玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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無敵鋼人ダイターン3第35話 この愛の果てに(忍者回)

脚本:松崎健一 絵コンテ・演出:貞光紳也 作画監督:佐々門信芳

パターン化したあらすじ
http://higecom.web.fc2.com/nichirin/story/story35.html

コマンダーマリアとコマンダーフランケンは愛の逃避行中だが、一人のコマンダーは両者、特にフランケンの駆け落ちを認めないコマンダーがいた。その忍者風のコマンダーの名はジライヤ。

コマンダー・フランケンとか9話の!放送時間だと半年前のネタを!なんで!最終回6話前に!やるの!!!!


そんで、ジライヤがカエルロボットを出すのでダイターン3はダイターンニンポーで三つ首龍型ロボットを巻物から出す。原理は、ない。
百メートルくらいの巨大ロボットになったジライヤは龍型ロボットを粉砕するが、そこら辺にいた普通の蛇をダイターンがつまんで「蛇じゃー!」って見せたら怯える。何故なんだ。なぜなんだ。
もう、ふざけているのか。あと6話作ったらガンダムが製作できるから流れ作業なのか。


でも、ダイターン忍法自体は、巨大ロボットが口に巻物を加えて足元から龍を出現させるという、いろんな雑誌のコラ素材にも使われた名シーンであり、シュールすぎて笑えることは笑える。
富野って意外と忍法好きですよね。正体を見るとか、Gガンダム原案とかキングゲイナーとか。
忍法なー。万能だよなー。忍法って魔法より万能だよなー。


あー、あと、ダイターン3とメガボーグが共通のパワーユニットバッテリーを使ってるし、ダイターンがメガボーグのプロトタイプって言うことも前回を受けて一応ラストへの伏線ではある。でも、そこら辺はわりと12話の「遥かなる希望の星」でだいたいわかる設定だし、ダメ押し感がある。


ジライヤとスミカの愛の逃避行もフランケンとマリアの繰り返しなので、新鮮味はない。まあ、抜け忍くノ一ラブと言うわけで、対魔忍につながる日本の伝統芸っぽさはある。『逃亡者 おりん』(のがれものおりん)とかみたいな。
ここら辺のテンプレは江戸時代からの戯曲の伝統ですね。


まあ、忍者ロボが出て面白いねーって話なので、そんなにグダグダ評論する気持ちはない。
そして、ラスト5話、残りDVD1巻しか残ってないのに、ストーリーが全然全く進んでいない(12話と18話でダイターンの火星脱出の過去話をやっただけ)という。
この、「いつでも終われるけど、逆にいくらでも続けられますけど?」というアニメ制作の実験映画っぽさもある。


そして、終盤に1話だけ佐々門信芳作画監督というのが、地味にゲストアニメーターって感じで豪華さがある。 佐々門御殿!