玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士ガンダム THE ORIGIN TV第4話『さよならアルテイシア』

 機動戦士ガンダム本編に繋がると思うとイラッとするけど、ガンダムと関係ない架空の異世界での貴種流離譚だと思うと、そこそこ面白かったです。ガンダムと関係ないと思えばな!


 TV版のオープニングはGレコと同じく本編の継ぎ接ぎだけど、エフェクトをかけまくっているのと、カット数が多いのでGレコよりも手抜きじゃない感じに見える。でも、歌詞とマッチしているのはGレコの方。うーん。
 オープニングの歌のラスト数秒のアルテイシアから去っていくコートのキャスバルのカットは歌にマッチしているというか、やっぱり富野コンテが最高。




 今回のラストでもキャスバルアルテイシアから去って行くのが初代ガンダムに寄せていて感動的だった。やっぱり富野コンテが最高だけど、このアニメはガンダムとは関係ないって言ってるだろ!!!!


 架空のスペースコロニーのテキサスが富野ガンダムと違って港湾部のメカ構造や空の向こうの陸や隣のスペースコロニーが見えるけど、やっぱりこういうところでは人は窒息すると思った。というか、スペースコロニーは回転しているので隣のスペースコロニーは動いて見えるのでは????
 そういうところが手抜きっぽく見えるのだが、スペースコロニーBLAME!みたいな遠未来ディストピア感がある。(というか、東亜重工自体が・・・)
WAVE スペースセツルメント NONスケールプラモデル


 ランバ・ラルが怒っていたけど、モビルワーカーの外付けコックピットで試験格闘戦をするの、普通に死ぬと思った。


 クラウレ・ハモンが先輩のアストライアやラルに忠実な貞淑な女って感じだったけど、まあ、そこは、このアニメはガンダムとは関係ないって言ってるだろ!!!!



 このアニメはガンダムとは関係ないし、本物のシャア・アズナブルが出てくるので、キャスバル・レム・ダイクンと呼ぶのが正しいのかな?


 ガンダムとは関係ないけど、架空の王子として母親が死んだ途端にグレて暗黒な才能を出していくキャスバルの荒んでいく感じはそこそこ面白かった。釘バットとか。
 シャア・アズナブルを死に追いやった時点でガルマより先に人生に虚しさを感じそうなものだけどノーリアクションでキチガイサイコパスって感じでした。まあ、このアニメのキャスバルは本編の機動戦士ガンダムシャア・アズナブルとは違うんだけど。シャア・アズナブルならもっとスマートにやる。例えば金塊とか。(本当にシャアの金塊はどこから湧いて出るんですかね・・・)


 暗黒な才能を出していくキャスバルはヘッセのデミアンっぽくって危険な魅力はあった。しかし、尺が短かったので、危険な魅力を見せるエピソードが少なくてちょっと物足りなかった。あと、ジオンの学校に到着して早速シャア(本物)の旧知の学生を殺害しようとしてて殺害大好きマンに見えるなあ。まあ、このアニメは機動戦士ガンダムとは関係ないのでシャア・アズナブルの解釈違いをどうこう言うのは不毛なのですが。まあ、名探偵コナン赤井秀一が未来宇宙SFで成り上がる異世界ものって言う感じだと思う。
 でも、まあ、危険な男だとしても何も知らないシャア・アズナブル(本物)を殺すために親切そうに声をかけるエドワウ・マスジョジョのボスくらい、吐き気をもよおす『邪悪』とはッ!なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ……!!自分の利益だけのために利用する事だ…!!!って感じで胸糞悪かったです。
TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』 ブローノ・ブチャラティ フィギュアペン

 安彦良和さんはシャア・アズナブル(富野版)がカッコイイやつだと世間で言われているのが間違っていると思ってシャア・アズナブルに成り代わるキャスバル・レム・ダイクンがクソ野郎だと知らせるためにORIGINを執筆したらしいけど、キャスバル・レム・ダイクンの過去をねっとりと書いて糞っぷりを描いた割に、カウンターになるべきアムロのドラマが薄かったので、マンガとしては虚無っぽい読後感があったんだが。まあ、歴史モノはそうなるのかなあ・・・。ORIGINアニメはさらにアムロがもっと出ないので、虚無・・・。胸糞悪いキャスバルを主人公として見ていくの、結構苦痛な感じがするけど・・・。


 ジョジョ5部のディアボロはドッピオのお陰で、吉良吉影もピンチになることで邪悪だけど前向きさが表現されていたけど、ORIGINのキャスバルは特に努力するわけでもなく邪悪なだけで成り上がっていくので、うーん。

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第5部 72.K・クリムゾン Ver.BLUE (荒木飛呂彦指定カラー) 約170mm PVC&ABS製 塗装済み可動フィギュア

 まあ、なろう系異世界萬画の一つとしてみれば?自分のことをシャア・アズナブルと思っ太郎の異常者・・・。



 話は変わるけど、猫が死ぬので時間経過を表現するのが上手かった。


 池田秀一さんの少年演技はすごく良かった。ガンダムSEEDのクルーゼ隊長の関俊彦さんがシャア(本物)なの、ネタっぽかったけど上手かったです。
 ガンダムとは関係ないけど、ジオンの思想というか、架空の国の架空のイデオロギーに染まっていくところが面白かった。ただ、尺が短かったので、TVシリーズで50話もやってる進撃の巨人と連続で見て比べると、ちょっとキャラの掘り下げが浅いようにも見えた。


 エンディングの安彦油絵は流石に上手い。セルの影の付け方がちょっと安彦良和監督の画力に追いついてないので、そこはちょっと歯がゆいですねえ。まあ、画材からして違うんですが。上手すぎてモーションコミック(古い)にはならなかったということかなあ。


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