玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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輪るピングドラム14話の混濁人間関係がスゴイ!

ピングドラム14話を見て、「時籠ゆりは脇役だと思ったけど、メインキャラみたいに活躍して驚いた!」「ゆりも桃果と運命で繋がっていて驚いた(m゜◇゜m)!!」と感じた人は多いだろう。私もだ。
また、「荻野目苹果編が長い」とか言うネットでの感想も読んだ。でも、そもそも苹果編という風に区分け出来ているだろうか?
他にも、多蕗が石田彰で暗躍しそうだけどしなかったり、真砂子の出番が増えたりもしてる。逆にメインヒロイン陽毬は出番がない時と出ずっぱりの9話がある。
つまり、メインキャラとサブキャラクターの区分けが曖昧なのだ。モブキャラクターは記号人間で分離しているが、登場人物の誰がどれくらい重要かはハッキリしてない。まさかチョイ役だと思った朴ロミが演じる結城翼が14話でゆりのセックスフレンドレズビアンだと明かされるなんて、人間関係の変化がスゴイ。
主人公が三人兄妹だから、誰が主人公かもハッキリしてない。
ヒロインもギャルゲー原作アニメみたいに「誰それ編」とか、アクションアニメみたいに「今回の敵はここまで」という風にハッキリしてない。人間関係の解決はハッキリせず、最後までグルグル回る。少女革命ウテナでも「黒薔薇編」とか区分けされてたが、ピングドラムは別れていない。スタドラもフェイズが区分けされていたが。
ここら辺が輪るピングドラムらしさだな。オリジナルアニメの予想のつかなさを発揮している。
輪るピングドラムは、一話ごとにインパクトがあるが、一話完結でもなく、繋がっている。
14話でもゆりのレズセックスにインパクトがあるが、真砂子がゆりに雌狐狩りを仕掛けるという伏線は繋がっている。
こういう、周りながら流動的に繋がっている感覚は、他の区切りの良いアニメとは違った独自性だな。