玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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福井晴敏インタビューに物申す。「責任論」

最近、福井さんにからんでいったらアクセスが伸びるし、コメントを貰って地意識が満たされるので、書く。
一箇所だけ。

福井 今回のターゲット層は大人なので、大人のキャラにも感情移入できるよう心がけてます。「初代」のような若者たちの話を、いくら大人向けに作り直しました、といっても懐古の産物にしかなりません。
「初代」には、終身雇用の幸せな時代における師弟関係があって、ランバ・ラル的な立ち位置の人が魅力的に見える。主人公のアムロホワイトベースという宇宙戦艦の閉鎖環境の中で一人前になっていくことが、社会の中で一人前になっていくこととリンクできました。
けれど、明日リストラされるかもしれない今の世の中では、その道ひと筋でやってきた師匠の言うことを聞いて、それに追いつけば輝かしい明日がある、ってことにはならない。
そういう現実に対して向けた物語なので、「UC」の主人公のバナージもひとつの場所に留まっているわけにはいかなくて、色々な立場の大人のところに行って責任という言葉の重さを少しずつ学んでいき、その上で自分なりに結論を出していく、という話になっています。

http://d.hatena.ne.jp/char_blog/20100224/1266960203
オトナファミ 2010 April 福井晴敏インタビュー
シャア専用ブログ@アクシズ

ランバ・ラルってマ・クベにリストラされた上に、マ・クベキシリアにリストラされた上に、キシリアもシャアに暗殺された上に、シャアもアムロに女を殺されて一生根に持ってる。
ランバ・ラルってそんなにかっこよくないよ。
アムロの手のひらの上で自殺して、アムロ引いてたし。
シャアとか鉄仮面とかカガチは「人類に責任を取る」とか言いながら女に拘りすぎだ。
クワウトル王もディアナ・ソレルもサコミズ王も責任を引き受けるが、最後は誰かに看取られないと死にきれない。
富野ガンダムって責任とか、大人とか・・・目標とか書いてない?
オトナ?オトナってなんだ?
納期を守る事?
エルチ「アイアンギアーを変形させなさい!」
コトセット「やっとります!」
コトセットはすげえ大人。脇役だからか?
大人は脇役として、自分が主人公だっていきがるガキの周りで自分の仕事をやっとればいいような。輝かしい明日がなくても、やっとります!
富野作品の大人って、そんなにカッコいいもんじゃないし、リアルでどうしようもないけど、愛すべき人たちだった。

富野「実は僕にそっくりなキャラクターが一人、出演してるんです。ミハルと接触して、お金を渡すスパイのおじさんです。僕はああいうことしかできない人間です。ああいう使いっぱしりしかできないのが僕です。約束を守って、知らない女の子に上から指示されたとおり、キチンとお金を全額渡す。そういう生真面目なおじさんです。

でも、あんなおじさんのような僕でも、周りの人に意見を聞いて、時代の空気を感じて、それらを作品の中に入れることを生真面目にやれば、ガンダムはできるんです」

生誕30周年祭 in NAGOYA ガンダムTHE FIRST 〜未来創造の世紀へ 〜

http://www.nagoyatv.com/gundam30th_nagoya/event/timetable.html
■[ガンダム][富野][トミノ][感想]富野由悠季にそっくりなガンダムのキャラ
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20090923/1253708212

富野は自分の事を「ベルファストのスパイのコノリー」と言います。
トミノにとっての責任は、「誰かを守って戦う」とか「世界の運命を引き受ける」というよりは「世界の半分が戦争で失われて、自分が無力な使いッ走りでも、女の子にお金を全額渡す」程度のもの。
大人の大人の訓示による少年の成長、ビルドゥングス・ロマンというのが主人公を見たガンダムの一面でもありますが、立派でない大人に成ってしまった人間が、それでもどうしようもなく生きてるのが富野作品の好きな所でもあります。どうしようもない人でも、少しはいい所がある。泣ける。
ああ、居るんだな。居ていいんだな。死ぬまで生きててもいいんだな!

エクセレントモデル RAHDXG.A.NEO ランバ・ラル

エクセレントモデル RAHDXG.A.NEO ランバ・ラル

まあ、ランバ・ラルは有名キャラだから雑誌のインタビューではコノリーの名前を出すよりはマシだ。