオーメ財団の実働部隊長であるダラム・ズバよりは高いようだが。
現段階では、過去の恋愛は匂わせるのみ。
ハルルはなんとか男と平等以上の力を持とうとしているが、それをダラムのような男に屈服させられるのも快感とするようで、何というか、富野だなあ。どこで覚えたの？
仕事のしすぎて、靴下が臭いとか言う描写がある。
生い。
発動編でもないのに接近砲撃や白兵戦になってしまうのは、生々しい。
自分を逃がすために部下を捨て駒にしながら、「戦死公報は二階級特進にしてやる」というハルルは、捨て駒には知らせず、他の部下と自分を納得させるため。
イデオンよりも大きい新型重機動メカのガンガ・ルブがカッコよすぎる。
いやさぁ、スパロボで見たときは古臭いデザインなんて馬鹿にしてたさ。がね、いやぁアニメで見ると推進機関のレイアウトや変形機構が味わい深いって感動したぁ・・・
富野ラフ凄すぎる。
ところで、ギジェは失敗続きで辺境の宇宙のどこかで捨てられたのだが、どういうルートでダラムに拾われたのだろうか？
政治的にも、物理的にも。
