玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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無敵鋼人ダイターン3第29話 舞えよ白鳥!我が胸に 万丈の胸中やいかに

脚本:桜井正明アニメーターの桜井正明とは別人。 絵コンテ・演出:貞光紳也 作画監督:砂川尚志


美少女姉妹のメガノイドの妹の方が万丈に惚れるんだけど、姉が戦えって言って二人で合体ロボになって戦うんだけど妹が嫌がってダイターンに自分を撃たせて死ぬ話。
妹の方の人気少女スケーター・アイサーが白鳥の湖を踊って、万丈とパドドゥをしたり、白鳥の湖の音楽がかかったり、そういうバレエ感が若干プリンセスチュチュっぽくもあり。姉は割と普通の女性コマンダーだけど、妹と二体で1台のメガボーグに合体変身するという謎仕様。
あと、敵方の女がヒーローと許されない愛に落ちて追手を殺害して自分も死ぬ、みたいなのはロボットアニメでは定番だが、破嵐万丈ジェームズ・ボンドのぱくり感もあるので007ぽさもあり。
でも、泣ける度合とか悲恋とか不条理とかヒロインの儚さと言えば、やっぱり勇者ライディーンの「第36話 地獄の射手マダンガー」の岬百合香回の方が上かなー。
むしろ、特に説明もなくメガノイドと知っていて美少女とイチャイチャする万丈の感情や行動にあんまり説得力が無い。むしろ、いつもはいがみ合って万丈を取り合っているビューティとレイカがアイサーを助けるためにピンチになってる万丈を助けないで「もうちょっと困ってる所を見ましょうよ」「そうよそうよ」といつもより仲良しになってる所が面白かった。
「メガノイドでも人と心が通じ合える事に賭けた」と言って死んでいくアイサーに万丈は「さようならアイサー……賭けは見事君の勝ちだよ……」って言うんだけど、ちょっと説得力が薄い。もうちょっと万丈は使い捨てゲストヒロインには冷たい(というかメガノイドを殺害するのに夢中で人間関係自体が酷薄な)人物だと思ってたんだけど。
うーん。なんでアイサーに優しくしたのか謎。万丈だと王子様ごっこをするのもメガノイドを殺害するための演技、みたいな行動をとりそうなんだけど、なんか今回のラストだと「心が通じた」みたいに言っていて、どうなんだろう。
とりあえず、メガノイドを人間扱いしないで殺害しまくる万丈だけど、わりとメガノイドの人間性を実感するエピソードも多くて、今回もその一つですかね。