玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

JAM2009ジャパン・アニメコラボ・マーケット

土曜日の10月17日に、秋葉原UDXビルで開催されていたJAM2009ジャパン・アニメコラボ・マーケットに行ってきました。
開催期間は10月15〜18日で、15,16はビジネスデーで、私が行った日は一般公開日でしたが、いくつか名刺をもらってきました。
催しの内容としては、アニメーションコンテンツを二次使用したビジネス商材の展示イベントでした。
展示物は主に3つありました。
1つは各企業によるアニメコンテンツの二次使用、コラボレーションの実例の展示。
2つ目はアニメプロダクト企画オーディション。これは公募から選ればれたアニメコンテンツの新しい二次利用のアイディアのプレゼンテーションでした。
3つ目が、ステージイベント、上映会、シンポジウムなどの講演系でした。
公式サイトは、こちら。
http://www.jam-anime.jp/index.html

展示会場の雰囲気は、こちらの動画を見ていただけるとわかるかと思います。
http://www.jiji.com/jc/movie?p=top025-movie01&s=036

講演についてのレポートは、日刊サイゾーのサイトに上っていました。
1日目(アニメーターの講演)
http://www.cyzo.com/2009/10/post_2986.html
2日目("データベース"と"地域ブランディング"に見るアニメ産業の「未来」と「リアル」)
http://www.cyzo.com/2009/10/post_2999.html


2日目のシンポジウムや、3日目にも展示されていた地域産業との連携企画を見ますと、町おこしに使われるケースが多くなっているようです。
地域団体がアニメキャラクターをマスコットにしたグッズを制作したり、漫画家の出身地でイベントが開かれたり記念館が建てられたり、と言うことはこれまでにもありましたが、近年はアニメの中で、実在の土地を描いて、そこで地域とコラボレーションするというやり方が増えていて、サマーウォーズはそれを確信犯としてやったそうです。
アニメーションで「架空のどこか」ではなく「実在の町」を多く描くようになったのは、ロケハンした写真を元にアニメの背景を描く手法がデジタル化で普及したためでしょうか。
セーラームーンが麻布十番だったり、アイドル天使ようこそ陽子が渋谷だったりもしましたが。


出展内容はこちらにリストアップされています。
http://www.jam-anime.jp/index_map_01.html

その中で、私がインターネット関係で面白いと思った企業は、こちらです。


iPhone アプリ・iDoll Viewer
株式会社 JETMAN
「JETMANは、iPhoneアプリ開発、Androidなどオープンプラットフォームのコンテンツ企画・開発を行います。」
http://www.jetman.co.jp/idoll_viewer/pc/ja/
iDoll Viewer自体は、去年に既に発売されているアプリです。
説明によると「ウィンドウズメディアプレーヤーの視覚エフェクトが3DCGで書かれた女の子になっているもの」だそうです。
WMPでも「Plus! ダンサー」という機能がありますが。
今回展示されていたのは、「魔法使いTai!」という10年前のアニメの主人公が踊っていました。
キャラクターのアプリ販売や、広告媒体、WEBサイトへの導線としても活用できるそうです。
あと、息を吹きかけるとスカートがめくれたり、触ると女の子が恥ずかしがります。
おもしろいですね。


兵庫県モノポリー
日本モノポリー協会
「「モノポリー」の兵庫県版に、兵庫県出身の手塚治虫のキャラクターが登場し、兵庫県の各地を紹介する。」
モノポリーの版権はHasbro社が、ライセンスを現地法人に出していて日本では、おもちゃやコンシューマゲームタカラトミーが、ゲームセンター用のモノポリーではセガが販売権利を持っています。
モノポリーのオンライン版は、GoogleMapsを使った「Monopoly City Streets」が2009年9月9日から全世界でスタートしています。
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/09/09/007/index.html
日本モノポリー協会の担当者の方に聞くと、日本独自のモノポリーをオンライン用に作った場合、海外のモノポリー販売会社と競合するので、日本国内のみで流通するようにしなければならないそうです。


・山口証券印刷株式会社インセンクス事業
「お客様本人がWeb上で登録する事で、主催者側の手間を省き、ご自身が本当に欲しいデザインの商品を手に入れることが出来るWeb to Printシステム。」
会員証カードなどがアトムのデザインになっていて、CMSを使って会員の顔や情報を入力すると、カードが印刷されるものでした。


・株式会社 spice life
「ウェブでオリジナルTシャツを簡単にデザインできるtmixではTシャツの新しい楽しみ方を提案しています」
ウェブを使って、製品を作るものは、アニメキャラクターを使わなくても成立する商品ではあると思います。
携帯電話のカメラを使えるようにすると、画像の取り込みが簡単になって面白いかと思いましたが、現在はPCのみのようです。


企画オーディションに参加していた企業や団体の方に話を聞いたのですが、今回のコラボレーション企画では、使用していいキャラクターの版権許可が制限されているそうです。
使用許諾作品は、こちらの一覧にあるものでした。
http://www.jam-anime.jp/list.html
たとえば大きいところで言うと、DVD販売会社のバンダイビジュアルがライセンサーの作品が、リストの下の方に十数個載っていますが、バンダイビジュアルで一番大きなアニメ作品であるガンダムの使用許諾は降りていません。


二次創作物投稿コミュニティサイトのOPEN POSTに投稿された作品を使ったオリジナルTシャツやデザイン画の展示もありましたが、こちらも使用許諾が降りている作品が限定されていました。
たとえば、タツノコプロで使用が許可されているのは、「宇宙の騎士テッカマン」(第一作)「紅三四郎」「けろっこデメタン」の3作品です。正直、古くてマイナーです。
ヤッターマン」とか、もっと有名な作品があるはずですが。


やはり、有名で稼げるビッグタイトルは、二次創作にまわすよりも自社で運用し、広く二次創作をクリエイターに解放するのは、クリエイターに宣伝させたい(少しマイナーな)作品という思惑が透けて見えます。
そう考えると、「アニメとのコラボレーション」というキャッチフレーズも若干微妙な感じがしなくもないです。
手塚治虫作品のアトムや火の鳥ブラックジャックなどは使用許諾が降りていたので、やはりその作品を使用した商材が多く見られました。