玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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無敵鋼人ダイターン3第34話 次から次のメカ 総集編+ちょっと新設定

脚本:斧谷稔 絵コンテ・演出:井草明夫 作画監督:江塚我子
あらすじ
http://higecom.web.fc2.com/nichirin/story/story34.html

総出演その2.10〜12,19話の総集編ですが第13話の方が面白かったかなぁの印象です。ニーベルゲンやタートルシップとの戦いで量産型ダイファイター、ダイタンク、それをビューティ、トッポに操縦させて苦戦を強いられる描写を描いたのは良いのですが、それ以降がなんだか。万丈が操縦するダイターン3が以前の敵と同じ方法で圧倒されるのはいかがなものか。
 ただ湖川さん(変名で参加)の手で描かれた唯一のコマンダー・アントンは故・富山敬さんのオカマっぽい演技もあり妙に印象に残るキャラです。

うん。
敵もこれまでに登場したメガボーグのボディーだけをロボットにした量産型で、万丈たちも訓練中と言う名目でマサアロケットに量産型ダイファイター、ダイタンクも出すという豪華仕様。
しかし、そのチョイスがちょっと微妙で。
10話のカンフー・スターのコマンダー・ウォン・ロー、12話に登場した万丈と火星からの因縁の深いウェナー、11話の超巨大戦車ニーベルゲンなど、ちょっと個性が強すぎて量産型にされるには向かないものが再登場しているのはちょっと疑問です。もうちょっと量産型に回しても不自然じゃないような個性の薄いメガボーグもいたと思うんだけど…。19話の地球ぶった切り作戦に登場した超長大のこぎりブッターギルンを再利用してるのに地球をぶった切るのには使わないで、前回と同じように万丈に絡まされて破壊されるとか、メガノイドたちも間抜け。19話ではコマンダー・バンチャーは予算がもらえなかったからブッターギルンを上手く使えなくて万丈にやられた、って言う設定だが、今回は予算がたくさん出ているはずなのにまた同じ負け方をするって言う総集編の雑さが。トミノのわりに今回はやる気が無い感じで、やっぱりダイターンの終盤は意識が半分ガンダムの方に行っていた様子。
12話の火星から万丈が脱出する時のマサアと塗装前のダイターン3の絵がかっこいいので、それを使いまわして量産型ダイファイターとしているみたいなんだけど。火星の衛星フォボスをダイターンが貫通するところも使いまわして「飛んできた流星」って言ってるとか、複製しにくいものを使いまわしているのとか、ちょっと雑な印象があるなあ。
そもそもダイターン3の万丈たちが一番大事なマサアロケットを訓練に使って敵に発見されて襲われるとか、ちょっと危機管理が出来てないような…。


主人公機体が量産されるって言うアイディアはザンボット3の20話からガンダムのジムにつながる感じなので良いんですけど。
また、主人公メカであるダイターン3も元々はメガボーグの素体のテスト用のロボットで、敵と同じテクノロジーを使っているって言う所はリアリティがあるし、石ノ森章太郎っぽさもあっていいと思います。
敵方がメガボーグロボットを量産するなら、万丈もダイターンを量産できる、って言うのはリアル。「敵にできることは見方もできる」という特別視しない所がリアル。
むしろ、この「主人公メカの量産」って言うアイディアのインパクトをさりげなく出すために、総集編本体は雑に作ってあったのだろうか。


また、富山敬さんの演技はタイムボカンっぽかったです。