玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士ガンダム第14話 時間よ、とまれ に見るホウレンソウ

機動戦士ガンダムの1日1話配信は欠かさず見ています。

Dead or Dying org—ª‚µ‚Ä‚cD‚nD‚cD‚nD


ということで、上記リンクから動画プレイヤーの置いてあるページに飛べます。見よう!機動戦士ガンダム

ガンダムを読む - 未来私考

ブログのやる気がないと言っておきながら、やはりガンダムは神なのでブログを書きたくなれば書く。
そういうものだ。
ちなみに、囚人022さんが「テレビ版が神と決めつけるのはどうかと思う」とおっしゃっていますが。
私も先日、劇場版ガンダム3部作を新宿ピカデリーのリバイバル上映で見たら、軽く失禁するほど面白すぎたので、劇場版も神です。劇場は圧倒されるので宗教体験を起こしやすいですね。
Zガンダムの時は腰を抜かしましたし。


で、表題のホウレンソウですが、富野アニメはホウレンソウの描写が徹底しています。
逆に、富野監督以外の人が作ったガンダムは、ガンダムW0080や0083など、ホウレンソウをしないことで格好を付けたり、悲劇性を増したり、話を動かしたりしています。
ガンダムはコミュニケーションの話で、富野監督はコミュニケーションを描こうとして、その結果として「再会、母よ」のようなディスコミュニケーションを描いてもいます。分かりあいたいのに、わかりあえない。
しかし、コミュニケーションのないところにディスコミュニケーションはあり得ない。
だが、非富野ガンダムは最初からコミュニケーションを放棄しているようにも見える。ガンダム00とか。
「分かりあえないのがガンダムのリアルさ」ということを勘違いしているのではないか。
富野の場合は「分かりあおうとホウレンソウを限界までしても、分かりあえない。」ということで、基本的なホウレンソウは徹底してるの。
だからこそ、ニュータイプというものが願いとして浮き彫りになるの。


今回のガンダム14話は脚本が富野喜幸本人ということで、とてもホウレンソウです。
ちなみに、今回の14話と併せて、13話の「再会、母よ」と15話の「ククルス・ドアンの島」の3連作というのは、ボトルショーという単発エピソードなんですけど、ランバ・ラルという新たなライバルが出現したタイミングで不自然に挿入された話でもあります。普通はランバ・ラルを先に片付けるだろう。
(まあ、ランバ・ラルザンジバルと初遭遇したのは日本の東あたりで、ラルの基地は中国大陸にあるという設定だから、多少のタイムラグはあるのだが・・・という理屈)
なぜかというと、ここら辺の1クールが終わった段階で、どうやら打ち切りの空気が現場に流れてきて、「いつ終わるかもしれないからとりあえずやりたい映画っぽい話をぶち込もうぜ!」という風になった現象だそうです。
ちなみに、2クール目が終わった直後のミハルのエピソードも映画らしい挿入ですね。

ガンダム者―ガンダムを創った男たち

ガンダム者―ガンダムを創った男たち

話をホウレンソウに戻すと、今回は敵味方を横断してのホウレンソウがすごい。
もちろん、敵味方だから会話はしない。ミノフスキー粒子のせいでホウレンソウしにくい世界観でもある。
しかし、ルッグン偵察機の影を目で確認したマチルダ中尉が、発光信号でルッグンとホウレンソウの連絡を取ろうとして、相手が返事をしなかったために敵と認定する。
ホウレンソウの戦い!
ルッグンの方も、マチルダのミディア輸送機の速度を見ることで、空荷にだと分かり、近くでホワイトベースと接触したと判断する。
非言語コミュニケーション。


ガンダムはSFがどうとか言うよりも、こういうホウレンソウとかコミュニケーションの描写がすごい!
ニュータイプがテレパシーとか言うだけでなく、普通の人のホウレンソウもすごい!


アムロが爆弾をとりつけられたら、ちゃんとブライトに報告して、ブライトは爆弾に詳しいオムルに相談するところがすごいホウレンソウ。


でも、爆弾がこわいから、アムロだけに処理をさせてホワイトベースのみんなは双眼鏡で見てるだけという状態で、ホウレンソウできない。
これはコミュニケーション欲求を封じられた状態だから、人間としてイライラする。
逆に、ジオンの兵隊は双眼鏡でアムロを見ているというのはホワイトベースと同じだが、敵である彼らにとっては双眼鏡で見ているだけでアムロとの距離が縮まっていくという対比になっていて非常に面白い。


で、ホワイトベースのみんなはギリギリになってアムロとどうしてもホウレンソウしたくなって、泣きながらアムロを助けに行く。
アムロがどこの爆弾を処理して、どういう状態かを逐一双眼鏡で見ていたから、迅速に行動できたわけで、これもホウレンソウ。
コミュニケーションしたいんだよ!人間ドラマだから!
で、ホワイトベースはキチンとホウレンソウしたからアムロはたすかりました。


んで、最後に犯人もアムロに会いたくなって直接ホウレンソウする。
しかし、全部はホウレンソウしない。
だが、ブライトとミライは察した。
嘘をつくということも、ある意味ホウレンソウなのだ。
だって、あんな大爆発のところにヘラヘラ来る民間人なんかいないしね。


愛と勇気は言葉。言葉はホウレンソウ。ホウレンソウを信じられれば力。


と、僕はコミュニケーション能力が低いくせに、いや、だからこそコミュニケーション欲求が強いのか、ガンダムとかのホウレンソウがちゃんとしているアニメを見てすごいなーと思うんです。
うーん。ホウレンソウ・・・・。


でも、自分ではできてると思っても出来てなかったりするし、「このホウレンソウで相手に通じるだろうか」と悩んでるとホウレンソウできないし、「こいつのホウレンソウは雑だなー」という人がコミュニケーション能力が高いと言われたりもするから難しいのさー。


愚民どもには今すぐ英知は授けられないんで、もう、俺はグミンナサイ。
そして、グンナイ。

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