玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

当サイトはGoogleアドセンス、グーグルアナリティクス、Amazonアソシエイトを利用しています

北野武のDolls ドールズ

やはり、感情移入を拒む映画。
展開もそうだし、撮り方もシンメトリーでチョイ下手よりとか、人形浄瑠璃のロングにおっさんの顔をポンと置いたりしてサメさせたり。っていう。
漫才師として、笑いや感情を操作するって言うことに対してシニカルに構えている人が自分の内面で自然に見えるように描いたら、共感を拒絶するようになるんだろうかとか。
それとも、それも計算なんだろうか、とか。
カメラマンと久石穣の力技なんだろうか?でも、編集もビートたけしがやってるんだよなー。トリミングとかも?
やくざが好きって言うよりは、手っ取り早く小規模に殺すにはヤクザがちょうどいいって言う寄生獣後藤理論?
人形浄瑠璃に喩えてドールズなんだけども、たしかに、昔はそういう心中物とか不幸をエンタメとして消費するって言うのが流行だったから、客観的に他人の不幸を消費する方が良いのか?
あ、でも、心中物って言うのは「観客は死なないけど死んだつもりになって、見終わって生き返るカタルシスの浄化作用」ってのもあるから、むしろソレも客観視させるのは消費を拒否するって言うことか?
とかなんとか。
まー、ハッキリとした意味はあんまりたけしの映画見てないから知らんしわからんが。
そういうとり方も、漫然とバストアップで話を進めて、美形のアップでアクセント。
っていうよりは、きれいな絵を見てるだけで退屈はしなかったか。オチは予想しやすかったが。
やっぱり絵画に近いアートなのかなーとか思った。